第1話 the beginning -決意-
長年切ってないから伸びた髪、女の子のような凛々しい顔。
サイズの合っていないパーカーに普通のズボン。
俺は莉里聖刃、17歳。
一見女の子だが、俺はいわゆる男の娘、という奴だ。
俺は普段暗い部屋でゲームばっかやって、親とも顔を合わせず、話さない。
学校は割と頭のいい高校に入学するも即辞めて…。
…俺は親の脛をかじって生きている訳ではない。
高校生になって早々、ゲームというものに目覚め、周りの友達よりもゲームが上手いからと調子乗ってゲーム世界大会に出場したらたまたま優勝してしまい、今はその時の優勝賞金で親に迷惑もかけず、こうしてゲームしながら暮らしている。
ニートというより引きこもりだな、いや、同じか。
「最近ポチったこのゲーム…あんま評価よくなかったけどフツーに面白いじゃん。自分が下手だからってゲームの評判落とすなよ全く。」
今のマイブームは評価の悪いゲーム…すなわちクソゲーを超絶やり込む事。
評価が悪い事でハードルが下がり、少しは楽しめるからだ。
…マジでクソゲーの時は本当にやる気が失せるのだが。
「てかゲーム会社最近どうした、ここ1年くらい新作全く出ないじゃん。新しいゲームやらせてくれー!」
そう思い、保存食のカンパンの缶と常温の水を取ろうとした。
俺は元々極度の少食で、ちょっとの食べ物と、飲み物さえあれば1日は持つのだ。
だからカンパンの減りも遅いし賞味期限も長いため、部屋から出なくて良いのだ。
しかし。
「…あれ、カンパンもう無い。マジかー、まぁ味に飽きてきたところだし、ちょっと買い出し行ってくるかな。」
そこら辺から財布を取り、中身がある事を確認し、部屋の外に出ようとする。
「…あれ、開かねえな、部屋から出なさすぎて建て付け悪くなった?」
いや、そんな訳はない。
必死に開けようと力を入れるが、普段特に筋トレや運動しているわけではないので、全然開かない。
自分の非力さを恨んだ。
「親め、まさか俺が部屋から出なさすぎて遂に扉の上から壁作りやがったな!?」
もちろんそんな訳もないが、そうと言っても過言ではないくらいに開かない。
…いや、単に自分の力が弱いからなのかもしれないが。
「しょうがねえ…ぶっ壊す勢いで突撃だ!…修理代高そうだなぁ…いくぞっ!!」
俺は全力タックルをした。
バキッと扉が壊れた音がした。
「開いた!よっしゃー!さっさと買ってくるかな」
そう思い扉を開けるとそこは、見たことのある家の風景…なのだが。
「…こんなボロかったっけ?」
引きこもり生活を始めたのが15歳だから…部屋から出たのは2年ぶりになるのだが、2年でこんな家はボロくなるのだろうか?
「…まぁいっか、早く行こっと。」
階段を降り、玄関で靴を履いて、外に出る。
久々の外だ、あいにく曇りだが。
「…何この怪人が暴れ回ったみたいな風景は。」
本来であれば懐かしい住宅街が目の前に並ぶはずだが、そこには人気のなく、ボロボロに破壊された家々が並んでいた。
「何があったんだろ、この2年の間に。」
頭に疑問詞が浮かぶものの、早くゲームがしたいのでさっさと大量のカンパンと大量の水を買おうと近くのホームセンターへと急ぐ。
そして走っていて気付いた。
「なんで俺ホームセンターで買おうとしたんだ…パソコンでポチればいい話じゃねえか…」
俺は馬鹿だ、わざわざ外に出る必要など無かったのに。
そう後悔している時だった。
「ウゥ………ワン!ワン!」
「ん?犬?…え、犬?!」
犬の鳴き声らしきものが聞こえた方を見やると、そこにいたのは犬…ではなく、1メートルはあるであろう四足歩行の化け物だった。
「うわぁぁぁぁあ!!!??なんだよあれぇ!?」
俺はその化け物から逃げた。
化け物は凄いスピードで追いかけてくる。
「なんだよあれ?!新種のUMA?!」
新種のUMAだろうがなんだろうが、現に追いかけられて殺されそうなのは間違いなかった。
しかし日々の運動不足によりすぐ疲れてしまい、その場に倒れてしまった。
化け物はすぐに俺に追いつく。
「ウゥ………」
「やっぱ、外に出なきゃ良かった。」
死を覚悟した。
そしてポチらずに外へ出るというアホやらかした自分を恨んだ。
その時だった。
「危ない!!」
女の声と同時に銃声が聞こえた。
化け物は銃に撃たれて倒れた。
「た、助かった…?てか一撃で…」
「大丈夫ですか?!怪我は無い?!」
銃を撃ったであろう女はこちらに駆け寄り、質問する。
