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赤い獅子と芍薬の花 オーガスタスとマディアン  作者: 心響 (しのん)『滅多に書かない男女恋愛物なろう用ペンネーム』天野音色
二章
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告白 5



 だがディアヴォロスはもっと、愉快そうに笑う。

「睨んだところで、本当だから言い返せないだろう?

だが女に対してそんなにビビってる。

なんて年下のギュンターや、親友のローフィスにバレるとバツが悪いし、彼女の前ではいっぱしの男に見られたくて、必死で彼女に惚れてる自分を隠してても、周囲にはほぼ全部、バレてる事を知らないな?」


オーガスタスは背後からジロジロ見られてる。

と知って、ムキになってディアヴォロスに反論した。


「ほぼ全部バレてるのはあんたのワーキュラスくらいで、ローフィスだってそこ迄知っちゃいない!」


「お前の養父の園遊会で、彼女が凄く、気に入った事だろう?」


オーガスタスが振り向くと

「俺もそこに、居たからな」

とローフィスは素っ気無く言い、ギュンター迄もが

「彼女、オーガスタスのめちゃめちゃタイプだったから。

妹と違って俺に寄って来なくて、どれ程俺がほっとしてたか。

お前、知らないだろう?」


オーガスタスはギュンターのその、言葉を聞いて、とうとうがっくり。

と項垂れた。


「お前まで…気づいてたのか?ギュンター………」


ギュンターとローフィスは顔を見合わせ、同時に肩を、竦める。

「…自分にゃ無理で、彼女を振り向かせられない。

と瞬時に諦めてるのを感じたが…彼女だって、お前に好意持ってたのにな」

ローフィスがギュンターに言い、ギュンターもぼやく。

「全くだ。

あれだけ好かれてて、どうしてさっさと告白しないのか理解に苦しむぜ」


オーガスタスが見ていると、ローフィスはギュンターの言葉に頷いていて、前に視線向けると左将軍ディアヴォロス迄

「恋愛の相談は君、これからギュンターにした方がいい。

彼はいつも、適切だ」


と言うものだから、オーガスタスはとうとうがっくり。と首を落とし、暫く顔が、上げられなかった。




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