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三章 姉貴と委員会?

お気に入り登録してくれた皆さんありがとうございます!


現在携帯サイトに投稿した自分の作品の移植ということで書いています、そのため文法的に問題のある点が多く見受けられると思いますが、何卒ご理解のうえお楽しみいただけるように頑張ります。


これからも宜しくお願いします!

 「さて、自己紹介も一通り終わったな、次は委員会だ、因みに生徒会は一年時は選挙無しで入れる、そして部活動に入ることは出来ない、入りたいもので手を上げろ!」


生徒会か……入りたくな……まてよ? 姉貴が生徒会に……


「生徒会に入りたいものは手を上げろ!」


気付いた時には天高く俺の右手が挙がっていた。


「……白石早いな……そうか、姉と同じく生徒会に入るのか……あっはっは! おもしろい!」


先生が笑いながら言った……あれ? なんて言った?


「姉貴を知ってるんですか?」


「あぁ! なんせ一昨年から生徒会の担当をしていて、それでお前の姉とは仲が良くてな、お前が入ることとかも嬉しそうに話されていたんだ」


へぇ~これは嬉しいな、にやけないように必死だが。


「はぁ……姉貴がお世話になっています」


「大した事はしていないからな、ところで男子はもう居ないようだから、誠で決まりだな、次は女子でやりたい者はいるか?」  


先生がそう言った後、物凄い勢いで女子が手を挙げた……こんなに生徒会って人気なんだな、ところで、今思うと先生に下の名前で呼ばれたような……


「お前たち……何でこんなに挙げたのか大体分かるが……まぁいい、人数多いからじゃんけんだな、仲良く決めろよ!」


先生がそういうと、手を上げた女子、約10名程が、教室の後ろで妙な緊張感を持ってじゃんけんをし始めた。しばらくすると聞いたことのある声でこう聞こえてきた。


「や、やった! かった」


どうやら神山に決まったようだ、知っている人で良かった。


「よし決まったな生徒会は神山と誠だな、明日の放課後に生徒会室に来るように」


「はい……ところで宜しくな神山」


「し、詩音って呼んで! 私もま、誠って呼ぶから」


「あぁ、わかった……宜しくな詩音?」


「よろしく……ま、誠」


挨拶も終わったか……ところでさっきから男子たちの目が怖い、特に学が、後でしめてやる、男子だけと思いきや、女子も少し怖い顔している、何かしてしまったか?


「さて、生徒会は決まったから、次は体育委員! やりたい者手を……」


先生はそう言って次の委員会を決め始めた。



「……よし、全部決まったな、今日はこれで帰宅していいが、最後に連絡事項がある」


委員会決めが終わり、先生はこういった。


「まず明日だ、さっきも言ったが、神山と誠は明日の放課後、必ず生徒会室にくるように、それと、明日だが、学校案内をする予定だけなので半日となる!……以上だ!」


先生が号令をかけ今日は解散となった。余談だが学は、体育委員会になった、やっぱり女子が大勢手を上げていた……顔が良い奴は羨ましいな……


「今日は疲れたな! 誠!」


帰り道、もう少しで分かれ道という所で学がそう言ってきた。


「本当だよ……まぁお前も居るし、皆良い人そうだから良かったよ」


「誠……お前……ありがとうぅぅぅ!」


「わ、馬鹿! お、お世辞だよ」


学が俺に飛び掛ってきたので軽く避けた……本音が出やすいんだな俺って


「お世辞かよ……」


学が残念そうに言った、こいつはお世辞だと本当に思っているようだ。

好都合だがな。何はともあれ、俺たちは別れ道に差し掛かり、そのまま別れ、家へと向かった。



 しばらく歩くと15年間過ごしてきた我が家が見えた、屋根は瓦で出来ていて、外壁は白い色をしたシンプルな外装だ。ただ、流石に築15年なので些か古い造りだが、後何十年かは楽に持つだろう。


家に着き俺はドアを開けた。


「ただいま~」


「あ! お帰り誠!」


家に帰ると意外な事に姉貴の方が先に帰っていたようだ。


「早いな姉貴……」


「遅いのは、一年だけなんだよ! 二、三年生は特にやること無いからね」


羨ましい……そういえば姉貴に伝えないとな。


「そういえば姉貴、俺生徒会に入ったから」


ちょっとカッコつけて、さらりと言ってみた。


「えぇ~! 本当!? ……嬉しいな! 一緒に頑張ろうね?」


「もちろんさ」


もし、嫌がられたらどうしようとか思ったのは秘密だ。


「だったら明日生徒会室に来るんだよね?」


「あぁ、なんか放課後に行くように言われたっけ……」


来いとは言われたが、一体何をするんだろうか?


