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6 茶番大好き元女神

「イリス.....俺、ヒノキの棒しか使えないんだが?」


そして俺はイリスにヒノキの棒しか使えないこと、目の前に出た[あなたはこの武器使用・装備することができません]という表示のこと、ギルドがあったことを話した。


「....うん!寝ている間にいろいろあったことは分かったわ!」


「おい!ちゃんと、話聞いてなかったのかよ!」


「聞いてたよ?でもレント君が当たり前すぎること言ってたから一部内容が脳内から吹き飛んだだけ!」


内容が吹き飛んだことは置いといて、当たり前すぎること?


「なあ、当たり前なこと言っていたか?」


「うん!だってこのゲームの名前『ヒノキの棒で世界を救え!』だよ?忘れたの?」


「言われてない」


なにそのタイトルの名前!?ヒノキの棒しか使えないじゃん!?!?!それに世界を救えだって?無理。

だってスライムめちゃ強いんだよ?!生態系バランスが狂ってるよ?

俺、帰宅部で鍛え上げた足の速さ以外に特にとりえないよ!


「あれ?言ってない?ごめんごめん!」


そう言ってうっかりしましたー!と土下座...


「おい...また茶番したいのか?」


「いえ、これは土下座ではないであります!布団にダイブしただけであります!」


うん。口調どうした?兵隊かな?ツッコミしたほうがいいのかな?スルーしよう。


「そういえばさっき話したそのギルドに明日行ってみようかと思うんだけどいい?」


「いいよー!!」


よし、決まりだ。


「あ、ギルドなんだけどね!このゲームのストーリーを進める上でけっこう重要なんだよね~」


重要?詳しく教えてもらいたい。


「なんで重要なんだ?」


「このゲームの目的は世界を救うこと。もちろん救ってくれるよね?」


イリスの笑顔が怖いです。


「...なんでそんな面倒なことしないとならないのさ?」


「私は元女神です」


「なんだ?脅しのつもりか?」


「元ですが、女神だった者です。さてここに目的がない愚かな人間がおります...」


「おいっ!!目的がないすべての人類に今、喧嘩売ったな?!」


「いえ、決してそんなつもりはなかったのですが....では言い直しましょう。ここに女神から直々に目的を与えられたのに反抗し何もする予定がない愚かな人間がおります....」


愚かな人間....言い方辛辣じゃないですか?


「あの、女神様!」


「愚かな人間よ、女神にある用件とはなんだ?」


どちらかというと魔王かな?また茶番してほしいのかな?


「女神様は、元女神じゃないんですかー!!(棒)」


「.....とにかく、魔王倒すのがクリアだからこの世界を救ってね?」


「......うーん、どうしよっかなー?」


「魔王倒して!!」


「じゃあ、俺を愚かな人間扱いしたのを取り消してくれれば倒してあげてもいいよ?」


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!いやいくら茶番だからと言ってもよくないよね?うん!だから許してください!!!魔王倒してー!!平和的解決でもいいからー!とにかくクリアしてください!!」


こんなに謝る?


「なんでそんなにクリアしてほしいんだ?」


「強いて言えばこのゲームを作った子がクリアしてもらえなかったら悲しいでしょ?」


そう言ってイリスは無邪気に笑った。


人を気遣っていないように見えるが、イリスは意外と優しようだ。






読んでいただきありがとうございます!

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今日は2話投稿しましたー!ストックが底をついてきました!

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