2 げんきなふたりの おんなのこ
そこへたったか かけあしで
りすの子たすけに やってきた
とってもとっても たのもしい
村のふたりの 女の子
「子りすをいじめる わるいやつ!」
「たたいてけって やっつけよう!」
「やあっ!」「たあっ!」「とおっ!」
と いさましく
「こっちにくるな あっちいけ!」
「わるものくるな 島でてけ!」
大きなおかっぱ 女の子
りょうてふりあげ ぽかすかどん
にぎったぼうで おばけをたたく
小さなみつあみ 女の子
かけあしのまま とびだして
ふたつのあんよで おばけをけった
「あいたたいたた こりゃたまらん
なんてことする 女の子!
おんなのくせに なまいきだっ!」
げんきな村の子 女の子
おばけをぼこぼこ とっちめた
ぶたれてけられた くろおばけ
おおきなたんこぶ てんこもり
こんなところに いられるか
くちだけたっしゃに まけおしみ
海のむこうへ どんぶらこ
かっこわるくも にげてった
しりにほたてて にげてった
ちっちゃなちっちゃな りすの子は
ちっちゃなむねを なでおろし
ちからがぬけて こしぬけた
ぺたりとしゃがんだ しましま子りす
女の子たちの かおをみて
「たすけてくれて ありがとう」
ぺこりとあたまを さげました
子りすはまだまだ ちっちゃいけれど
おれいを言える よい子りす
「またまたいやな やつきたら
あたしがぼうで たたいてあげる」
大きなおかっぱ 女の子
にかっとわらって いいました
「またまたいやな やつきたら
あたしがとおくへ けっとばす」
小さなおさげの 女の子
くすくすわらって いいました
「そうだいいこと かんがえた!
ひがしの村の 神社においで」
「あたしら ふたりが いなくても
しょうがっこうに いってても
神社の神様 まもってくれる」
「「おいしいどんぐり いっぱいあるよ」」
なかよしこよしの 女の子
ふたりそろって そう言って
ちっちゃなちっちゃな ひがしの村の
どんぐりばやしの そのなかの
こどものあそびば おきにいり
神社へ子りすを つれてきた
つよいおんなのこは すきですか?
わたしは だいすきです。