「うふふ ……明日は楽しくなるよ……」


姉貴が含みを持たせた言い方でそう言った。


「なんか良く分からないけど、楽しみにしておくよ」


「そうするといいよ! そういえば、お風呂入って! その後、ご飯にするみたいだから」


「わかったよ」


俺はそう言い風呂場へ向かった。



 「生き返る~……」


俺は少し熱めの湯船に浸かりそう洩らした、なに?親父臭い?……泣くぞ? まぁ、なんとなくだが今日の出来事の振り返りと、明日の予定を確認してみるか…… まず最初から知っていたが、学と同じ学校だ、本音を言うとなかなか嬉しい。次に先生、見た目に合わず、男っぽい口調の先生か、これから一年間お世話になるが、なかなか頼れそうな先生で良かったな。その次は詩音、見た目どうりの性格で大人しい奴だったな、時々良く分からないことを言うが……最後に姉貴、まさか生徒会副会長だとは思わなかった、書記とかのイメージがあったのだが……意外な一面が見れたから万々歳って事でいいかな。


明日はまず、学校の中を歩いて終わったら帰れるのか……あ!放課後に生徒会室に行かなくてはいけないのか、忘れてた。一体何をするのだろうか?


 そろそろのぼせてきたので、まだまだ熱い風呂を上がることにした。風呂から上がると美味しそうな晩飯の匂いがした、多分カレーかな?


「長風呂だったね誠、今日はカレーだよ!」


ビンゴ……流石俺!……自重する。


「旨そうだな……早く食べたいな」


俺はそう言って、席に着いた、ちなみに姉貴の隣が俺の定位置だ。


「でも誠が生徒会に入ってくれて嬉しいよ! 一緒に頑張ろうね!」


「べ、別に一緒にやりたくてやった訳じゃないけど、姉貴のためにがんばってやるよ!」


嘘です、一緒にやりたくて立候補して、俺が姉貴に良い所を見せるため……つまり自分のために頑張るつもりだ。


「一緒にやりたくないの?……ウッ……ヒッグ……」


あれれ……やばい?


「あ、姉貴?」


「誠のバカァァァァ!!」


姉貴が泣きながら言った、傷ついたよ、俺のガラスの姉貴ラブハートが……


「ごめん! ほんとは一緒にやりたいから、立候補したんだ!」


恥ずかしいな……姉貴は泣き止んでくれるだろうか?


「ヒック……ホント?」


姉貴が潤んだ上目遣いで見てきた……可愛い


「ほんとだって! ……だから泣き止めよ姉貴」


これでも精一杯恥ずかしさを抑えているんだが、どうしても照れる。


「わかった……泣き止む……」


姉貴はそう言うと涙を拭いて本当に泣き止んでくれた、しかし、姉貴は笑っているほうが一番だな。


「もう言わないからさ……お! 飯が出来たみたいだ」


「ホントだ!」


「あんた達、ささっと食べて寝ちゃいなさい」


お袋は俺たちにそう言うと、席についてカレーを食べ始めた、俺も食べることにしようか……俺はカレーに手をつけた、旨そうな匂いに比例するような旨さだ、流石お袋。


「当然よ」


「何が当然なの? お母さん?」


心を読んだんだよ姉貴……とは言えないので、こう言うことにした。


「知らなくていい事もあるんだぜ? 姉貴」


デジャブ? 気にすんな。



 まぁ、俺たちはちょっかいを出し、出されをしながら晩飯を食った。


「誠! 明日は一緒に行けるから、一緒に行こうね誠?」


「分かった、お休み姉貴」


俺はそう言って自分の部屋に入った、ちなみに母親以外は入れたことはない、詳しいことはご想像にお任せするが、一言で言うなら……精密に出来た小さなアニメのお人形さんと、大好きなアニメのポスターが……自重する、とにかく俺は疲れを取るためにベットに横たわった、相当疲れていたのだろう、横たわった後、眠気によって意識は薄れていった……


