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5  ねえさんふたりは およめにいった

ちっちゃなちっちゃな この島は


とってもとっても へいわな島で


しんまいさんきゅう 神様の


ちっちゃなちっちゃな りすの子に


おるすをまかせて だいじょうぶ


まわりのやさしい かみさまに


おねがいするから だいじょうぶ


わだつみおじさん おねがいね


おふねがごぶじで かえるよに


ふうじんらいじん おねがいね


あらしを島に あげないで




しろいこなゆき そらにまい


ももいろふんわり さくらがさいて


あおいおそらに とびがまい


あかねにそまる やまもみじ


そしたらまたまた しろいゆき




女の子たちは 大人になって


おかっぱねえさん ふねにのり


島のおそとへ およめにいった




「ねえねえ あたしは いくけれど


うちのおとうと きにかかる


にこにこしてるは いいけれど


ふんわりしたとこ あるからさ


たまには ようすもみてあげて」




「あらまあ そんなの だいじょうぶ


こころのやさしい いいひとよ


あたしはとっても おきにいり」




おさげのねえさん おかっぱの


だいしんゆうの いえへいく


おかっぱさんの おとうとは


こころやさしい はたらきもの


どちらがいうたか しらないが


ふたりはとっても なかよくなって


村の神社へ ごほうこく




「すてきな“ごえん“をありがとう


わたしも およめに まいります」




おさげのねえさん みつゆびついた


すえながながと おねがいします




ちっちゃなちっちゃな 神様は


わがことのよに よろこんだ


うれしいきもちを こめにこめ


むらのあたらし わかふうふ


さちあれかしと ことほいだ




まっしろしろな はなよめさん


ひふみしごろく ななやっつ


ここのつめぐった おつきさま


まちにまちたる たからもの


ふくふく しあわせ つめこんで


ふくふく おなかが ふくらんだ


とつきとおかも はや すぎて


ころころあかちゃん うまれでた




「みてみてりすくん この子みて


あたしのだいじな あかちゃんよ


たくさんえがおに なれるよに


すてきな”ごえん“を むすんでね」




ちっちゃなちっちゃな りすの子は


ねんがんかなって 神様に


やっとこさっとこ なったけど


まだまださんきゅう したっぱです


“へんげ”もじょうずに できません


ちっちゃなちっちゃな りすのゆび


”ごえん“ のいとも むすべない




おさげのねえさん まっててね


もうすこしだけ まっててね


神様けんてい にきゅうになって


“へんげ”もじょうずに できたらば


すてきな”ごえん“ をむすぶから




じいちゃん神様 もどるまで


えいこらやっこら しゅぎょうして


にきゅうになれたら うれしいな


じいちゃんびっくり するかしら




おさげのねえさん うんだのは


ころころどんぐり そっくりな


まあるいこころの 男の子


わかいとうさん そっくりに


ぽやぽやふわふわ ねむそうで


ちからづよくは ないけれど


いつもにこにこ やさしそう




どんどんどんぐり あかちゃんは


へいわな島で すくすくと


みんなにかこまれ みまもられ


げんきにおおきく なりました




ちっちゃなちっちゃな神様は


はやくりっぱな にきゅうになって


“へんげ”でおおきな ひとの子の


なんでもできる ゆびをもち


男の子にも 良い“ごえん”


いっとうすてきな いとえらび


じょうずにきれいに むすびたい


いつもねがって おりました
















ああそれなのに それなのに




おや なにかきたようだ

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