一年の成果と人里を
春眠暁を覚えず
処々啼鳥をきく
夜来風雨の声
花落つること知る多少
俺が森の中で引き籠っていた一年の間に
世界はどのように動いたのだろう。
去年通っていた馬車が同じように通っているため
そこまで変わってはいないのだろうと思う。
人里に降りたことなんて一度もないけどな。
俺は森を動き回っては出くわした魔獣を殺し、
レベルをあげては飯を食って生活していた。
金も溜まり、力もつき、
俺の氷神のスキルが開花し、
俺のステータスは一気にのびた。
いまや、通常時の凍結龍王を越す程度にはなった。
横に佇むのは今や母と同等の巨大さを
している一歳の凍結龍王。
「さぁ、行こうか。」
「はい、主様。」
後に凍結の帝王と呼ばれ、
世界最強、空前絶後とうたわれる
男が今うごきだした。
「よっと、よし、飛んでくれユミル」
「はい、いきますよ!」
風を切り
天高く飛ぶ。
空間魔法の応用で
斜め上にワープし、その分落ちたら
また斜め上へ、というようにしたら俺だって
飛べるんじゃないかと思ってやってみた
がダメでした。
飛んでるというより移動し続けるで、
飛ぶ感覚がない。
川を下れば、
小さくとも人里があるはずだ。
今度はそこで暮らしていく。
名前 結城翔弥
LV100 (134)
種族 ヒューマ
犯罪履歴 なし
従魔 凍結龍王フリーズドラゴン
称号 龍王の主 氷の主 四原魔法の使い手
六大魔法の使い手 精霊の愛し子
ステータス
体力 381629
攻撃 59713
防御 42606
俊敏 23170
魔力 113727
魔力保有量 213962
スキル 剣術10 (89) 料理10 (18) 音楽10(16)
二刀流10 (66) 盾術10 (27)
歌10 (17) 鍛冶10 (21)
氷魔法10 (110) 空間魔法10 (40)
結界魔法10 (40) 火魔法10 (30)
神聖魔法10 (30) 精霊魔法の素質
水魔法10 (30) 風魔法10 (30)
土魔法10 (30) 雷魔法10 (44)
EXエクストラスキル 限界突破 鑑定
経験値獲得20倍 必要経験値短縮(1/4)
イメージ力up 全ステータスup
MP回復速度上昇 HP回復速度上昇 不屈
アイテムボックス 瞬間移動
固有 神information
魔力強奪 氷神
加護 凍結龍王の加護 凍結龍の加護 氷神の加護
精霊神ニンフラの加護
装備 凍結龍王の剣 凍結龍王の剣
凍結龍王の防具一式
ユミルは嫁入り修行です!
といって家事系のスキルと生活魔法を極めた。
あと、人化も手にいれた。
暫く飛んでいると、
大きな国のような場所に着いた。
「よし、ユミル。あそこに着陸してくれるか?」
「はい!かしこまりました!」
ユミルは元気一杯の女の子に
育ってくれた。
父親的な何かのようなものだから
本当に嬉しいもんだよ。
といっても、むこうは主だの異性としての
目を向けてくる方が断然多いが。
凍結龍王に関して、
ユミルの母である先代の凍結龍王は
かなりの頑固者で、
自分が認めた相手としか行為に及ぶというか、
子を作らなかった結果、世界の誕生から
ずっと独身だったそうだが、とある
一人の人間に愛し愛され繋がった結果ユミルが
できた。ようは
無駄に子をなさなかっただけで、
なそうと思えば生後4ヶ月を過ぎれば
なせるとのことだった。
人化のスキルは四ヶ月を過ぎると同時に
習得していたからそういうことなのだろう。
あと、俺の魔法だが、あれは、あまり適性が
元々なかったのだがガチャの景品で
適性ゲットというのがあってそれで
自動習得したものであまり使ってはいない。
一通り実験はしたが...
よっと、ユミルから降りて
関所に向かうとなんか俺だけ包囲された。
ユミルは大きすぎるからだろうか?
「貴様、何者だ!」
「ただの歌い人ですよ。」
「ただの歌い人が凍結龍王なんぞ
連れてくるものか!」
「俺の従魔ですよ。」
「そんなわけあるかぁ!!」
「あー、これじゃあ大きすぎるか、
ユミル、小さくなって」
「はい、ご主人様!」
ユミルが光に包まれ、水色のワンピースに
身を包んだキュッキュッキュッの美少女
になった。
顔は可愛い系、淡い水色髪に赤い目を
光らせている。身長は160くらい。
胸も少しは出てても所詮キュッだ。
AとBの間くらいだろう。
長い髪の毛はサイドポニーにしている
「大きさ問題なら解決だけど、これでいい?」
「いいわけないだろう!お前ら、固めろ!
