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赤い獅子と芍薬の花 オーガスタスとマディアン  作者: 心響 (しのん)『滅多に書かない男女恋愛物なろう用ペンネーム』天野音色
三章
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戦うオーガスタス




 オーガスタスは崖を、馬を駆って駆け上りながら、リーラスらがいる上方を見上げる。


挿絵(By みてみん)


味方が大勢、襲い来る敵と刃を交えていた。


馬に拍車入れて一気に駆け上がり、馬から飛び降りて剣を鞘から抜き様、味方と剣を交える敵へと斬り込む。


ずばっ!


思い切り剣を振り切って、一刀で斬って捨て、横を見る。


その比較的なだらかな岩場の端で、落ちた大きな岩を必死でどかしながら、下敷きになった騎士を、味方の男達が助け出そうとしていた。


が、助け手の背にも、敵は襲いかかる。


オーガスタスは突っ込んで行くと、助け手に斬り込む、敵を剣を振り、激しい一撃で斬り殺す。


ざっっっ!

「ぅぎゃっ!」


リーラスが敵二人を相手取って、岩の下敷きに成った味方を救助してる者らを、必死で庇って剣を振っていた。

が、横をすり抜けて行く敵を防げず、歯噛みした、その時だった。


オーガスタスが赤い髪を振り、敵騎士を次々に斬って捨てる姿が目に映り、歓喜に瞳が潤むのを、自覚する。


平らな巨大な岩の端の、敵側の細い道から、続々と登り来る敵騎士らは、オーガスタスが豪快に剣振りきり、味方が次々と一刀の元、斬り捨てられるのを見て、慌てる。


「あいつを殺れ!!!」


リーラスはオーガスタス目がけ、次々に敵が駆け寄るのを見た。

自分を相手取っていた二人の内、一人もが背を向け、オーガスタスに向かう。


だがオーガスタスは、右から剣振り被る敵を蹴り飛ばし、斜め前から来る敵に一瞬で剣を突き刺し、豪快に血飛沫上げながら引き抜くと、弧を描き剣を高く持ち上げ、正面の敵を斜め上から、一気に切り裂く。


ざっっっ!!!

「ぅ…ぎゃっ!!!」


一瞬で剣を引くと、蹴られた敵が起き上がろうとする、その場に駆け寄り、上から突き刺す。


ぐさっ!!!

「う…ぐっ!」


剣引き抜き様、背後に付く敵を回し蹴り、その長い足の蹴りをなんとかやり過ごし、体勢崩した敵を、体を捻り一気に剣で薙ぎ払う。


「ぎゃっ!」


蹴った足を地に付け、振り切った血の滴る剣を下げ、立つオーガスタスの、赤い髪が風に靡く。


一瞬で四人が屍となって周囲に転がり、オーガスタスが剣持ち直し、向かって行くと、敵が背を向け逃げ出した。


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