しかし、その女には見覚えがあった。
「…姉ちゃん!?」
「え、聖刃?!なんでこんなところに?!」
「いやいやいや、姉ちゃんこそ何で銃なんて持ってんだよ!?銃刀法違反だぞ!?」
「…そっか。聖刃はずっと家にいたから知らないのか。」
「え?何がよ。」
「とりあえず移動しながら話すわ。立てる?」
姉ちゃんが手を差し出す。
「馬鹿にすんなって。」
とは言いながらもその差し出された手を掴み、立ち上がる。
姉ちゃん曰く。
今から一年半くらい前、俺が引きこもってから半年くらいが経った頃。
宇宙から突然謎の女神姉妹が現れ、世の男性全員を連れ去ったのだという。
人類は次の女神の襲撃に備え、武装組織を作った。
その名も、『GGG.s』。
ガンガールガーディアンズ、という意味らしい。
この世の男性全てが連れ去られたので、GGG.sには女性しかいない。
その名の通り銃を主に使う女子部隊で、特殊な銃を使っているらしい。
そして女神姉妹が男性を連れ去ってから半年、再び女神姉妹がこの地に降り立ったのだそう。
男性を返す、と言って返されたのは、異形の化け物だった。
「…ちょっと待てよ、てことはさっきの化け物は…!」
「そう、あれは女神姉妹によって変えられてしまった男の人よ。」
「マジかよ…!」
GGG.sは化け物を討伐しながら女神姉妹を倒すことに成功した。
しかし、あくまでも女神なので、その後蘇ったのだが、彼女ら曰く自身の妹、メドゥーサに洗脳されていたのだという。
とはいえ、この女神姉妹に男性を連れ去られ、異形の化け物にされたのは事実。
処刑されるはずだったのだが、GGG.sのリーダーが「我々に協力しろ」と言い放った。
「GGG.sのリーダーは頭狂ってんのか?」
「もちろん、みんな最初は反対したよ?でも、女神が協力してくれるのだとしたら、大きな戦力になるって言われてみんな反対出来なくなったのよ。」
その後女神姉妹は罪滅ぼしの為にGGG.sと協力する事になった。
そして女神姉妹は自身をエウリュアレ、その姉はステンノと名乗った。
エウリュアレとステンノは1年後にメドゥーサがやってくる、と予言し、GGG.sの武装の強化などに協力した。
「…で、その一年後って言うのが、」
「…今日…って訳か…。最悪のタイミングで俺外に出ちまったのか…」
「いや、元々私が迎えに行く予定だったから、家に行く手間が省けて良かったよ。」
「何か色々納得いかねえけどまぁ良いや。で、そのメドゥーサってのは今どこにいるんだ?」
「向こうの方だよ。少なくともここは…」
大丈夫、と姉ちゃんが言いかけた時だった。
姉ちゃんは後ろを向いて銃を構えた。
まさかと思い後ろを向くと、そこには女性の形をした化け物がいた。
「メドゥーサ?!どうしてここに…他のみんなは!?」
「他の者なら殺した。生体反応があったが故来てみれば…ほう、貴様の隣にいるのは男か。」
「あれが…メドゥーサ…!」
肌は白く生気が無く、髪は蛇と化していて、片目を眼帯のようなもので隠し、もう片方の目は目つきが悪く、やけに露出した魔術礼装を身にまとっている。
「聖刃、逃げて。ここは私が食い止める」
「何死亡フラグ立ててんだよ!姉ちゃん1人じゃ無理だっつーの!!」
「仕方ないでしょ?!今ここで戦えるのは私しかいないんだよ!?」
「でも勝てなきゃ戦っても意味ねえじゃねえかよ!」
「聖刃…私勝つつもりなんて無いよ。」
「…は?まさか俺が生きていればそれで良いとか言うなよ…?!」
「そうよ、それに私達、死なないから。」
「ふざけんじゃねえよ!残された奴の事考えろよ!…って、死なないって…?」
「…続きは他のGGG.sのみんなから聞いて!聖刃は早く逃げて!」
死なないと言うのはスキルの話なのか、単純に姉ちゃんが強いからなのかはわからないが、俺には戦う力もなければ、姉ちゃんのように武器を持っているわけでもないので、逃げるしか無かった。
「…死ぬんじゃねえぞ、絶対に。」
「だから死なないって言ってるでしょ?」
姉ちゃんの自信満々な台詞を聞いた後、俺は一目散で逃げた。
「ほう、死なないとは大きく出たものだ。ならば殺してしんぜよう!」
「やれるものならやってみなさい!」
メドゥーサの声が後ろから聞こえてくる。
姉ちゃんの余裕に満ちた声も、痛みに苦しむ声も、全て聞こえてきた。
でも、俺は振り返る事なく逃げることしかできなかった。
…あれからどれだけ走っただろうか。
