表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/49

第26話 侵略開始

 数日後、俺達は装備を整え南の森へと足を踏み入れた。今まではルーシーと二人きりで比較的静かなのだが、今日は酒飲み3人衆を引き連れているため、道中賑やかに進んだ。

 「なあルーシーちゃん。酒飲むの好き?」

 「…普段はあんまり飲まないわね。カリンに飲まされることはあるけど。」

 「ほお…だったら帰りに誘ってパーっといこうぜ!」

 アントンとイーサンの二人に挟まれたルーシーだが、思ったよりも会話が弾んでいた。盛り上げ上手な二人がしゃべっているのを淡々と聞いているようだが、心なしか楽しそうに相槌を打っている。

 一方、俺とフランツは真面目に作戦を()っていた。

 「今回の作戦だが、お前たち3人にはゴブリンを減らしてほしい。俺はスキル使って上位個体を倒すから、それ以外を引き受けてくれ。」

 「了解。アオイのスキルは短時間しか使えないから、俺達で露払(つゆはら)いするって話だよな。」

 「あの二人でも理解できそうだろ?というかお前らはどの(くらい)戦えるんだよ。今回はゴブリン数十体、下手すりゃ百体以上相手にするんだが…」

 「…ま、全員【戦技】使えるし、ソルジャーやメイジなら余裕さ。指揮系統のジェネラルはアオイに任せるぞ。」

 鎧着たやつがゴブリンソルジャー、杖持ちがゴブリンメイジ、そして彼らを統一する個体がゴブリンジェネラルと呼ばれるらしい。

 しばらく進むと、偵察中のゴブリンを発見した。敵は3体で、内訳(うちわけ)は普通のゴブリン2体に弓持ちのゴブリンアーチャー一体のようだ。フランツが後ろの3人に合図を送り、全員に緊張が走る。

 俺はルーシーの予備として背負った矢筒から2本の矢を取り出し、一本をルーシーに、もう一本を手元に残しダーツのように構える。

 ヒュン!と風切り音と同時に矢を受けたゴブリンアーチャーが倒れる。その瞬間、フランツは短剣で切りかかり、俺は矢を投げる。不意打ちを受けたゴブリンたちは、一切の抵抗を許さず(またた)く間に倒された。

 そのような奇襲を2・3回繰り返していると、木とツタで出来た拠点を発見した。正門の見張りにソルジャー、高台にアーチャーが配置されていて、ガチガチに固められている。まあ、門をこじ開けるために火炎瓶を持ってきているんだ。是非使わせてもらおう。

 「予想通り木造だな。よしイーサン、燃やすぞ」

 「よーし任せとけ。ど真ん中にいくぜ!【パワフルスロー】!!」

 イーサンの【戦技】により火炎瓶は正門の中心に命中し、メラメラと燃え上がった。火に気づいた奴らが叫び声を上げ、周囲の仲間に襲撃が来たと知らせるが、ルーシーの射撃で絶命した。

 その隙に俺は左手に魔力を収束させ、『マスターウェポン』を発動する。一気に魔力が減っていく感覚にめまいがするが、瞬時にマナポーションを口に含んで魔力を回復した。手元に視線を向けると、普段の真っ白なものとは異なり、薄黒(うすぐろ)く発光する刀が握られていた。

 …よし、イメージ通り。準備段階で魔力を多く使うことで強力な武器を生成できることは確認していたが、実戦でも問題なく使えた。回復した魔力で身体強化も発動し、ゴブリンソルジャーの前に飛び出し刀を振る。すると、大した抵抗もなくズルリと真っ二つに斬り落とされた。

 「行くぞ野郎ども!俺に付いてこい!!」

 〚応!!〛

 崩れた門を乗り越えると、ゴブリンたちは棍棒を握りしめて俺たちに襲い掛かる。俺たちは各々(おのおの)の武器を構え、ゴブリン対冒険者の戦争が始まった。

25話の身体強化の説明を修正し、【戦技】について情報を追加しました

今後たくさん登場しますので、今回の話を読んで違和感を感じた方は25話をもう一度見直すことを勧めます。

手間をかけてしまい申し訳ございません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