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ABSOLUTE CONTROL ~リアルの呪文をあげる  作者: メイズ
鬼胡桃高校 1ーD
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スペシャルミッション完了〈ルルス〉

 私がクラスで悪口を流されているという相談を持ちかけられた永井先生は早速黒鳥さんを呼び出した模様。


 私のことをいじめているのではと疑いをかけられ責められたらしい。


 きっと、私の相談に乗じて黒鳥さんを金谷くんと引き離そうとしているのね。

 きっと黒鳥さんに焼きもちを焼いてるの。



 これは金谷くんと先生への戒めです。


 黒鳥さんは金谷くんとは付き合うべきではないし、これで別れられたら私もほっとします。


 黒鳥さんには先生に言われもなき罪で責められて少し迷惑をかけてしまうけれど、それは自業自得の部分だね。金谷くんなんかと付き合おうと思ってしまった黒鳥さんの判断ミスだったんだから。


 金谷くんは先生と黒鳥さんとの間に挟まって身動きが取れないね。いい気味よ。



 この状況をただおろおろ見つめていればいい。

 自分の欲にまみれた愚かさを呪いながら。




 何回も永井先生に問い詰められた黒鳥さんは遂に嫌気がさして学校を休み出した。


 噂では制服姿のままその辺で知り合ったチャラい感じの男とゲーセンやら映画に行って暇潰してるらしい。目撃者数人いらっしゃる模様。


 あれあれ? 金谷くんはどうするの? 君がお付き合いを始めた黒鳥さんはどうやら奔放な彼女だったようね。



 永井先生は黒鳥さんの無実を訴え出た榛原(はいばら)さんと根津さんまで私をいじめているのではと疑いをかけ、責めたらしい。何か隠しているんじゃないかって。


 お陰でこの二人が、遠くから私をすごーく怖い顔をして睨んでくる。

 かといって直接私に何かを言ってくる訳でもない。


 私、黒鳥さんにいじめられている、なんて誰にも一言も言ってはいませんよ? 誤解も甚だしいです。


 思慮の足りない榛原(はいばら)さんと根津さんが永井先生に反抗し始め、授業をおしゃべりで妨害し始めた。


 授業そっちのけで彼女たちを注意する永井先生。


 いつもと全然違う。すごくむきになってるし、今までが嘘みたいに強気。


 最初からこれくらい生徒に注意していればみんな寝たり、こっそり他のことしないで授業にちゃんと参加していたんじゃないかな?


 榛原(はいばら)さんと根津さんも更に対抗心を燃やしてヒートアップ!


 何だか私の思わぬ方向に動いて来てる。


 私この騒がしい時間は自習時間として過ごします。


 友情厚き榛原(はいばら)さんと根津さん、及び永井先生の様子を克明に記録しながら。


 この二人、友だち思いなのは良いことなのかもだけれど、この方法は浅はかで暗愚で愚昧で嗤ってしまうわ。


 きっと単純で素直ないい子なのね。


 好きよ、あなたたちみたいな子。


 金谷くんと永井先生への反省を求め終えたら、私は責任をもってあなたたちと黒鳥さんを救済しますから大丈夫よ。




 ーーーそして私はこの事態の原因のことで話を聞かせて欲しいと担任に呼ばれた。



 この1階の予備室には学年主任で担任の不知火先生、教頭先生、そして永井先生と私。


 そしておまけがついてきたようで、窓の外には榛原(はいばら)さんと根津さんの金髪がかった茶髪が見え隠れ。


 気になって偵察に来たのね? 行動的でなかなか見所があるじゃない? 気に入ったわ。



「外から見えると話しにくいのでカーテンを閉めてもよろしいですか?」


 私は先生にことわりを入れてカーテンを閉めるついでに、二人のために窓は少し開けておいてあげた。


 私が急に窓際に来たので慌ててしゃがんで隠れた榛原(はいばら)さんと根津さん。うふふ、面白い人たちね。




「・・・それで、宇良川さんは黒鳥さんからいじめを受けていたのか?」


 机を挟んだ私の目の前では、岩みたいな顔を曇らせ不知火先生が困惑顔で私に聞いてきた。


「私、そんなこと言ってません。」


 私はそう答えた。それは本当のことだから。


「え? 宇良川さん? 黒鳥さんから苛めを受けていたのよね。臭いと罵られたり、容姿をけなされたり、悪い噂を流されたりしていたのよね?」


 永井先生が狼狽(うろた)えた目で私を見た。


 永井先生の古典の授業が崩壊した原因。


 実際は、永井先生から黒鳥さんが私へのいじめ容疑をかけられて問い詰められ、それに反感した榛原(はいばら)さんと根津さんがおしゃべりで授業を妨害したのが一番の原因だった。



 だけど私は永井先生の授業内容を存分に批判し、それが授業が荒れてしまった根本的原因だと思う、と 教頭先生と不知火先生にお話した。


 ついでに私が永井先生は男子に受け狙いした服装や態度をしているように見えていることを指摘すると永井先生はとてもショックをうけたようだった。


 そして、あのこともほのめかしておかなければならない。


 私は金谷くんと永井先生のこと気づいてる。



「・・・私が気づいていなかったとでも? ねぇ、永井先生? ふふっ」


 私はこの事だけは永井先生にだけに伝わるよう、暗に告げた。

 他の先生方にまでこれを告げるなんて、とてもお世話になった永井先生に対してそこまで無慈悲にはなれないから。


 先程まで反論していた永井先生は白い顔をして無表情となり、黙り込んでしまった。



 私はこれにて退散。


 失礼して部屋を出た。





 もう、これで永井先生と金谷くんの関係はお仕舞いです。


 永井先生はこれで他の先生方からの信頼を失いました。だから永井先生の罪は償われました。


 

 後始末は私に任せて下さい。


 後は自分の今後の心配だけをしてていいですよ? 永井先生。






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