 次の日、いつも通り携帯のアラームで起きた俺は、まずリビングに降りた。中は広々としていて、とても綺麗に片付いている。


「あら、今日は早いわね、まだ茜は寝てるわよ」


「おぉ、誠! 昨日は祝いの一言もできなくて悪かったな!」


「親父! 帰ったのか!?」


「あれ? 帰ると言った気がするんだが……」

さんてん

親父は不思議そうに言った。でもな……なぜか知らなかった理由分かるんだよ俺……


「あ! 言うのを忘れてたわ!」


想定の範囲内です……


「まぁいいさ! 無事に帰って誠の顔も見れたしな!……茜はまだ寝てるみたいだがな」


親父はさも残念そうに言った。


 「おはよ~……」


噂をすれば何とやら、姉貴が起きたようでまだ眠そうだがリビングに降りて来た。


「茜! お父さんだよ!」


親父が嬉しそうに言った。


「お父さん帰ってたの!? 単身赴任は?」


事情を説明してなかった、そうなのだ親父は約4ヶ月ほど前から単身赴任中だったのだ。


「あっちでの仕事が済んだから、こっちに帰っていいと言われたんだ、会社からの辞令さえなければ家でまた暮らせるよ」


喜ばしい事だ、きっと親父も大変だったのだろう。


 さて、皆気になっているだろう親父のスペックだ、耳の穴かっぽじって良く聞けよ。まず名前は白石 誠治シライシセイジ俺の名前も親父の名前を貰ってつけられたそうだ。年齢は38歳、趣味は映画鑑賞&読書だ。お袋とは大学の後輩だったお袋に猛烈アタックをされて、付き合うことになったと聞かされている。容姿はとても良くて、年齢のわりに子供っぽい顔だ、童顔という奴だろう、大きな透き通った瞳をしていて、鼻筋も高く整った顔立ちだ、やはり姉貴と血が繋がっている事を示している。唯一、俺と血が繋がっていることを証明するのが髪で、俺と同じ黒髪をしている、まだまだ無くなる事は無さそうだ。ちなみに、涙もろくて、ドラマなどを見てよくないている所を見る、根本的なところは姉貴と似ているだろう。


しかし、なぜ俺はこんな母親&父親を持っているのに顔が良くないんだ? 考えると悲しくなってくるからやめておく、何はともあれ親父が帰ってきてくれて嬉しい、自慢の親父だからな。


「そういえばお父さん! 私生徒会副会長をやることになったの! それとね、同じく誠も一緒に生徒会をやることになったんだよ!」


姉貴が嬉しそうに話した。


「へぇ~、そうか……二人とも頑張れよ?」


親父はそう言って、俺と姉貴の顔を心配そうな顔で交互に見た。


「分かってるさ親父」


「分かってるよ!」


俺と姉貴はそんな親父に自信満々に言った。


「大丈夫そうだな! しかし、そろそろご飯を食べて学校に行った方が良いんじゃないか?」


そうだった、俺たちは急いで席に着いて、飯を食うことにした。今日も同じく焼き魚と、味噌汁、ご飯と同じメニューだったが、魚の種類と味噌汁の具材が違うので手抜きでは無さそうだ。


「久しぶりの美弥子の作った飯だな! いただきます!」


親父はそう言ってガツガツと朝食をとり始めた。俺も食べることにしよう……しかし、親父は単身赴任中は何を食べていたのだろうか?


