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11  ”ごえん”のつづく そのさきは

「ねぎ(禰宜)」というのは

「かんぬしさん」のことです

おおきなきつねの 神様は


ほかにいくつも ”ごえん“のいとを


そのみにつないで おりました


ちっちゃなちっちゃな 神様が


むすんだいとの すぐとなり


もひとつつながる “えん“のいと


ずいぶんまえに 島をでた


おかっぱさんの とつぎさき


なよたけかぐやの たけばやし


こみちをたどった そのさきの


あかいとりいの おくにある


おいなりさまに つづいてました




おやしろまもる わかきねぎ


うりざねがおの ほそおもて


そのめもすずしき やくしゃがお


おかっぱねえさん ひとめぼれ


おひゃくどふんで おいかけました


おいかけまわして つかまえました




あねさんにょうぼに おさまって


しっかりこさえた あとつぎは


とうさんゆずりの あいらしさ


おおきなきつねの 神様の


いまいちばんの おきにいり




むしのしらせと ゆめにみた


島にのこした おとうとと


だいしんゆうの まなむすこ


いのちにかかわる いちだいじ


ここで行かねば 女がすたる


おかっぱねえさん てきぱきと


いくさじたくを ととのえて


わが子にこえを かけました




「あんたのいとこが たいへんよ


かあさんいそいで いくけれど


いっしょについて きてくれる?」




おいなりさんの あとつぎは


まだまだしょうがく よねんせい


こわいおばけの そばにまで


つれていきたく ないけれど


うかのおおかみ かんなぎの


ひときわたよれる 男の子




「しんぱいせいで おかあはん


ウチの神さん おおきゅうて


たよりになるんは わかるやろ?」




「せやし これから いきまひょか


おるすをたのむわ おとうはん」




おおきなきつねの 神様の


うかのかみから あずかりし


ちいさなおかがみ くびにかけ


めざすはおかっぱかあさんの


うまれそだった 島の村




えにしつながば とくいそげ


どんどんどんぐり 男の子


くわれぬうちに まにあうように


あのひとはいま

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