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空は泣かない

作者: 椿ひまり

一つ、二つと数える

十になったら消えてなくなった

割れてしまったシャボン玉

十までしか存在できないのは

どうしてなんだろう


それなら

私はいつまでここにいられるのだろうか。



「早くしなさい」


急かされて、立ち上がる

私はこれから知らない土地に行く

引越しというそうだ

どこか遠くの知らない世界

ここではない世界


「ねぇ、どこに行くの?」

「行けば分かるわ」


行かなきゃ分からない

そんなところに、行くんだ

私の知らない場所

私のいない場所

今度はここから私がいなくなる

今度はここが知らない場所になる


「ちゃんと友達にはお別れ言ったの?」

「うん、言ったよ」


さようならと言ってきた

その意味はちゃんとは知らないけど

きっと、私はシャボン玉なんだろう

今度は私が消える番だ


一つ、二つ…

ゆっくり数えて、十になった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ・タイトル ・存在をシャボン玉に例えた事。 ・文章的欠陥がなく、読みやすい。 [気になる点] ・この詩からなぜこのタイトルになったのか。 [一言] タイトルに惹かれてクリックしましたが、本…
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