息が切れて死ぬかもしれないレベルになってもなお走り続けた。
というか逃げろとは言われたけどどこに逃げればいいのか。
そんな事を考えてる暇もなく俺はひたすら走った。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…ヤベェ…死ぬっ」
俺はその場に倒れた。
運動不足だからなのか、急激に激しく動いたからなのか、もしくはその両方なのかはわからないが、もう体は動かなかった。
そんな時だった。
「大丈夫ですかーっ!!」
女の子の声が聞こえてくる。
例のGGG.sの隊員だろうか。
女の子は俺の方に駆け寄り、脈を取り、俺に問いかける。
「大丈夫ですか、名前言えますか、自分が誰だかわかりますか!?」
「その質問同じじゃね?」
「あっ…すいません…」
「謝る必要無くね?」
女の子は恥ずかしかったのか顔を赤らめた。
「と、とにかく!生存者を確認したので、これよりGGG.s本部に連行します!」
「…誰に言ってんの?それに連行って…俺何か悪い事した?」
「いえ、このトランシーバーに言って…って、あれ?電源付いてない…」
「(ドジだな…この子…)」
「と、とりあえず、本部に保護しますので、もう安心してくださいねー、あ、立てます?」
「あ、うん。」
俺は立ち上がると、少女の後ろへと付いていった。
「あなた、名前は?」
「俺?莉里聖刃。」
「莉里…って、音色さんの弟…さん?!」
「まぁ…そうなるな。」
「一瞬妹かなって思いましたけど、あなた男の人なのね?!」
「まぁ…見た目がこんなんだからそう思われても仕方ないけどな」
昔は女みたいな見た目がコンプレックスで、嫌々髪を短くしていたのだが、それでも結局女の子扱いされた。
だからもう開き直って俺っ子の女として生きてた時もあったなぁ。
「それもそうだけど、どうして男の人がこの世界にいるんですか?!」
「わからん。女神姉妹とやらも俺を女だと思って連れていかなかったのかもな。」
「へぇ、不思議ですねぇ…こういうのって、男の娘って言うんですよね!」
「男の娘な。」
「あっ…すいません…」
「だから何で謝る。」
後ろからなのでどんな顔をしているかはわからないが、多分顔を赤らめて恥ずかしがっているだろう。
「…なぁ、化け物が元々は俺みたいに男の人だったってのは…マジなのか?」
「…そ…それをどこで?!」
「音色…俺の姉ちゃんから聞いた。」
少女は一応男である俺に対し少し気まずさを感じているのか、返答するのに少々時間が掛かった。
「…はい、そうです。私達が普段から討伐しているあの化け物は、元々、あなたのような人間の男の人でした。」
「君達はそれを知ってて殺してるのか?」
「…はい。」
「…そっか…人間に戻す方法とかは…無い…よな。」
「…はい、メドゥーサを倒さない限りは…。」
「…そうか。」
「…あ!そういえば、まだ名乗ってませんでしたよね!私は空我舞って言います!よろしくお願いしますね!」
暗い雰囲気を変えたかったのか、舞は急にこちらに振り返って明らかに無理をして作った笑顔で俺に自身の名前を名乗った。
「…おう、よろしくな。俺は莉里…って、もう名乗ったか、ははは…」
「うふふ、そろそろGGG.s本部に着きますよ!」
「うおぉ…でけーな随分。」
そこにはとても大きな要塞があった。
ここ1年半でこれをこの街に作り上げたのが人間だと思うと、何故だか自分も誇らしくなった。
「さぁ、案内しますねー」
「おう、案内よろしくー」
俺は要塞の内部へと入っていく。
外見とは裏腹に、内装は随分と近未来的な感じで、まるで宇宙戦艦のような雰囲気だった。
「うおー…カッケーな」
「ですよねー!この近未来な感じとか…すっごく唆られます!」
「おう!舞!戻ってきたか!」
突然俺とキャラが若干被っている、舞の友達らしき少女がこっちに来た。
「あ、愛ちゃん!ただいま!」
「ん?誰だそいつ?」
「…あ、ども。」
「この人ね、音色さんの弟さん!」
「えっ!?弟!?オメーどー見ても女じゃねーか!」
「ほら、あれだよ、俗に言う男の…何だっけ?」
「娘だよ、何でそこだけピンポイントで忘れるんだ君は…」
「えへへ…まぁそういうやつだよ!」
「舞は相変わらずだな、にしてもその形で男とはなァ…」
「まぁ…そのお陰で女神姉妹に連れ去られなかったんだがな…」
「女神姉妹って…お前、どこまで事情知ってんだ?」
俺は姉ちゃんから聞いた事情を全て話した。