隊長を呼んでくる!」
先程から声を張り上げていた
衛兵が走っていく。
他の衛兵もさっきより身を固めている。
きが狂ったか、衛兵の一人がその剣で
思い切り切りかかってきた。
今は防具を外している。
まぁ。防御値が高いから斬られても
かぁんでもこーんでもなって弾き返すだろうけど
でも俺はほんの見せしめ程度に
その衛兵を固く凍らせた。
「武器を下ろせ、衛兵部隊。」
「たっ隊長!」
「このものには敵わない。
やるだけ無駄だ。それに、俺のスキルの
センサーが発動していない。悪意はないよ。
さっきのだって、きっと正当防衛だろう?」
「よくわかってんじゃん。
俺は歌い人のショウヤ・ユウキだ。」
「衛兵部隊隊長のグリム・トーボスだ。
話をしよう。中に入ってくれ。」
俺は、国壁の内部の部屋に誘導された。
そこで自分が旅をしながら歌っていて
今回ここに来たのはここを拠点にして、
生活していきたいから。ということを伝えると、
許しをくれた。
「それでな、身分証明書は作っておきな。
要は冒険者になっとけ。
毎回取り囲まれてれば、面倒だろう。」
「あぁ、冒険者ね。わかった。ありがとう。」
町は騒がしく、
あちらこちらでごつめの男だったり、
威勢?のいい女がやすいよやすいよー!とか、
ほれ、これ買っていきな!とか、
声を大にして客を寄せている。
ユミルはそれを見て面白がり、
結構はしゃいでる。
「これ、美味しそうです。ご主人様!」
いか焼き擬きを見て
ユミルが美味しそうに目を向けている。
ご主人様!と呼ぶその目は
期待でいっぱいだ。
3本大銅貨9枚か。安いしいいかな。
「あぁ、買ってあげるよ。」
「ありがとうございます!ご主人様!」
「へい、かわいい嬢ちゃんだねぇ。
あんたのメイドかい?一本サービスしてやるよ」
「おぉ!わかってんなぁおっちゃん!」
「がははは!んじゃ、
この大きいのん持っていけ!」
超優男な店主と別れると、
ユミルが3本、俺一本で美味しくいてだいた。
掲示板の前に人がたかっている。
何をしているんだ?
「なぁじいさん。みんなここで
何を見ているんだ?」
「あぁ、明後日行われる貴族祭の
参加貴族を見ておるんじゃ。
今回はかの横暴貴族と有名なブラント家も
参加するようじゃ。荒れぬか心配じゃのう。
あ、あれじゃ、あれがブラント家じゃ、
わざわざこんなところまで
権力を振りかざしに来ておるわ。
なんじゃ?こっちに向かってきよるぞ?」
うん、明らかにこっちに来てるねぇ。
超豪華な装飾を施された服。
太り腐った体。まだ若いな?
「おい、そこの水色の女」
テンプレだわぁい。
ユミルは呼ばれて首をかしげている。
「水色の女って、私のことですか?」
「そうだ。喜べ!俺の女にしてやる。」
「ふぇ?結構です。なんたって~、
ユミルには~、素敵な素敵な
ご主人様が居ますから!」
なんたって~、ユミルには~、で
俺にすり寄ってきて、
素敵な素敵なで飛びかかり体制。
ご主人様が居ますから!で俺の腕に
ぎゅっと絡んできた。
周りから超注目されてるって
恥ずかしい。
「なんだと?おいお前たち!
その男を殺せ!そして
その男を殺した後、
その女を俺のところへ連れてこい!」
「はっ!」
周りの人たちが俺らから
離れていく。心配そうに眺めるもの、
面倒ごとは御免だと切り捨てるもの、
あわてふためくものがいる。
「恨まないでくれ、貴族にはむかった
その嬢ちゃんがわるいんだぜ?
