第一小隊の解説口調
入れ忘れてました
接続「リグ」
物も、魔法も、なんでもつなぐ魔法
魔法の発端は、戦争において、武器として使うように生まれたと、そう考えられている。当然だ。そうでなければ、あんな物騒なものが生まれてたまるか。
ただ、今の世の中は違う。
今の、武器となりうる魔法が禁止される世の中では、魔法を極めることは、日常の幅を広げることだ。
我が国における若き魔物の諸君、人類の諸君。
貴君らに生活を豊かにするために、まずは一つ、覚えてみるのはどうだ?
……そうはいっても、魔法を覚えただけでは何もできない。
魔法にはルールがある。
もちろん、そのルールに沿わねば、思い通りの力は出せない……魔法は、魔法自身が最も望む美しい形が好ましい。
では、どうすれば良いのか……簡単だ。
魔法に役割を持たせてやればいい。
放射、斬撃、防御、強化。
そんな役割を持たせてやればいい。
例をあげよう。
斬撃「ザン」
射出「ボル」
防御「ウォル」
身体強化「ナクル」
鎖生成「シェネ」
棒状生成「ネグズ」
こんなところだ。
他にもまだまだある……世界の魔法は、未知の存在で満ち溢れている。
ただ、揺るがぬものもある。
魔法の本体、属性だ。
属性は六つ。
無属性「カレス」
火属性「エーヒ」
水属性「アキュ」
土属性「ガズル」
風属性「エアロ」
光属性「ヴェド」
ここに、役割、後述の副属性を組み込み、武器として扱うときは、本属性のレベルを上げる。
例えば。レベル2火属性魔法「エーヒガ」や、レベル3水属性魔法「アキュラン」など。
当然、レベルが上がれば呪文も変わり、魔力消費も大きくなる……が、レベル2以上の魔法は違法だ。気を付けろ。
さて、物のついでだ。
一般人には決して関わりのないものを教えてやろう……これを魔法に乗せた瞬間に、違法となる。即刻、逮捕の対象だ。
副属性。
単独での成立が不可能なこと以外、主属性となんら変わらないもの。
魔法の威力を上げ、属性を書き換えうる物。
常人には、使えん。
魔術第三種特殊免許取得者……すなわち、魔導防衛隊や我ら魔導警察などの訓練を積んだもののみ扱える、繊細なもの。
使うこともないだろうから、教えるだけ教えてやろう。その、一部を。
爆発付与「ブラボ」
硬貨付与「フルム」
加速付与「スオラ」
森林付与「ネシャル」
漆黒付与「アンブ」
雷撃付与「エクレ」
これが、一部。
そう、一部だ……こいつらは、神羅万象、その全て。それが、副属性だ。
すなわち、「エーヒ」や、「アキュ」などの主属性すら、副属性ともできる。
副属性の力は、主属性と同等。
たとえレベル1でも、副属性が一つ付いただけで、レベル2と同じ、武器として運用が可能な水準まで引き上げることができるのだ。
……以上。
これがこの世界の魔法の基礎。常識の範囲だ。
これを組み合わせて戦うのが、我々、警察庁警備部魔術一課第一部隊、だ。
質問は?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中途半端なところで区切ったねぇ、早希も。
ああ、僕?
僕はサリバール・ランドゲル・フェイア。
図体がデカくて、気が弱かった警察官……獣人さ。
さぁて、君には特別に、もう一つ教えてあげよう。
禁忌魔法
何百年も前の話、僕らの世界、いわゆるSecond Worldにおいて勃発した第一次魔導戦争。元凶は、当時の魔王、サタン・ダイ-A・カイン、すなわち、我らが魔物国家の発展の礎を築いた人物だとか言われてるけど……
ま、君には関係のないことだ。
問題はそのあと……その戦争において、魔物国家の最終兵器として使われた魔法。
「カイン」
これが、禁忌魔法の先駆けさ。
魔王はその名に、禁忌魔法を背負ってるんだよ。
これも、どうでもいい話だったかもしれないけど。
早希みたいに例をあげようにも、口にするだけでも末恐ろしい禁忌魔法だ、例はあげないでおく。
だから、これだけは覚えていってほしい。
禁忌をみたら、とにかく逃げろ。
禁忌はあまりにも魔力消費が大きすぎて、民間で使えるものはほとんどいない。
たとえ使えたとしても、魔力が空になって、チリと化すのがオチだ。
逆に、使うと言うことは、命を賭してまで、やりたいことがあるんだ。
見ず知らずの人間を巻き込んでもね。
そう、だから、死にたくなければ逃げろ。
死ぬ気で逃げろ。
それだけ。
じゃ、お疲れ。
……一応聞くけど、禁忌を使おうなんて考えてないよね?
あ、そう……君がそう考えるんなら、別にいいけど。
僕らが君を、捕まえに……いや、倒しに、討伐しに、君の元へ行くだけだから。
でもやめておいた方がいいよ?
禁忌と関わるとろくなことにならない。
僕や、早希、安良汰みたいにさ。




