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歌姫奮闘記!

作者: フトンヌ

この世界は摩訶不思議な現象で溢れている。

そんなものは架空上のお話でしかないと思っていた私は自分の身にその現象が起こって初めて気づく……。


「きゃああああああああああああああ!!!」


こんにちは皆さん私、千葉 美佳子(23)は普通の会社に勤める普通のOLでした。

黒髪でセミロング、黒目の身長はヒールを履いてやっと160に届くぐらい。

顔は毎日頑張って化粧して映えさせている。

実家暮らし(二階建て)の私は朝が物凄く弱く、いつも母にたたき起こされている。

そんなある日の平日、母が近所の奥様方と二泊三日の温泉旅行に行くといっていたのをすっかり忘れていた私は……寝坊した。

「寝坊とかありえない!!あと三十分とかマッハで準備しても間に合わないじゃん!」

涙目になりながら急いで着替えて、2階から1階に繋がる階段を降りていたその時、あと5段ぐらいで降りきるというところで私は足を滑らして落ちた。

急いでいたこともありいつもはそんなへましないのに今日に限ってなんでなのよー!

っと、心の中で悪態をつきながら衝撃にそなえて目をギュッと強くつぶり、体を硬くした。

体が前のめりになりながら私ははっきりと


「助けて!!」


という幼い声を聞いた。

だが、いつまでたっても衝撃がこない。

あれー?

おかしいなー?

さっきから浮遊感と衣服がバサバサといっている。

なんだか物凄く嫌な予感しかしない。

目をあけてはだめだと私の五感が警報を鳴らす。

だが、好奇心が強い私はついつい目を薄くあけてしまった。


そして冒頭の叫びに戻るのだった。


ただ今わたくしお空を飛んでおりますのよー!

オホホホ……

いやいやいや、こんな冗談言ってる場合じゃないよ!!

なんでこんなことになってるの?!

私いつ、スカイダイビングなんかしたの?!

えっ、階段五5、6段から落ちたはずなのに……why!?

パニックになりながらも刻刻と地面が近づいてくる……。

「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!!いやまじで!なにこれ映画!?映画なの!?わたぢ、まだやりたいこといっぱいあるのにぃぃぃぃ!!!」

舌を噛むんじゃないかとかそんなことどうでもいい。

ただ、たんにこの状況についていけなくて混乱して地面がせまってくることへの恐怖から早口で今の心境を大声で叫んでた。

死を覚悟した。

なのに何かがおかしい。

さっきから落ちている……そう落ちていて浮遊感もバリバリなのに地面がある一定から近づいてこない。

「えっ!!ちょ、待って。何この状況…はっ……まさか一生このまま?!無理無理無理!高所恐怖症の私をなめんなよぉぉぉぉぉお!!!」

さらにパニックになって泣きながらとりあえず犬掻きを高速でする。

意味ないとわかっているが動かないとどうにかなりそうで…。




────────────────………。



いったい、何分ぐらい落ちているんだろう。

体育座りでおちること、三十分ぐらい。

体感時間でしか時間がワカラナイわたしの予想だけど、全くわからない。

鞄とかも階段から落ちたとき持ってたはずなのにわたしの持ち物どこにいったのかしら……反抗期かしら?

思っきり暴れたら何だかこの浮遊感にも慣れてきた。

人間なんでも慣れだとどこかの誰かさんが言っていたがその通りだな。

さて、只今地上から300mぐらいでとどまっています。

下は木、木、木!!

いやもう森とかジャングルと言った方があってる気がする。

てか、こんな凄い森?日本あったっけ?

地平線が見えないぐらい全部が木で覆われていて、目を凝らすと巨大な湖が端っこの方にある気がする……

まぁ、何故こんなことになったとかどうすればこの状況から脱出できるかとか全くワカラナイので考えることを放棄。

誰かの救助を待つことにした(人任せ)。


────────────────────………。


あれからさらに三十分ほどたった気がする。

全くと言っていいほど落ちていることから変化はない。

一生このままだったらどうしよう……。

不安が先程から顔を出すが私はそれを無理やり引っ込ませる。

ここまで救助もなにもないし、変化といった変化はない。

そう、ないはずだと信じたい……。


「グゥガァァァァァァアァァァアアアア!!!」


アハハハハハ……何だかさっきからこの世のものとは思えない凄い声が聞こえるぅ〜……。

姿は見えない、だが巨大な何かが森?を歩いている。

木が物凄く揺れている…。


テッテテレー

美佳子▶逃げる

犬掻き

歌う

→美佳子は現実逃避しだした。


私の脳内コマンドが素早く今出来ることを表示する。

前から二つは役に立たないことは実践済みなので私は手っ取り早く、大好きな歌で現実逃避を試みた。


「〜♪」


それは小さい時、祖母に子守唄として歌ってもらっていた歌で少し変わっているが私にしてみたら精神安定にちょうど良くて悲しいことがあるといつも歌っている。

今、痛い子だと思ったあなた!

大丈夫です!

自覚しております(`・ω・´)キリッ

因みに祖母は生きていますのでご安心ください。

歌が中盤に差し掛かったとき変化が起きました。

体がガクッとなって地面がまた迫ってきました!!

「きゃああああああああああああああ!!!」

また悲鳴を上げながら落ちてるいきます!

何故なんで、どうしてなにが原因で再び落ち始めたのか!?

でも、歌が原因なのは薄々気づいていますが、今はそんなことどうでもいいです!!

うっそうと緑の葉を繁繁とたっぷりとつけた綺麗な木が眼前に迫ってきました!!

再び、私は目をギュッとつぶります。



中途半端に終わって申し訳ない!

続きを見たい方は一言お声かけて下さい!!


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