告白 5
だがディアヴォロスはもっと、愉快そうに笑う。
「睨んだところで、本当だから言い返せないだろう?
だが女に対してそんなにビビってる。
なんて年下のギュンターや、親友のローフィスにバレるとバツが悪いし、彼女の前ではいっぱしの男に見られたくて、必死で彼女に惚れてる自分を隠してても、周囲にはほぼ全部、バレてる事を知らないな?」
オーガスタスは背後からジロジロ見られてる。
と知って、ムキになってディアヴォロスに反論した。
「ほぼ全部バレてるのはあんたのワーキュラスくらいで、ローフィスだってそこ迄知っちゃいない!」
「お前の養父の園遊会で、彼女が凄く、気に入った事だろう?」
オーガスタスが振り向くと
「俺もそこに、居たからな」
とローフィスは素っ気無く言い、ギュンター迄もが
「彼女、オーガスタスのめちゃめちゃタイプだったから。
妹と違って俺に寄って来なくて、どれ程俺がほっとしてたか。
お前、知らないだろう?」
オーガスタスはギュンターのその、言葉を聞いて、とうとうがっくり。
と項垂れた。
「お前まで…気づいてたのか?ギュンター………」
ギュンターとローフィスは顔を見合わせ、同時に肩を、竦める。
「…自分にゃ無理で、彼女を振り向かせられない。
と瞬時に諦めてるのを感じたが…彼女だって、お前に好意持ってたのにな」
ローフィスがギュンターに言い、ギュンターもぼやく。
「全くだ。
あれだけ好かれてて、どうしてさっさと告白しないのか理解に苦しむぜ」
オーガスタスが見ていると、ローフィスはギュンターの言葉に頷いていて、前に視線向けると左将軍ディアヴォロス迄
「恋愛の相談は君、これからギュンターにした方がいい。
彼はいつも、適切だ」
と言うものだから、オーガスタスはとうとうがっくり。と首を落とし、暫く顔が、上げられなかった。