「親父、単身赴任中は何を食べていたんだ?」


俺がそう聞くと、親父は悲しそうな顔でこう言った。


「コンビニ弁当、焼きそば○平ちゃん、日○カップヌードルとか体に悪くて、美味しくないものばっか食べていたよ」


悲しいな、やっぱり大変だったようだ。


そうこうしている内に、食べ終わったので、俺と姉貴は支度をして学校に行くことにした。


「行ってきます!」


俺と姉貴はそう言って家をでた、外は晴れていて、ぽかぽかとしている。


「今日は必ず生徒会室に来てね? 後、お昼ご飯は大丈夫だからね!」


「分かった、でも、何で昼飯いらないんだ? 早く終わるとか?」


俺は姉貴に聞いてみたが姉貴はニコニコしながらこういった。


「禁則事項です!」


片目を閉じて口に人差し指を当てて有名なあの台詞を姉貴は言った。しかし、朝○奈さんもびっくりの可愛さだ、しかし姉貴もだんだんこちらの世界に染まってきたな。


 そのまま俺たちは話しながら歩き、学校に着いた。相変わらずのでかさで、そこに我が神宮寺学園はどっしりと立っていた。


「着いたね! じゃあ放課後に生徒会室で!」


姉貴はそう言って、二年の教室棟に向かっていった。あの長い道のりを経て教室に着いたのだが教室内には知っている人が詩音以外来て居ないようだ。


余談だが、このとき姉貴と歩いていると周りの男子生徒から殺気をこめられた視線で見られた。羨ましいだろう! ふはは!……俺のキャラじゃないな。


「あ! おはよう誠!」


詩音が俺に気付き、大きな声で挨拶してきた。あれ? 詩音ってこんなキャラだっけ?


「よう詩音、おはよう……なんかキャラ昨日と違く無いか?」


俺はそう言って席に着いた。ちなみに、疑問に思ったら、吉○家を越えるスピードで聞くのが俺のポリシーだ。


「昨日は緊張しすぎて、なんかおかしかったの」


詩音は、眉をひそめながら言った。


「まぁ、明るいほうが好きだから良いけど」


だって暗いと話しづらいだろ?


「そうなんだ……」


詩音は顔を赤らめてそう言った……なんで顔を赤らめているんだ?


「詩音、顔赤いけど……どうした?」


「何でも無いよ!」


「なら良いけど……」


俺はそう言って机に突っ伏した


「そういえば誠、生徒会にお姉さん居たよね?」


詩音がいきなり聞いてきた。ふふふ……俺に語らせたいのかな?


「あぁ、居るよ、詳しく説明してやろうか?」


「え、遠慮し「無くていいよ! まず、とにかく可愛い! もう食べちゃいたい位にな! そして、勉強が出来て料理も激うまだ! それとな……」


「というわけだ、分かったか? 」


というわけでHR開始5分前まで語らしてもらった。


「そ、そうなの……とても良く分かったわ」


心なしか、詩音が少しやつれてる気が……



 そのときドアが勢いよく開けられた。


「遅刻ギリじゃん!」


学が来たようだ、朝っぱらからうるさいな……


「ん? 神山、まさかお前……聞いたのか?」


学が詩音を見てそう言った、何の話だろうか?


「えぇ、聞いたわ……恐ろしいくらいね」


「分かる……分かるぞ神山!」


「あなたもなの?」


「そうだとも!」


なにやら分かち合っているが、気にしない方が良さそうだ。そこでドアがガラリと開き、先生が入ってきた。


「おはよう! 遅刻者は居ないみたいだな」


そう言って先生は教壇に立って、朝のHRを始め、連絡事項を淡々と話した。


「連絡事項も終わったので、これから学校内を見て回ろうと思う、廊下に男女二列でならべ!」


やっとか……面倒だが、これからの学園生活をエンジョイするため(主に姉貴と)だから行かなくては。俺は姉貴とのエンジョイタイムのために重い腰をあげて廊下に並んだ。


「ここが物理室だ、ちなみに私は理科を教えるので、私の授業時にはここか教室になるから覚えておけ!」


ほぉ、先生は理科担当か、という事は白衣か……きっと似合うのだろうが、姉貴が着た方が似合うはずだ! 理由? 姉貴だから!! とまぁ、物理室のあとは、体育館、職員室、などといった主要な場所を回った。


「さて一通りまわったので、他学年の教室を回ろうか、一年生以外は授業中だから私語は慎むように」


きたー!


姉貴の他の一面を見ることが出来る!? 涎が……ゴホン! というわけで俺たちは他学年の授業風景を見ることになった。



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