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第16話 ゴブリン狩りの季節

 初依頼から2日が経過し、俺達は準備を整えて再び南の森に向かうつもりだが…ルーシーが来ないな。休みの間に『鼠の寝床』に移住してもらい、起こしに行くことが出来るようになったので、部屋の前に立ち声をかけた。

 「お~い!朝だぞ、部屋から出て来~い!」

 木製の扉をノックしてみると、中から眠たそうな声が聞こえてきたので10分程ドアの前で待機していると、寝間着姿にニットキャップを被ったルーシーが出てきた。

「…おはよう。もう少しまともな起こし方なかったの?」

「おはよう。ルーシー。着替えたら朝飯食いに行くぞー」

 俺は彼女の文句を無視し、一階に降りて行った。…にしても、寝起きの恰好はなんかこう、えっちだったな。うまく言葉に表せないが、見れてよかったと思う。

 その後、二人で一緒に朝食を摂り、南の森に向かった。

 「今回の依頼は何するの?」

 「今回もゴブリン討伐だ。どうやら最近は多く発生しているらしいから、レベリングにうってつけってわけ。」

 依頼の目的を伝えると、ルーシーは黙ってしまった。何かを考えこんでいるようだ。俺は前回のようにけがしないように気を付けないとな。

 森の中を静かに探索していると、30分ほどでゴブリンと遭遇した。今回は3匹だけだったので、俺一人でも対処できそうだな。ルーシーには増援を警戒してもらい、俺は槍を一番右の個体に投げつけた。渾身の力で投げた槍は胴体を貫き、一瞬で命を奪った。残りの2体は棍棒を叩きつけてくるが…バックステップで回避し、真ん中の奴の顔面にパンチを繰り出した。『喧嘩術』の補正なのか一撃でノックダウンした。最後に立っていたゴブリンには剣を生成し、袈裟斬り、水平薙ぎ、突きを連続で放ち、上段斬りで真っ二つにしてやった。

 2体を倒している間に残った一体がダウン状態から復帰し、ふらつきながらも棍棒で殴ってきた。威力の落ちた一撃を受け止め、棍棒を上方にに弾き飛ばし流れのままに斬りつけた。

 よし、これにて戦闘終了だ。やっぱりステータスが上がってるからか楽に倒せたぜ。

「…終わったわね。怪我はない?」

「おう、大丈夫だ。解体し終えたら次行こうぜ。」

 サクッとゴブリンを解体して小休止をした後、次のターゲットを探しに移動した。

 今度は4体のグループが見つかったので、ルーシーにも加勢してもらうことにした。まずルーシーが先頭のゴブリンの足を撃ち抜き、動きを止めた。俺は両手斧を生成し、水平に薙ぎ払った。その一撃により真っ二つに裁断された。残りの3体も同様に処理していった。ゴブリンの攻撃は弱く遅いので作業のように繰り返し全てのゴブリンをせん滅した。

 そうして日が暮れるまでに合計16体のゴブリンを討伐することが出来た。討伐数だけなら前回の依頼を超えている。それも一日で、だ。しかもダメージもほとんど受けていないから明日も狩りを続けられそうだ。

 「今日はここまでにしとくか。なあルーシー、今日一日どう思った?」

 俺は今日一日絶好調だと思っているが、彼女は無表情で全く嬉しそうには見えなかった。訳を尋ねると

 「…アオイ、2回も攻撃を食らってた。それに、グレイウルフを倒した時のような爆発力がなかった。」と答えた。

 …もしかして、俺のことを心配しているのか?そらそうだよな。目の前で死にかけたんだから。そういえば『凶暴化』が一度も発動しなかったな。そのあたりはまた明日以降に検証していくとして、ダメージを食らうことについては共に戦って慣れてもらうしかないな。明日は戦い方を変えてみるか。

 元気を出してもらおうと夕飯に俺が露店で買ったドライフルーツを二人で食べた時、彼女の表情がほんの少し緩くなった気がした。この調子なら大丈夫かなー。

 そうだ、今日はお互いにいつもより口数が少なかったから、明日は雑談をしながら探索していこう。

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