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底上げBOYS!  作者: バカキング
1/3

日本一不器用な男

高校の期末試験の結果発表。

今年から、学校で成績が順位で出ることになっている。

クラスの奴らが「お前勉強してないとか言って、クソたけえじゃん!」「たまたまだよ」とか言う、あるあるなやり取りをしてる。

「俺、全然勉強してないんだよなあ」とか言う奴に限って、目の下にめっちゃくまあるんだよな。


ちなみに、今回の俺の勉強時間は、1週間で60時間。

これ、残業時間だったら、労働基準署に、

「そういうの大好き」って言って、捕まるやつだ。


さて、俺の順位は。

1位は、、、田川美沙。

だよな。

この子すごいな、美人で成績も1番か。

まあ、ここにはないか。

まあ、このレベルになるとな。

じゃあ、2位〜10位は?!

、、、え!

ないよ。

は?

これ、勉強時間なら、3位には入ってるよ?

じゃあ、あえて

ビリから見てみようか。


、、、


ないよ!

そりゃそうか!

何考えてんだ俺。

60時間だぞ。

「武田」

「はい」

担任の竹田が話しかけてきた。

武田に竹田が話しかけてきた。

「見つからないか」

「はい。久しぶりですこういうの。小学生の頃、

ウォーリーを探せとか、ミッケとかやりましてね。

こんな感じでした」

「ねえよ」

「は?」

「お前は、、、」

「生徒に、お、お前って日本国憲法23条表現の自由駆使しすぎっすよw 」ー

ー「0点、つまり、、、」

「圏外」


え?

「留年確定だ」

ちょっと待って。

河合塾にも通って、

先生に勉強も教えてもらって、

家庭教師もつけてもらったのに。

「あとで職員室に来い」

そう言って、竹田は去って行く。

聞いてないわ。

何それ。


× × × × ×

体育の授業。

サッカーをやっている時。

「ヘイ!パス!」

俺の足元にボールが、

「早くここ」

誰かがパスを求めてる。

よし!

俺は、足を引いて、

思い切り、、、

あれ?


みんなが笑う。

俺はボールの大幅横を蹴り、ボールに擦りもしなかった。

「あいつ、マジで運動神経悪いな」

「ここ!」


俺はもう一回、ボールを思い切り蹴る。

あ!

足先がボールに当たらず、

勢いつけすぎて、

俺は空中で一回転し、

頭からころんだ。

「武田アアアア!」


×× ×× ××

目を覚ます。


ここはどこだろう。

なぜ、こんなふかふかなところで眠ってたのだろう。


そうだ。

サッカーで、、、

「え」

俺は自分の腕を見た。

両腕包帯ぐるぐる巻き。

「ええええ」

「もう、何したらこんな大怪我するの?」

「いえ、何も。」

「ヤンキーに喧嘩でも売ったのかしら?」

「そんなわけ!」

「だよね、そんな度胸ないって顔だもん」

「、、、」


鏡を見る。

おにぎり頭の丸メガネ。

坊主。

親の言いつけでこの髪型だ。

ださい。

なんて、ダサいんだ!今時いないぞ、

天然記念物日本ダサイ遺産登録レベルだぞ!

「先生」

「はい?」

「俺ってなんで、こんな何にも出来ないんすかね」

「知らないよ、だって私はあんたと真逆な高校生活送ってたもん。毎日違う男と弁当食ってたもん」

「俺なんか毎日同じ男とアニメの話ししながら、

弁当食ってますよ」

「ええ、もったいな。高校生活楽しみなよ」

「楽しめって言う奴全員俺と入れ替われよ」

「ええ〜あんたと入れ替わったら、生きてる気がしない無理」

「ですよね」

「まあ、湿布とかここにあるから、勝手に使って。

私今日は竹田先生とランチなのよ、まあそのダサさ

が逆に武器かもよ〜不器用さんのね、じゃ」

そう言いながら歩いて行く、保険のマドンナ

岸野先生。

ああ、

いいなあ、

リア充は。

不器用が武器か。


言葉にするとかっこいいけど、、、

武器にも盾にもならないな、こんなの。

そう思って1人で俯いてたら、涙出てきた。

「うぅ」

これから泣こうとした時ー

外から声がー

誰かの泣き声?


そこには、

クラスのマドンナ、美沙ちゃんが

美術の課題で自分で描いた絵を見ながら

大泣きしていた。


え、、、何あの絵。

美沙ちゃんって美人で成績良くてなんとなく絵とか

得意そうな雰囲気あるけど、、、


「どうしよう、こんなの提出したら」

美沙ちゃんが、そう言いながら泣いている。

確か今回、描いた絵を廊下に貼るんだよな、、、

うわ、イメージダウンじゃないか!

俺ならまだしも、、、


どうすれば、

どうすれば美沙ちゃんを救える?


泣く彼女をもう見てられない。

そんな時、岸野先生の一言を思い出したー

ー「まあ、そのダサさ。逆に武器かもよ」

武器かもよ、

武器かもよ、、

武器!?!?

つづく

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