スパイダーマン2
「スパイダーマン2」 2004年/アメリカ/127分
監督/サム・ライミ
脚本/アルヴィン・サージェント
主演/トビー・マグワイア(ピーター)
【原点回帰するあらすじ】
ピーター・パーカーがスパイダーマンになってから、2年の歳月が経とうとしていた。
それは、ベンおじさんが亡くなったことや、親友ハリーの父親ノーマン・オズボーン(グリーン・ゴブリン)との死闘が、2年分、過去になったということだった。
ただそれでも、ピーターやメイおばさんの中で、おじさんを失ったのは悲しみは大きく、心の傷は癒えることがなかった。
◇
あれから、いろいろなことが変わっていた。
幼馴染でピーターの思い人、MJは、夢だった女優の道を順調に進んでいた。ニューヨークの街にある、デカデカとした広告看板に目を向けるといい。美しく成長した彼女が、道行く人々や車に、微笑みを投げかけている。
ハリーは父の後を継ぎ、今ではオズコープ社の社長となっている。その手腕は確かなもので、いま投資しているオットー・オクタビアス博士の研究が成功すれば、会社は、父ノーマンの時よりも、更なる発展を遂げると周囲から目されていた。
しかし、ピーターは……、
2人のように、順風満帆な人生を歩んでいる、とは言えなかった。
大学へ進学したものの、スパイダーマンの使命が、彼に負担を強いていた。それは、毎日のように起こる事件や事故に追われ、生活がままならないほどである。
ピザ屋のアルバイトでは時間通りに配達することが出来ずクビになり、大学の授業では遅刻や欠席を繰り返して教授に嗜められ、借りているアパートの家賃は未納、ロシア人のオーナーに口うるさく迫られるーーと、そんな日々を送っていた。
◇
そんな折、ピーターは、ハリーの紹介でオクタビアス博士と対面する。
博士は、人工太陽を作り出し、核融合で新たなエネルギーを生み出す研究をしていた。この研究が成功すれば、ノーベル賞も夢ではない凄い研究だった。
ピーターは、博士とすぐに打ち解け合い、翌日の公開実験に出席するよう勧められる。
しかし当日、実験は失敗。人工太陽は制御を失い、爆発事故を起こしてしまう。スパイダーマンの活躍で被害は最小限に抑えられたが、博士の妻ロージーが命を落とし、博士自身も実験に使用した人工アームが一生外せない身体になってしまった。
この人工アームは、タコの足のような金属のアームで、使用者の小脳や脊椎と直接リンクしており、人工知能が搭載されているため、複雑な演算もなく手足を動かすようにアームを動かせる仕組みになっている。熱や磁気に強く、今回のような生身の人間ができないような実験を行うために作られたものだった。ただし、考える力を持ったアームに意識を乗っ取られる可能性もあるため、安全装置の使用が必要不可欠だった。
ところが、オクタビアス博士は、このアームに意識を乗っ取られてしまう。安全装置が先の実験中に壊れていたのが原因だった。愛する妻を失い絶望の中にいた博士は、自由意思を持ったアームにそそのかされ、正気を失い、スーパーヴィラン「ドクター・オクトパス」として覚醒してしまう。
そして博士はヴィランとして、実験を再開する為に行動を開始し、まず手始めに、資金調達として銀行を襲うのだった。
◇
一方、ピーターは、スパイダーマンのスーパーパワーが不調を起こしていた。
MJとの約束を破ってしまい、現在の恋人と一緒にいる所を目撃してから、力が弱まっていくのを感じていた。
糸を出す力や、平衡感覚、壁を登る力は弱まり、視力さえもパワーを手に入れる以前の状態に戻り、悪くなっていた。
おまけに、自分が前からスパイダーマンの写真を売っていた新聞社「デイリー・ビューグル」に、自分とドクターオクトパスがグルになって銀行を襲ったと偽の記事を書かれたりもした。
そうしてピーターは、自分が、スパイダーマンとして人々を救う意味を失い、ベンおじさんの「大いなる力に大いなる責任がともなう」という言葉の本質も分からなくなり、スパイダーマンのマスクとスーツを路地裏のゴミ箱に捨ててしまう。
それから、一人の人間、ピーター・パーカーとして、普通の青年が送るであろう普通の生活を、普通に楽しんで送るのだった。
ドクター・オクトパスと核実験の脅威を、ニューヨークの街に、残したまま。
お読みいただきありがとうございます。
次回から更新が不定期になります。
もうずっとこの練習(デッサンとドローイングの中間ーーかんたんに言うと模写)ばかり淡々としてきたので、今年からそろそろオリジナルの練習も始めたいと思っています。
もしまた見かけるようなことがありましたら、それとお時間があるようでしたら、見てやってください。




