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新月の森で、なくならないもの

作者:紫月あい
最新エピソード掲載日:2026/01/24
新月の夜、森の奥で、狐の母は命を落とした。
ただ一つ守りたかったのは、人の姿に化けて生きようとする幼い息子――ヨル。

人の世界へ迷い込んだヨルは、バス旅行に参加していた警察官・相馬と医師・鷹宮に出会う。
戸惑いながらも、二人と行動を共にする中で、ヨルは「人として過ごす時間」の温かさを知っていく。

しかしその代償は、あまりにも重かった。
ヨルは人の姿を保つため、無意識のうちに周囲の“正気”を奪っていたのだ。
少女が倒れ、銃口が向けられ、選択を迫られる夜――
相馬は、たった十秒の力を使い、命を賭してヨルを守る。

「なくなりたくない」
その小さな願いを抱えたまま、ヨルは生きる道を選ぶ。

人でも、狐でもない存在として。
誰かに守られるだけではなく、誰かと共に迷いながら。

新月の森と、人の世界。
二つの狭間で紡がれる、静かで優しいダークファンタジー。

――それでも、帰る場所は選べるのだから。
間に合わない朝
2026/01/24 16:39
ばけぎつねの子
2026/01/24 16:49
人になった理由
2026/01/24 17:33
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