俺はヨーゼフ。覚えてな、!」
「ご主人様!」
「ユミル、手出しは無用だよ。
速攻で無力化してあのブラント坊っちゃんと
OHANASHIするから。」
「お手間をお掛けして申し訳ありません。」
ユミルがシュンっとなっている。
ブラント坊っちゃんはニタニタ笑っている。
確信してんなぁ。
ヨーゼフはきっとかなりの手練れなのだろう。
ヨーゼフは俺に剣で斬りかかってきた。
が、空間と空間を無理やりくっつける。
つまり、瞬間移動でやすやすと背後に回った。
「お?どこ行った?あのにいちゃん。」
「こっちだよ。」
「お、お前すげぇな、
いつの間に背後に回った回ったんだよ。」
「何をしてるんだヨーゼフ!
さっさとあれを使え!」
「ったく、外野がうるせぇな。
御免な?にいちゃん。あんたみたいな
強いやつとはもっとしっかり戦いたかったけど、
終わらせるわ。」
そういうとヨーゼフは、
自分の剣に何らかの力を宿して、
俺に斬りかかってきた。
また軽々と避けるが、そこからさらに光の斬撃が
襲いかかってきた。
不意だったが、瞬間移動でよけれるな。
でも、わざと当たって無傷だよ
どれだけやっても意味ないよってのを
わからせてやるのもいい。
うん、そうしよう。
「へっ、ようやく当たりやがった。」
「ところがどっこい、無傷だよ。」
「はぁ?なんつーからだしてんだよ。」
面倒になったので瞬間移動で
背後にまわり、手刀で気絶させた。
他のやつらは雑魚だし、
紐を用意して空間魔法で
全員同じところへ引き付けたあと、
素早く結んだ。
「き、貴様、何者だ。」
またの間に黄色い池をつくり、
震えながら俺に質問する。
「俺?ただの歌い人だよ。」
この前スマフォでバイオリンを買ったんだ。
美しい旋律をきくがいいさ。
奏でる曲は、シシリアンセレナーデ。
伴奏はないからバイオリンで代行。
奏で終るとブラント坊っちゃんは、
感動したような怖がるような複雑な
顔になっている。
まぁ、奏でるタイミングも
おかしかったんだけどな。
周りからはスゲーだの天才だだの
涙を流してる人がいる。
あっちは普通に感動してるだけだな。
ユミルはさすがです...といって目を輝かせている
「お前にはこれができるか?
ユミルはさっきほどの演奏がないとまず
眼中にすらとどめてくれないし、
育て親が俺だからそもそも俺にしかついて
こねぇよ。契約もしてるしな。」
「契約?人間なのにか?」
「おばかさんですね。私、ユミルは
人間ではありません。かといって獣人
でもありません。」
「なら、いったい。」
「そんなことはどうだっていい。
忠告しようブラント家。二度と俺に関わらず、
この祭も辞退しろ。多くの人が迷惑がっている」
「で、できるものか、
お父上が祭に参加するといったんだ。」
「んなもんしるか。お前が説得しろ。
さもなくば....お前の睾丸を1つ潰すぞ♥」
「はいいぃぃぃ!!!」
やれやれ、町に来てすぐユミルの美貌で
絡まれるのか。
嬉しいような嬉しくないような。
「なぁ?ユミル。」
「え?なにがですか?」
名前 結城翔弥
LV100 (134)
種族 ヒューマ
犯罪履歴 なし
従魔 凍結龍王フリーズドラゴン
称号 龍王の主 氷の主 四原魔法の使い手
六大魔法の使い手 精霊の愛し子
ステータス
体力 381629
攻撃 59713
防御 42606
俊敏 23170
魔力 113727
魔力保有量 213962
スキル 剣術10 (89) 料理10 (18) 音楽10(16)
二刀流10 (66) 盾術10 (27)
歌10 (17) 鍛冶10 (21)
氷魔法10 (110) 空間魔法10 (40)
結界魔法10 (40) 火魔法10 (30)
神聖魔法10 (30) 精霊魔法の素質
水魔法10 (30) 風魔法10 (30)
土魔法10 (30) 雷魔法10 (44)
EXエクストラスキル 限界突破 鑑定
経験値獲得20倍 必要経験値短縮(1/4)
イメージ力up 全ステータスup
MP回復速度上昇 HP回復速度上昇 不屈
アイテムボックス 瞬間移動
固有 神information
魔力強奪 氷神
加護 凍結龍王の加護 凍結龍の加護 氷神の加護
精霊神ニンフラの加護
装備 凍結龍王の剣 凍結龍王の剣
凍結龍王の防具一式