8 おおきな神様 どこにいる?
「あなや 子りすよ あが子りす
島をはなれて わるかった
わしはとおくて てがだせぬ
かわりというては ぶれいであるが
ひのもといちの ふるきかみ
ござしょへとびらを ひらこうぞ」
まちにまったる そのこえは
じいちゃん神様 天のこえ
ひびいたとたんに 風ふいた
島にただよう くさいいき
ふきとばそうと ふいたのは
ふわりととっても いいにおい
どこからきたやら いちじんの
すてきなかおりの その風は
おさげのねえさん だいじにしてた
ちっちゃなかわいい おまもりぶくろ
ふくろのなかから ふいてきた
おかっぱねえさん よめいりで
島をはなれる そのときに
もっててくれろと わたされた
京のはずれの おいなりの
あかくてちっちゃな おまもりぶくろ
じいちゃん神様 ありがとう
ちっちゃなおまもりぶくろには
どなたのかごやら しらないけれど
どこかの神様 いらっしゃる
ふるき神様 いらっしゃる
ちっちゃなちっちゃな 神様は
ここをせんとと とびこみました
ちっちゃなふくろの なかにみた
きれいなおやまの そのむこう
くもがたなびく おそらのうえに
ほそいみかづき わらってました
おそらにうかんだ みかづきに
ふわりこしかけ にっこりと
かなたにかがやく 神様は
りっぱなりっぱな ふさふさの
おおきなしっぽを ひとふりし
こなたへまいれと てまねきました
ちっちゃなちっちゃな 神様は
おおきなおおきな 神様の
ござしょへむかって えいやこら
わたぐも すじぐも ひつじぐも
かぜにふかれる そのくもに
きのえだてっぺん ふみしめて
ぴょんたかとんと はねました
おそらのうえの くものうえ
はるかなたかみで ひかってる
おふねのような おつきさま
てんにながれる ほしのかわ
ゆらりたゆたう そのふねに
このてよとどけと はねました
すぎのきくすのき かけあがり
ちっちゃなおててと そのあしと
じまんのしっぽを ふりあげて
せいいっぱいに はねました
・・・だから50年もあそびにいくなと