登場人物紹介
舞台は、架空の大陸、エルデルシュベインの中央にある密林の中の秘境。
周囲を巨大な崖に覆われ、他国との国交の難しい地理にあるアースルーリンドと言う国の物語。
他国からは“幻の国”と呼ばれ、金銀宝石が豊富に摂れ、更に住民が美形だらけ。
のアースルーリンドは、高い崖を超えてでも奪い取りたい、盗賊や野心ある隣国の王らの垂涎の的。
…かくして近衛軍は強く無くては国を失い民が奴隷となる為、勇猛であり更に、常勝で無くてはならない。
マディアン 19才。
身長174㎝
栗毛でブラウンの瞳。
中流貴族の娘。
五人姉妹の長女で、少しでもいい夫に嫁がせようとする母に
園遊会(昼間、主に屋外で行われる、大々的なお茶会)
に妹達と送り出され、その先で近衛の不人気なヨーンや、理想的な騎士シェダーズに惚れ込まれている。
けれど彼女はもっと別のロマンスを求めていて、そんな時、近衛左将軍補佐オーガスタスと出会う。
オーガスタス 19才
身長2m8㎝
赤みがかった栗毛で、鳶色の瞳。
近衛入隊したてで異例の左将軍補佐と言う高位に抜擢された大物。
体に似合い、器も大きい。
と近衛では若年ながら、皆に一目置かれている。
喧嘩も剣も大層強く、小さな事では動じない程頼もしいので
仲間には大変頼られている。
“戦って死ねれば本望"
と思っているし、妻子を残したくないので、女性との交際には消極的。
マディアンと出会った頃は、近衛入隊二年目に該当する。
ギュンター 18才
身長198㎝
金髪に紫の瞳。
大変な美貌で、どの女性もぼーっと見惚れる程。
けれど近衛では新兵で、身分もあまり高くないので
「生意気だ」
と先輩達にいつも突っかかられ、その度に殴り倒す
中身が実は、獰猛な猛獣並みの猛者。
アンローラ 15才
身長 165㎝
金髪に近い明るい栗毛でグレーの瞳。
マディアンの妹。
四女。
とても享楽的で、綺麗なものが大好き。
姉妹の中で一番愛らしい。
と自分の事を思っている。
ギュンターとのロマンスを夢見ている。
エレイス 17才
身長 166㎝
明るい栗毛。濃いブルーの瞳。
マディアンの妹。
次女。
柔軟な性格で、どちらかと言えばアンローラと共に
享楽的。
けれど落ち着いた、垂れ目の美人である。
母の言いつけ道理、素敵な夫を射止めようと
さり気なく狙っている。
ラロッタ 16才
身長 176㎝
濃い栗毛。ブルーの瞳。
マディアンの妹。
三女。
マディアン似の美人だが
背が高いせいか、姉達が女らしすぎるせいか
非常に理知的で男まさり。
冒険好きで、格好良く男らしい騎士とのロマンスを夢見ている。
アンリース 14才
身長 160㎝
濃い栗毛でブルーグレーの瞳。
マディアンの妹。
末っ子の五女。
華やかな姉達に気圧され、いつも大人しくてとても地味。
けれど実はとても美人で、後大輪の花が開くように
多くの男性に求婚されるがそれは、もっと先の話。
ユンデラ 18才
身長 165㎝
赤毛で空色の瞳。
園遊会では、やって来る近衛の男性、ほぼ全員と遊んでいる
身持ちの軽い女性。
しかしその甲斐あって、近衛の男達は彼女と親しげに話すので
他の女性の嫉妬の的。
けれど誠実なシェダーズは振り向かず、更に女性達が
黄色い嬌声を上げまくる新顔のギュンターにも、つれなくされている。
シェダーズ 24才
身長 189㎝
濃い栗毛でブルーグリーンの瞳。
中の上級貴族で、割と言い家柄。
近衛では役職は、実は副隊長で、そこそこの身分。
マディアンに一目惚れして以来、園遊会通いをしている。
実直で真面目。そして誠実な人柄。