「なるほどな、つまりお前は引きこもってたから外の事情が分からなかった訳だな?」
「お前…もうちょっと言い方考えような。えーっと、名前…何だ?」
「ん?オレか?オレは潤武愛だ、よろしくな!」
「俺っ子かー、うん、嫌いじゃないかも。」
「お、お前も似たようなモンだろーが!」
そんな時だった。
突然周りがざわざわしだした。
「何だ?一体何があったんだ…?」
「まさかメドゥーサがこっちに来たってのかよ!?」
「いや、そうじゃないみたいだよ?」
すると、施設内に放送が掛かった。
『GGG.sの隊員達に報告する。音色隊員の活躍によりメドゥーサは撤退した。繰り返す。音色隊員の活躍によりメドゥーサは撤退した。』
「メドゥーサが…撤退しただと…?!」
「姉ちゃん…本当に一人でやったってのかよ!?」
「流石音色さん!!」
施設内の隊員達は歓喜の声で溢れた。
黒幕のメドゥーサが撤退したとはいえ、一時的な平和が訪れるのだ。
…しかし。
「…で、姉ちゃんはどこにいるんだ?」
「確かに、音色さん見かけませんね…」
「でも音色先輩の活躍でメドゥーサが撤退したんだろ?だったらもうすぐ帰ってくると思うぜ!」
「…俺、ちょっと見てくる!」
「あ、私も行きます!」
俺と舞は出口に向かって走り出した。
姉ちゃんのいる場所は、あの場所から移動していなければホームセンターの近くなのでそこまで走っていこうとした…が。
「あ、聖刃さん!これに乗っていきましょう!」
「何これ?車?君、免許とか大丈夫なの?」
「はい、免許なら持ってますのでご安心を!音色さんの座標は分かります?」
「ああ、確か…このホームセンターの近くだと思う。」
「分かりました!急ぎましょう!」
舞は車らしき乗り物をかっ飛ばし、指定した座標まで走った。
数年前なら明らかな速度違反だが、もうこのご時世にそんなものは恐らくないだろう。
超速度が出ているので何回か飛ばされそうになった。
「着きましたよ!」
「う、うぇえ…車酔いしたかもしれん………」
「だ、大丈夫ですかっ!?」
「そ、そんなことより姉ちゃんを探そう!」
「あ、はい!!」
辺りを見渡すと、戦闘の傷跡やらはあるものの、肝心の戦っていた姉ちゃんの姿が見当たらない。
「姉ちゃん!返事してくれええ!!!!!!」
「音色さぁぁぁあん!!!どこにいるんですかぁあ!!!!!!!!!」
声を大きくして姉ちゃんを呼んだが、返答は無し。
まさか自分を犠牲にしてメドゥーサを撤退させたのだろうか?
死なないというのはやはり俺を行かせる為の嘘だったのだろうか?
そう思っていた時だった。
「…?何だ、あれ………」
ふと、やけに大きく、不自然な形をした石を発見した。
そこでふと思い出した。
メドゥーサというのは、もちろんゲームなどでも出てくる。
メドゥーサの特殊能力…それは…!
「…まさか…!!」
その石に近づくと、形が露わにある。
…人の形をしていた。
人の形をした石…人で言うなら顔の辺りを見やるとそこには…。
「…あぁ…姉…ちゃん……!!!!」
その石は、姉ちゃんの顔をしていた。
メドゥーサの特殊能力、それは、石化の魔眼。
メドゥーサの目を見たものは、石にされてしまう。
だから、メドゥーサを倒した勇者は後ろを向いて鏡でメドゥーサを写し、石化されないように間接的にメドゥーサを見て倒したのだと言う。
「…何で…どうして…どうしてあん時姉ちゃんに言わなかったんだ…俺は…!!くそっ!!!!!!!!」
俺はその場に…姉ちゃんの石像の前で崩れた。
「聖刃さん…?どうかしましたか……ああっ…音色さんっ!?」
俺の声が気になり舞が俺に近づく。
俺が崩れている前には、姉ちゃんの石像。
「…なぁ…舞…俺は…俺は…!」
「聖刃さん…音色さんが…音色さんがっ!!!」
「…こんなの…夢だ…夢に決まってる…そうだよ…あん時本当はカンパンなんて切らしてなかったんだ…ポチればいいのをわざわざ買い出しに出るなんて…現実の俺なら…そんなヘマやらかさないもんな…!!」
「あぁ…音色さん…音色…さぁん…!!」
俺はパニックに陥り、舞はその場に泣き崩れる。
そんな時、ふとあるものが目に映った。
それは、姉が持っていた銃だった。
俺はそれを手に取る。
「…メドゥーサ…お前だけは…絶対に許さない…お前を銃でぶっ殺して姉ちゃんの仇を討つ…絶対に…!!」
そして俺は決意する。
姉ちゃんの形見であるこの銃でメドゥーサを必ず討つと。
…残り弾数、後49発。