…新しい…仲間…だね
「…やっぱ戦争ばっかりしてると人格崩壊すんのかなぁ…?」
俺は誰にも聞こえないように自分の目の前に揃えた人材たちを見ながらそう呟いた。
ラインアップがもうなんというか…もう…何とも言えないとしか…
いや、使えるんだけどね?うん。こと戦争に関しちゃこいつら抜群だよ。態々戦乱の渦中で大きくなったこの国に来た傭兵たちってことはある。
ただなぁ…うん。…これ、大丈夫かね…?クリーク王国の兵士たち…今日が初対面式だが…最後の方使える奴の少なさに俺自体も壊れ気味だった気がするから…
うん。その場に合わせて皆悪ノリしたと思おう!
さぁ!対面式の始まりだ!
「クリーク王国、大将軍に封ぜられた平塚だ。既に通告してあるが、ここに集まってもらった君らには俺の直属の部隊になってもらう。ここで、副将とその直属200人隊長を紹介する!」
まずは無難な形で開会宣言をする。別にいなくてもいいディア、松田、幼女様、ファムさんが何故かこの場にいるがその辺はあんまり気にせず行こう。
「まずは副将。ド・マーゾ・ベルフェナンドだ。」
…えぇ、この名前からして紹介が嫌なんですよ。改名なさいましたからね彼。俺の日本語での松田との会話の声が聞こえたらしく、響きがよく、意味を知ったら自身にぴったりだと改名なさいました。
え?何故敬語かって?ハハハ。距離をとりたいからだよ?
「皆の者!これから私のしごきにしっかりと付いて来るんだぞ!」
…まぁ、こいつのMは幼女様限定…というか、姫様もしくは王妃限定で起きるもので、実生活や戦闘においては問題ないのでそこまで問題はない。
次だ。
「200人隊長一人目。リーゼ・フォン・ベルベロッサ。」
「あたしに盾つく奴は殺してやっから心して動きな!」
「…言葉を選べ。」
「あたくしにお逆らいあそばせる方はお腹をお裂きしてお中身を引き摺り出してさしあげますので、御心に叩き込んで動きあそばせ!」
「そういう…もういい。」
200人隊長の一人目は異民族混成チーム「ロッウェルテ」の傭兵50人を率いていた首領、リーゼだ。
赤銅色の短髪で、少し丸顔。キツメの顔立ちだが、美人と言うことが出来る顔で大柄だが…まぁ、山脈が結構大きいとでも言おうか。服の上からでもわかるくらいだ。
彼女を入れるときに幼女様が難色を示したのは何故かよく分からないが、兵を統率する力はかなりのもので、200人隊長の座を一番最初に埋めた猛者だ。
…ただ、酒が入るとすこ~し下ネタ系に走る上に、淫乱になるらしい…面倒なことに彼女に勝った者が強制的に狙われるらしくそれを知らないで絡んで来たところをボコったら…
うん。幼女様が氷漬けにしてきました。真冬のこの時期に氷は中々溶けず、死ぬかと…
で、そんでもって多少戦闘狂の気がある。これは個人的な物で指揮をするときには冷静だから特に問題なし。(挑発時とかに問題しかない気がするが、まぁ大丈夫だと思う)
「次、ジャック・フラン」
「………」
「ジャック!」
「………あ、ご飯?」
「式だ!」
「…初めまして。俺の隊の人はお久。ジャック・フラン。軍人さ。効率重視で行くからよろしく。」
次の200人隊長はジャック。色素が薄く、ともあれば極々薄い鶯色にも見えかねないぼさぼさの髪をしており、眠そうな顔をしている。男性にしては小柄だ。
元からクリーク王国の騎士で、クリーク王国唯一の学校で主席合格及び在学中首位の座を譲らなかった才人だ。
その上、王家の末裔に名を連ねている。とまぁ経歴だけ見れば凄いのだが…あまりにも食費がかかる上にぼんやりしてばっかりなので平和で戦う必要のなかったクリーク王国では持て余され左遷されていたところを拾った。
効率重視で仕事はきっちりこなすタイプだ。ただ、あまりにも出来るのでサボっているようにも見えるタイプだな。
…苦労すんだよなぁ…これ…仕事押し付けられるし…嫌われるし…それは置いといて、
「200人隊長三人目はゲンリュウ・カシザワ。」
「ククク…貴様ら。俺にあまり近付き過ぎるなよ…?俺の右手に封印された暗黒竜が人の血を吸いたいって反応しちまうからな!」
カシザワは…まぁ…うん。風貌は近所のすこ~しやんちゃめな中学生だな。で、とりあえず言えるのは彼の右手には暗黒竜なんていないってことだけだな。
「俺の言う事には従え!ただし、本当に無理なことは言えよ!?頑張る事と無理することは違うからな!?」
うん。根はいい子なんだ。まぁ血を見ると本気で夜叉みたいになるけど。こっちの方が暗黒竜より厄介な気がしてならないぞ俺は…
「で、4人目だ。」
「あら…結構いい男揃ってんじゃない…んふ♪私は、マリ…」
「ゴルゴザン・ゴンザレス。本名で言え。」
「ヒラツカちゃんったらいけずね~そんなお口は私のお口で閉じちゃうぞ?」
「マジで、止めろ。」
ゴンザレス。…名前から何となく想像できるだろう。ごっりごりのマッチョさんだ。金髪、長い髪、歴戦の強者を思わせる傷だらけの顔。強大なパワーを持っていそうな褐色の筋肉。
見た目は色んな意味で最強だ。
「気軽にマリーちゃんって呼んでぇ~?っつーか呼べ。私の隊には厳命に処す。」
「…大将命令だ。気にしなくていい。」
裏声っぽい感じの声から一転して低く響く声で真顔で言って怯える兵士たちよ…申し訳ない。でも、でも!能力的にはもの凄く使える人なんだよ!
それこそ実務面じゃ副将に任命できるくらい!…でも、貞操が…うん。ベルフェナンド君に頑張ってもらおう。
「最後は…親方だ。」
「っしゃぁ!俺がテメェらに基礎の基礎からたたっこんでやっからなぁ!」
親方だ。年齢不詳。本名不詳。禿げ気味。それを隠すようにスキンヘッド。髭が濃かったらしく、顔は青いところが目立つ。
この人のプロフィールを見た時に俺はこの国のことを本気で心配になった。こんな正体不明の人が俺がいない間の城で叙勲されてたらしいからな…マジで。
…で、ファムさんに調べてもらおうとしたけど…看破された。何者だよ親方…
「以上。それでは各隊長の下へ移動してその後は隊長の命に従うように!」
そして疲れた俺は…松田たちの下に帰って行った。こっからしばらくお試しの訓練があるからそれを見るためだ。
さぁ、どうなるか…




