表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エッセイ  作者: 野原いっぱい
9/11

コロナ・戦争(前編)

挿絵(By みてみん)


「この疫病で私たち神々が死ぬことはないわ。けれど、保菌者が人間界で彼らと接触することは、大変危険なことなの。

まだ確認はとれていないけれど、最悪の場合は伝染病として大流行の恐れがあるの。人間界の名称でペストや天然痘、インフルエンザなどは私たちが誤ってもたらしたものよ。だから、感染していない者が行く必要があるの」


このセリフは自身の小説の一部分を抜粋したものです。

天上の神々の間で流行している疫病が抵抗弱い人間界に広まってしまうと、爆発的な感染をもたらす恐れがあると言っています。

つまり、世界的規模で甚大な被害を及ぼした今までの伝染病は、神界で生み出されたものとの認識です。


つい最近まで猛威を振るったコロナは、その発生源がいまだに確定しておりません。

地域的には中国の武漢であることは間違いなさそうですが、発端はコウモリが宿主で、人間との接触でコロナウィルスが出現したとの説。

同地にあるウィルス研究所で人工的に造られたとの見方。

他、陰謀説、自然起源説も存在し結論には至っておりません。

ただ、全世界で感染者数6億7千万人、死者680万人の被害状況は過去の大流行伝染病、ペスト、天然痘、インフルエンザと同様のパンデミックといっていいでしょう。

現在ではコロナも含めて、それらの感染症ウィルスの種類、人体への影響は科学的に解明されてはいます。


けれども、コロナと同様にそれらのウィルスがいつ、どのようにして生まれたかは証明されておりません。

ただ、いずれも大流行の際は、歴史に残る出来事が持ち上がっています。


一、ペスト 

時期 1320年頃~1420年頃 中国、ヨーロッパ、中東、北アフリカ 8000万人~1億人 死亡 モンゴル帝国が中国から中東、東欧にまで版図を拡大。


二、天然痘 

時期 165年~180年 ローマ帝国 350万人死亡 

・時期 1520年~1530年 北アメリカ大陸 人口減少 約2500万人 アステカ、インカ帝国滅亡 

・時期 735年~738年 日本 天平の疫病大流行、権力者の藤原4兄弟が相次ぎ死亡。


三、インフルエンザ 時期 1918年~1920年 全世界 3000万人~5000万人 死亡 スペイン風邪 第一次世界大戦直後


その他にも結核、コレラ、チフス菌によって多数の死者が出ていますし、取り上げた時期以外でも何度も大流行は起こっているのです。

人々の動きが活発になればなるほどそれらの病気も広がり、被害は拡大しているようです。

戦争、民族移動、社会の繁栄等々。


それでは、記憶に新しいコロナウィルスの蔓延の場合はどうでしょう。

アメリカ大統領選、東京オリンピックへの影響は顕著ではありましたが、むしろ中国経済が発展し、国力が飛躍的に伸びている時期にあたっており、海外への国民の渡航も増えて、同国がコロナ発生源でもあることから、世界的に拡散したと考えられます。

世界各国がダメージを受け、日本ではオリンピックが変則開催となり、アメリカ大統領選にも影響しましたが、最も痛手を被ったのは、発端となった当の中国であったようです。

コロナ対策の失敗も重なって経済が停滞し、世界的な信用も失墜してしまった感があります。

軍事力は増大していますが、外国企業や資本は同国から他国に移転しつつあり、これからの動向が注目されております。


そういった観点からすると、コロナウィルスも過去の話題になった疫病と同様に社会の変化、或いは変革を及ぼしたのかもしれません。

また、生活、文化も変わらざるを得ませんでした。感染防止のため三密を避けようといった取り組みが活発となり、集会や会合に制限が設けられましたし、職場や学校ではオンライン化が導入されました。

個人的にみればワクチン接種を6回受けたこともあって、幸いに感染はしませんでした。

(コロナの感染症法上の位置づけが2類より5類に引き下げられて後、しばらく経って感染してしまいました)

けれどもマスコミが連日この話題を取り上げ、今までしていなかったマスクを着用するに至り、コロナ社会と言われるにあたって自身も記録に残さざるを得ませんでした。


投稿した作品『366日57577』に以下の関連歌を載せています。


巷には中国発が数あまた 文から食まで今はウィルス

ひきこもり勇気を出して人の輪に 感染恐れまたひきこもる

菌災でマスク行き交う交差点 園児手を振るバスはガラガラ

世界中見えない敵と戦えり 三密避けて子らも遊べず

口吹きは風の象徴ルネサンス 臭いに飛沫今は迷惑

故郷の家族は元気オンライン 声も聞こえるワン子にニャン子

募集中 新ワクチンのモニターに 既往症なく勇者歓迎

オリンピック招致の言葉 オ・モ・テ・ナ・シ 延期になって オ・モ・チ・カ・エ・リ

彼の国は公約よりも口数を #でもののしりあげくに感染

ワクチンとかけて相撲人気ととく 頼みの(横)綱でしょう 座布団取って

熱戦の五輪スタンド人気なし 海の向こうでオオタニコール

お出かけはスマホとマスク忘れずに マイナンバーと接種証明も

子供への贈り物背に手消毒 サンタクロースも感染予防


実は同作品については、コロナが発生する前から製作しています。

取り上げた歌はいずれも感染が社会問題になって以降に作ったものです。

それ以前(前半183首)はゼロだったのに対し、全て(13首)後半時期に作ったものです。

まったく意図したわけではなかったのですから、実生活の上でいかに影響が大きかったことが窺えます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