身持ちの軽いユンデラに再三口説かれるが
マディアン一筋。
近衛騎士に目の色変え、寄って来る女性達をかき分け
マディアンの気を引こうと毎度必死。
ヨーン 26才
身長 185㎝
黒髪 ブルーグレーの瞳。
剣の腕も無く喧嘩も弱いが、大公家の遠い血を引いていて
このコネを使い、近衛に戦闘免除(戦わなくても良いよ。と言うお墨付き)
を貰い、女性にもの凄くモテる、近衛隊服を着て、園遊会、舞踏会に出まくり
女性につきまとっている。
身分も一応大貴族(かなりいい家柄)なので、簡単に釣れる。
と思っているようだが、品のいい美人には避けられ
下品な酒場の、財産目当ての女性にしか、モテない。
が、酒場ではモテるので、自分はいい男だと勘違いしている。
ローフィス 19才
身長 182㎝
明るい栗毛。明るいブルーの瞳。
近衛1年目の終わりに、若年ながら隊長に抜擢される。
背が180㎝はあるものの、体格良く長身の近衛の猛者の中では
小柄扱い。
非常に目端が利き、周囲の状況を読みながら動くので
人間関係を円滑にするのに、彼は欠かせない存在。
左将軍には一目置かれ、副隊長ディングレーには、大変頼りにされている。
オーガスタスとは、王立騎士養成学校『教練』時代からの同級生で親友。
短剣の名手。
母 37才
身長 168㎝
濃い栗毛。ブラウングリーンの瞳。
そこそこの家柄で美人だったが、あまり身分の高くない旦那と大恋愛の末、結婚。
しかし五人の娘達の幸せを願って
少しでもいい家に嫁がせようと、必死。
左将軍ディアヴォロス 20才
身長 204㎝
縮れた黒髪。浮かぶような
ブルーともグリーンとも、グレーともとれる瞳。
入隊1年後に、左将軍候補だったいとこを押し退け
右将軍アルファロイスに乞われて左将軍に就いた為
大変な反発を受ける。
故に彼自身も部下に、王立騎士養成学校『教練』の後輩で
若年の者らを重要職に就ける。
左将軍補佐、オーガスタスや隊長ローフィスらが若年で
この地位に就けたのは、こんな理由から。
「左の王家」の血を継ぎ、光竜ワーキュラスをその身に降ろす
「千里眼」で有名な男で、同時に大変端正なので
誰からも好かれ、傅かれている。
光竜を降ろす。
なんて普通の人出は出来ないことをしてる為
常に体を鍛えていて、剣の腕も
「今世紀最強の剣士」
と皆に崇められている。
その他の人々
ディングレー 18才
身長 192㎝
真っ直ぐな黒髪。ブルーの瞳。
「左の王家」の王族で、ディアヴォロスのいとこ。
ディアヴォロスを大変尊敬してる。
だが、王族の者。
と変に仰々(ぎょうぎょう)しく扱われるのが苦手で
舞踏会や園遊会より、身分隠した酒場で楽しく一若者として
羽目を外したい様子。
気遣い溢れる一つ年上のローフィスを、“兄貴"と慕っている。
シェイル 17才
身長 173㎝
銀髪。緑の瞳。
大変な美少年で、王立騎士養成学校『教練』では猛者らに目を付けられ
ディアヴォロスが公の場所で『愛の誓い』をして彼を無頼の輩から護って以来
左将軍ディアヴォロスの思われ人。
とされている。
ローフィスとは血の繋がらない兄弟。
まだ王立騎士養成学校『教練』の四年だが、左将軍内部隊の一員として
時々動いている。
リーラス 19才
身長 196㎝
濃い栗毛にブラウンの瞳。
オーガスタス、ローフィスと同級生で悪友。
左将軍、内部隊(近衛騎士だが、表だっての戦闘には出ない。
ヨーン退治。等、左将軍の私的な用で動く隠密部隊)
家柄はいいが、口も悪く態度もでかい。
喧嘩好きで更に大変な、女好き。