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帰還勇者と超能力者  作者: 厨二王子
四章 能力者たちの祭典
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48話 説明

 合宿一日の始め、まずはフェスティバルについてやそのルールを聞いていく。

 会長の聞いたことをまとめるとグランドフェスティバルは日本各地にある多数の支部から高い功績を出した七つの支部が選ばれ、日本一強い支部を決める大会だそうだ。試合はチーム戦でトーナメント形式。試合の内容は同じ組織に所属しているので、殺し合いなどするはずもなく、純粋な模擬戦だ。前にも軽く説明されたが、リングは力が下がりシールドの機能が追加される。そしてチームが全員のシールドのエネルギーがなくなると負けというルールだ。これはシールドの機能があったらとしても一歩間違えれば怪我や最悪、命にも関わってくる。注意しなくては。

 そして合宿は二泊三日だが、そこから一週間の休暇があり、その後にグランドフェスティバルが行われる人工島に移動だそうだ。


「試合の出場人数は三人。メンバーの変更はその試合ごとに変更が可能よ。支部によって能力者の数は違うから当然ね」


「メンバーに出場制限はあるのか?」


「ないわよ。だからずっと同じメンバーでやることも可能よ。中には戦闘向きじゃない能力者を参加させたくないっていうところもあるのよ」


「なるほどな」


 逆に一番強い奴を決勝まで温存も可能ということも出来るし、無双させることも出来るという訳か。


「後、優勝すれば冬に行われる世界大会の本選にも参加できるわ」


「そういえば世界中にあるんだったなこの組織」


「ええ。しかも優勝賞金もでるわ」


 賞金か……。まぁ、特に金には困ってないんだけどな。


「そういえば、この支部の成績とかは?」


「うちは毎年選ばれるわね。皆、優秀だったから。……あっ、決してコネとかで行ってるわけじゃないから」


「分かってますよ」


 そういったものの、なんかありそうな気もする。


「ということは世界大会の方も!?」


「それは……」


 加藤の無邪気な声に、会長がどよむ。

 その反応、優勝は出来てないのか……。

 予想だと悪くはないが二位辺りのような気がする。優勝は本部の新宿支部かな。


「龍太はなにか予想出来てそうな顔をしてるけど、うちは毎年二位止まりなのよ。本部が強くてね」


「やっぱりな」


「でも、今回は龍太もいることだし期待してるわよ」


「会長、今年も任せてください」


「あんたは去年、速攻で倒されてなかったけ?」


「おい、服部!」


「今年は……勝つ……」


 佐藤の言葉はさておき、今井も静かに闘志を燃やしているようだ。

 しかし、このメンツで優勝できないとなると、本部はどれだけの強敵が。


「あそこも化け物ぞろいよ。銃王なんて者もいるし」


 なにそれ。恐ろしい称号だな。

 俺はここでふと霧島の方を見る。なんか、微妙な顔をしていた。知り合いとかか?


「とにかく、フェスティバルのことは以上ね。なにか、質問とかはないかしら?」


 この問いに誰も返さない。


「OKね。次は合宿について説明するわ。今から日程表を配るから目を通して」


 俺は回ってきた紙を受け取り、目を通した。


 うわー、ハードだな。


 俺は表情に出さないが、心の中で一言呟いた。俺も異世界で数々の修行とかしてきたがこの特訓もなかなかきついものだと思った。俺はともかくついこの間まで普通の高校生だった加藤は耐えられるだろうか。まぁ、無理そうだったらリアタイアとかさせるか。会長もそこまで鬼じゃないだろう……たぶん。

 合宿は二泊三日で大体の流れはこの説明の後、準備運動(意味深)、そして夕食、ミーティング。二日目はオール特訓、三日目はメンバーの相性を確認しながら連携の確認だそうだ。もちろん内容は濃い。

 さらに、途中で魔物が出現すれば倒しに行かなくてはならない。

 ここでふと、加藤の顔を見るがこの会長が日程の説明をしている時終始固まっていた。良かったね、青春の汗を流せるよ(棒)


「まぁ、こんなもんね。この後は一時間休憩の後、さっそく準備運動を始めるわよ」


「準備運動……。あのー、ここに山ダッシュと詳細にかいてあるが」


「後で説明するわ」


「……」


 会長の笑顔が恐ろしい。

 そしてこの説明が終わると、俺はとりあえず自分の部屋に向かう。加藤は服部に引きずらて行った。







「結構、広いな」


「とりあえず、ベットのどれにするか決めるぞ。あっ、窓際は俺な、先輩命令」


「……」


 いけない、つい子供かと突っ込んでしまうところだった。


「僕は……どこでもいいよ」


 強情な佐藤を除き、俺や今井も特に希望はなかったのでベッドはあっさり決まり、俺は自分の荷物をあさる。


「おい、遠藤。今回の合宿ではあの時のようにはいかねぇぞ」


「また返り討ちだな」


「燃やしてやる」


 佐藤はやる気満々だ。

 俺はふと佐藤や今井なら先輩だし山ダッシュについて知っているのではないかと思い聞いてみる。


「……」


「……あれか」


 二人の雰囲気が暗くなる。名前とは裏腹になかなかきつそうだ。

 それにしても山か。グランシウスで山と聞き、いいイメージが浮かばない。師匠と特訓でよく言ったのもあるが、向こうは山も海も魔物の巣窟だ。面倒ごとしかなかったな。

 俺はふと時計を見ると、一時間がもうじき経ちそうなのに気づく。


「もう向かった方がいいな」


「やってやるぜ」


「遠藤くん……場所案内する」


「ありがと」


 このホテルは広いので迷いそうになる。俺は今井に付いていき集合場所に向かう。後ろから慌てて佐藤がついてきた。

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