第18話 世界一不味いゴブリン鍋
第14話でミスが見つかったため
ステータスの表記を
守備力→防御力
に変更しました。
3体の上位個体を討伐したが、俺は頭に攻撃をもらってしまい出血してしまった。ひとまず包帯で止血したが、頭痛がひどく、その場に座り込んでしまった。このままでは解体もままならない…と考えているとルーシーが慌てた様子で駆け寄ってきた。
「大丈夫!?ポーション飲めそう?」
そう言いながら俺の口にポーションの入ったビンを押し付けてきた。勢いのまま流し込むと、頭の痛みとめまいが軽くなった気がした。頭に手を当ててみると、カサブタができて血が止まっていた。立ち上がろうとしたら解体は私がやるとルーシーに制止されたので、大人しく休むことにした。
ルーシーが作業している合間に昼食を用意していると、彼女が解体を切り上げ話しかけてきた。
「…ごめんなさい。また怪我させちゃった。」
「こればっかりは仕方ないだろ。ルーシーのせいじゃない。俺の注意不足が原因だ。ってかそれより、さっき上位個体って言ってたよな。どういうことだ?」
俺が話題を変えると、彼女は真剣に語りだした。
「…ゴブリンの中には、魔法使いや戦士、狩人みたいに職業を持った個体が生まれることがあるの。それらを上位個体って呼んでるわ。本来そういった個体は群れから独立してるはずなのだけど…」
「徒党を組んで襲ってきたってことは、そいつらを統率してるやつがいるってことだよな。…これマズくね?冒険者ギルドにそんな情報なかったぞ。」
「…だからこそ、私たちがこのことを伝えないと。下手したら集落が形成されているかもしれないわ。…ねえ、この鍋に何入れたの?すっごい不味いんだけど」
「昨日倒したゴブリンの肉団子だ。鍋にしたら食えると思ったんだがな…調味料がないとこんな味気ないもんなんだな。」
頭打っておかしくなったのかしら…と呟く彼女を横目に、俺はステータスを開いて生命力を確認した。
名前:烏野葵 16歳
Lv 7
職業:探索者
生命力 32/55(+1)
魔力 18/24(+2)
攻撃力 44
守備力 34
敏捷性 29
知力 24
【スキル】
槍術Lv1
斧術Lv1(New)
喧嘩術Lv1
投擲Lv1(New)
凶暴化Lv2(1UP)
疾走Lv1
持久力Lv1
【ユニークスキル】
マスターウェポンLv1
斧術Lv1:攻撃力+5 斧の扱いが少しだけ上手くなる
投擲Lv1:防御力+5 物を投げる際、命中率が上がる
凶暴化Lv2:攻撃力+5、防御力+5 生命力+20 闘争本能を呼び醒ます スキル発動時攻撃力と防御力が2倍になる ただし使用中、生命力が徐々に減少する
お、レベルが2上がって、新たに投擲と斧術を獲得していた。さらに、凶暴化のレベルが上がってるな。これで生命力が大幅アップだぜ。…というか、レベルアップしてなきゃ残りわずかだったのか。まあ生きててよかったぜ。
さて、そろそろ休憩も済んだし、移動しますか。いつ敵が来てもおかしくないしな。
「よっこらせ…と。よし、ルーシー、さっさと帰るぞ」
「…もう大丈夫なの?」
「戦闘は無理そうだが、歩くだけなら大丈夫だ。」
「なら移動しよ。ついてきて」
俺たちは森の入り口に向かい、ルーシーのガイドによって安全に帰還することが出来た。
森に異変が起きているみたいだが、一体どうなっちまうんだろうな。




