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涼木 狂也
一人の男は考える。世の中で、平凡なもの程つまらないものはない、と。
世界は常にまわっているが、それは決して進化している訳ではない。おなじ事の繰り返し、平凡な日常のエンドレスなのだ。
それだけでも十分つまらないというのに、加えて、自分という存在がちっぽけすぎて非日常的な事をおこすことすらできない、という現実が、より気だるさを増させる。
もどかしいというか、なんというか…。
自分が世界という舞台の主人公になることができたなら、どれだけ楽しいことだろうか!最も、今の自分は、主人公の訪れる村の住人になることもできないのかもしれないけれど。
すでに平和すぎる日常と、平凡すぎる自身に飽き飽きしていた男は、何かアクションが起こることを期待していた。
プレイヤー1
涼木 狂也【すずき きょうや】