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ABSOLUTE CONTROL ~リアルの呪文をあげる  作者: メイズ
挿話 リアルの魔法のスペル~ サイコパス誕生
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リアルの魔法のスペル〈ルルス〉

 私はボランティア部のお喋りに特別参加。


 興味津々の面持ちでこの子に話題提供。


「ねぇねぇ、マキちゃん。チアの音見ミオンさんと向岸ヤシロさんっていつもイケメンの運動部に人気だよね。特別な秘訣があるのかな?」


「秘訣かぁ、やっぱチア部って運動部に近いからじゃない?」


「そうだよね、いつも近くにいるもんね。コスチュームもかわいいよね」


 行くよ? これがマキちゃん用のオーダーメイド呪文だよ。


「そいえばさ、サッカー部の秋田くんうちのクラスでしょ? チアの向岸さんと音見さんのことよく話してる。あの二人スタイル良くて超かわいいって」


 前から勘づいてたのよ。マキちゃんは秋田くんのこと好きだって。


「・・・そうなんだ」


「野球部の乙川くんも言ってたかも。各運動部の男子総なめだったりして」


「・・・ふーん。そういうのって、たらしだよね」



 マキちゃん。


 後はお任せします。



 ーーーチアの音見ミオンと向岸ヤシロはイケメン運動部の回りにはびこるビッチ



 やがて一つの完成形が流れ出た。




 今度はシノンちゃんに話題提供。


 この子の彼氏はサッカー部の木ノ下くん。実は木ノ下くんは1年の時に音見さんに告白してフラれたって噂。



「あのさ、私の委員会の友だちが友だちから聞いたそうなんだけど、チアの音見ミオンさんと向岸ヤシロさんは応援してる運動部の男子にモテモテでしょ? でも告白されてもみーんな振ってるんだって。美人はすごいよね。今噂のバスケ部二人とも単なる友だちだとか?」


「・・・ふうん。なんかすごいね」


「特定の人決めちゃうとさ、モテなくなっちゃうからかな? 人気芸能人とかって結婚すると人気落ちるじゃない? そういう感じでさ」


「かもね、なんかさ、嫌な感じだよね。そういうのって」


「だよねー」



 これはシノンちゃんに託します。


 後はよろしくね。



 ーーー音見ミオンと向岸ヤシロはつるんで男遊び。運動部を応援しながら男漁りで大漁捕獲!



 二日後には私のクラスにも伝わってきた。



 なかなかいい感じに仕上がってるね。上出来よ!




 あれ、靴箱の向こう側に音無(おとなし)さんがいる。


 彼女、1年の終わりに津田沼くんに告白してフラれてる。


 私が津田沼くんに宿題を見せてるのに気がついて、私をバカにしたり意地悪を言ってきたこともあった。



 私はちょうど帰ろうとしていた同じクラスの藤木くんに話しかけた。


「ねえ、知ってる? チアの音見ミオンさんと向岸ヤシロさんの噂。元バスケ部ツートップの礼千(らいち)ジュンくんと津田沼如月くんと外でも一緒に遊んでるんだって。やっぱりさ、イケメンはチアとお似合いだよね」


 急にこんな話を振られて戸惑っているおとなし目の男子、藤木くん。


 ごめんなさいね。でも、すごくいいタイミングだったから逃せなかったんだ。



「そ、そうなんだ。美男美女でいいんじゃない?」


 ひとコメ残して靴を慌てて履いて帰って行った。



 いいよ。それでオッケーよ。藤木くんは充分お役目は果たしてくれました。



 さてさて、元1年1組のアイドル音無さん。


 これをどう昇華させてくれますか?




 ーーー音見ミオンと向岸ヤシロは元バスケ部ツートップを狙い打ち、美脚の魅力に礼千(らいち)ジュンと津田沼如月は逆らえず・・・



 次の日の放課後にもう、こんなゲス噂に変化。


 好きだった津田沼くんへの想いは、かわいさ余って憎さ百倍ってやつに変わった模様。


 音無さん、津田沼くんとチアの子との組み合わせ、よっぽど悔しかったみたいだね。


 いいきみ。


 カースト上位美少女へのジェラシー作用も働き、いい感じに音無さんにも追加制裁できました。




 そして、カースト上位美少女、向岸さんにも特別プレゼント。


 自分の親友がさいなまれるを見てるのと自分がお仕置きされるのとではどちらの方が辛いかな?


 ねぇ、どう思う?



 音無さんはなかなか優秀よ。


 だからこれも彼女に託そう。


 きっと素敵に変えてくれるの。期待してます。



「この間ね、チアの音見ミオンさんと津田沼如月くんは補習授業中、二人で深刻な顔してこそこそお話してたんだよね。津田沼くんが必死で慰めてたみたいだよ」


 私は帰りの靴箱の前で音無さんを待ち伏せ。


 私は、ケータイで通話を装いこの靴箱の向こう側の列にいる彼女に聞こえるようにお話してみた。


「えー、シノンちゃんも見てたんだ。それで?うん・・・・」


 私は一人芝居。





 ああ、明日が楽しみだな。



 音無さんはいつもかわいいいい子ぶっているのに、陰ではお口がずいぶんと悪いみたいだから。




 次の日には広まっていた私もビックリのデマ。


 伝言ゲームは面白いね。


 いろんな人の思惑がミックスされて進化を遂げるのよ。


 人から人に伝染するウイルスみたいに。




 私の魔法は大成功を収めたよ。



 これでおあいこ。

 罪は償われたからこれで許してあげる。




 私って神様みたいに寛大だね。


 

 ねぇ、そう思うでしょ?





        挿話 リアルの魔法のスペル~ サイコパス誕生 The End


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