表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さよなら、従順な僕たる者どもよ。  作者: 八千夜
始まりに
1/30

選ばれた者

 私立御園原高等専門学校。

「知力、体力、精神力。その他あらゆる能力を最大限に引き伸ばし、この国を新たに切り開く人材を育成することを誓います」

 そう謳い文句を綴った学校ができたの。世間からの目は冷たく、そんな学園に子供たちを入れようとする親など存在するはずもない。

 だけどね、世の中には物好きもいる。

 お金の有り余った親のもとに生まれたいくらかの子供たちは、好奇心なんていう適当な理由で自分の行きたい学校を選べるんだよ。だから、そんな彼らは被検体であって先駆者だった。


 六年後、無知な子供たちはどんなふうに変わったのか。世間の目を見た方が良いね。

 圧倒的なカリスマ性、秀でた知能、鍛え抜かれたアスリート力。どの分野にしてもこの学校から輩出された人たちは、日本の最前線を走るようになったんだよ。

 そして話はとんとん拍子に事は進んでいく。国からの援助、広大な土地の貸与、関連施設の建設。

 順調に発展していった10年という節目の年に、この学園は生まれ変わった。

「我々は世界にも羽ばたくことのできる人材を育成するために、さらに生徒に根差した教育を進めていきます」

 こうして、国立御園原学園へと名前を変えて国内一の高等学校として新設されたとさ。

 めでたしめでたし。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