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第31話

不穏な人物


周囲が薄暗くなってきても三人は緊張感を保ちながら容疑者を待ち構えていると、ついに工場に近付く人影を視界に捉えていた。


巨大な三人の人影が一人の人物を取り囲むように歩いてくる。巨大な人影は一人ずつ肩に人を担いでおり、新たに被害者が増えた様子あった。


身を隠しながら情報端末で撮影し、容疑者の特定を急いでいた明香が何かに気付く。


(あの怪物が三人いたのも想定外だけど、あの怪物が担いでる被害者三人ともまだ息がある?急いだほうが良さそうね。)


撮った映像を特局情報班に送るとすぐに容疑者の身元が特定され、三人は明香の持つ情報端末に顔を寄せていた。


「容疑者のは土屋 謙介、25歳。職業は冠婚葬祭業、特技は【フランケンシュタイン】、これは予想通りね。問題は多分だけど人質が取られている事、それと容疑者の特技をまだ把握していない事。どうしたい?」


答えの分かってる問いを問う明香に、間髪入れず陵司と雹は答えていた。


「そりゃ行くに決まってんだろ。」


「うんっ、僕も行きますっ。」


二人の答えを聞くと黒いローブの中から、どうやって入れていたのか不思議なサイズの庭ぼうきを取り出し、足早にそれでも足音をたてずに明香は歩き出していた。

そのすぐ後ろを陵司は駒を二つ握って進み、雹がスタン警棒を抜いてその横に並ぶ。


廃工場の入り口に到着すると明香は二人に目配せし、頷くのを見ると一気に扉を開く。


工場内を見ると先程担いで連れて来られた人達は三人共女性らしく、工場の隅で纏めて縛られている。作業台の近くで驚いている土屋を無視して、一瞬で女性達がまだ息がある事を確認した明香は指示を出す。


「陵、女性達を。雹はアタシと一緒にデカいのをやるよ。」


「了解っ!」


「はいっ!」


持っていた二つの駒を陵司は女性の近くに投げ、そして特技を使う。


【持駒・金】


【持駒・銀】


全身金色と銀色の全身甲冑を身に纏った二体の木人形が駒から現れ、女性達を守るように派手な姿で並んで立つ。


「装備も新調したし頼むぜ。明香姉、こっちは大丈夫そうだ・・・、って増えてやがる。」


土屋は待機させていた巨漢の怪物を自らの前に出すが、その数はいつの間にか四体に増え、先程まで作業台に並べられていた三体の遺体は消えていた。


「・・・そう言う事か。嫌な特技を持ってるものね。」


庭ぼうき片手に少し呟いた明香は雹を引き連れ、怪物退治へと向かうのであった。



なかなか短めですが更新です。

とりあえず容疑者の特技はフランケンシュタインになりました。

これでも結構悩んだ特技ですので、ご容赦を。

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