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別離  作者: 如月瑠宮
10/19

貴方がくれたネックレスはお返ししますね

 私はある事を進めている。それは今、交際している男性と別れる為に準備である。彼との思い出の画像や映像は既にスマホから削除済み。プリントして飾ってあった分は今頃、焼却されているだろう。次は貰った物の処理。

「正直言ってあんまり無いんだよね・・・」

 彼はシンガーを目指す夢追人ニートである。付き合っていた期間は殆ど私の金で生きている様子だった。

 そんな彼が唯一プレゼントしてくれたのは安物のネックレスだ。小学生の女の子が喜びそうな、大人にとってはおもちゃのネックレス。それでも、少ない所持金から買ってくれたのだと思えば嬉しかったのである。まぁ、それも愛があったからこそなのだけど。

 その愛であるが今はすっからかんだ。こんなのはもうがらくた、ゴミである。

「売る事も出来ないとか・・・ほんと役立たずだよね」

 全ては愛があったから良かった。

「ゴミだけど返してあげよ」

 新しい彼女にプレゼントしたら良いんじゃないかな?ねぇ、金蔓へのご機嫌取りは必要だもんね。

「廃品回収ご苦労様だね」

 申し訳ないけど、私はこれから幸せになる。

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