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介護士の小話

退職した職場から怪文書

作者: HOT-T

 先日退職代行を使って何とか退職した施設から封筒が届きました。

 まあ、退職届とか秘密保持の誓約書とか各種手続き書類ですね。

 ちなみに退職してから届くまで1週間以上かかりました。

 

 ウチは事務仕事が遅い事で有名なんですがここでもその実力をいかんなく発揮していますね。

 ちなみに昔は早かったんですよ。ただ、コストカットで事務員大幅に減らしたら怒った事務の責任者まで辞めちゃって中々悲惨なことにって感じですね。


 さてさて、送られていた書類を確認してると明らかに毛色の違うものが。

 直筆の手紙。物凄く嫌な予感がしつつも大切な事を書いてあったらマズいので読みました。

 以下、要約したものです。



 〇〇君が急に辞めてから職場は大変です。

 〇〇君は責任感が強いから事故件数が減らない事に責任を感じていたのでしょう。

 でも、それはみんなの責任なのでひとりで背負い込む必要はありません。


 こんな止め方をしても何の解決にもなりません。

 この先も嫌な事があったら逃げ続けるのですか?

 

 今、〇〇君のカバーでみんな頑張っています。○○君より年上の人達も凄く頑張っています。

 退職届が受理されていないので今ならまだ間に合います。

 理事会にも掛け合うので考え直して連絡をください。


 残されるお年寄りの事を考えてください。

 僕も若い頃はお年寄りの対応を考えて夜中近くまで残ったりしていて今があります。

 あそこで踏ん張ったから今の僕があります。

 〇〇君は優秀なハッカーなのでとても期待しています。

 

 みんな、〇〇君を待っています。

 

 はい、こんな感じですね。実際はもっと長いですがだらだら書くの嫌なのでまとめました。

 これを見た私は仲間のありがたさを痛感し目から涙が出てきて携帯電話を操作して職場に連絡を……

………するわけがない!!

 

 もうひたすらに気持ち悪かったです。

 そもそも私が何で辞めたか全く理解していないです。

 濡れ衣着せようとしただろうが!と。

 

 後、何か上から目線ですよね。『心入れ替えるなら協力するぜ』みたいな感じ。

 お年寄りの事を考えろと言いますが多分お年寄りは私の事を忘れています。

 覚えているのは2,3名でしょうが別に来なかったから生きていけないわけじゃないんですよ。 

 

 そして『ハッカー』呼ばわり。

 いや、ハッカーもいいハッカーと悪いハッカーが居るのは理解していますよ?

 確かにPC関連の問題は私かもうひとり若い男の子が居るのでそちらに頼めば大概解決しますけど何か見下されてる感あるなぁと思いました。

 ちなみにその若い子も今月で辞めます。混乱必至だなぁ。

 

 そもそも弁護士から本人に連絡しない様言われてるでしょ……

 ちなみに職員からの寄せ書きみたいなのも入ってましたが……ごめんなさい、本気で気持ち悪かった。

 ようやく落ち着いて来たのに何で心をかき乱すんだろう……


 ちなみに、はっきり言います。

 逃げてもいいんですよ。というかヤバいなら逃げないと。

 

 よく「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」とか「俺は逃げるわけにはいかないんだよぉぉ」とか創作世界ではありますがあれはかなり特殊な状態です。

 学校でいじめられているなら無理に行く必要はないし職場がブラックすぎて限界なら辞めて転職すればいい。

 だって、自分の人生なんです。自分を守らないと!と思います。

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[良い点]  上司へ:まずは労働基準法と安全衛生法を勉強しろ!      案件によっては書類送検ものだぞ!  執筆者さん:よくぞ振り切った!
[一言] マジレスすると 対応した弁護士に寄せ書き渡して追加で依頼すれば 法廷で会おうができるし、勝訴すればそれを顧客に 流しながら、このせいでご迷惑をかけて申し訳ありません って改めて退職挨拶をすれ…
[一言] 昔、会社を辞める時に『退職後、会社及び社長を誹謗中傷しない』という謎の書類にサインさせられた事があります。 隙を見て撮っておいたコピーを職安(当時は未だハロワークではありませんでした)の職員…
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