表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姉が過去からやってきた。  作者: ゴリヴォーグ
もーれつ! 大運動会
192/263

ヤンデレから逃げれません~No escape from the nightmare~

「せんせぇ、助けてくれよ……」

 戦慄の出会いから翌日、疲れ切って灰になりそうな古村に話しかけられる。

「なに贅沢なこと言ってんの。年上の御姉さんで、一途に愛してくれて、おまけにお前の好きな巨乳と来た。これは神様の粋なプレゼントじゃないか?」

 彼女とか羨ましいなぁ。

「神は神でも「死」がつくけどな!!」

 上手いこと言いよった。

「見ろよこのメール!! 5分に1回来るんだけど! しかも返さなかったら返さなかったでめんどくさいしよ……、いやだぞ、生まれて初めての彼女がメンヘラヤンデレって……」

 涙目で答える。確かに失礼ながらメンヘラやらヤンデレはお付き合いしたくないタイプだ。愛が強いのは嬉しいんだけど、その反面それ以上の愛を求めてくる。疲れるってレベルじゃないのはお分かりいただけただろうか。そう考えたら勝手に被害妄想に浸って自虐に走る分善本の方がまだ微笑ましいのかもしれない。彼女は変に強がりだから他人に助けを求めようとしないけど……。まぁ助けてくれって常言ってるようなもんだからな、あの子。

「どれどれ……」

 ヤンデレのメールというものとは……。

『古村君、アドレス先生から聞いちゃいました! えへへ、祝福されてるね、私たち!』


「ってなに勝手に教えてんだこんにゃろおおおおお!!!」


「待て待て待て!! これにはふかーい理由が……」


――


『先生? 古村君のアドレス教えてくれませんか? じゃないと私、夢に出ちゃいますよ?』


『ひぃ!?』


――


「夢に出てくるんなら仕方ないよね」


「なくねーよ!!! 大体夢に出てくるなんて……、あるかもしれねぇ……」

 だってヤンデレだし……。

「で気味が悪いことこの上なかったから無視してたんだ。そしたら……」


『あれあれ? 御風呂かな? 湯冷めし内容にね!』


『長風呂だねー、そうだよね、私のために綺麗にしているんだよね』


『長くないかな……』


『ねえ、まだ入ってるの?』


『おかしいよおかしいよおかしいよ! ドウシテカエシテレクレナイノ?』


『ウデキルカラ』


――


「うわぁ……」

 わが身可愛さにとんでもないことをしてしまったんじゃなかろうか……。

「どうすんだよ! つーか付けられてる気がするんだけど。しかも現在進行形なうで」

 付けられてるって。

「あのな、過去の反省を生かしてうちの学校はセキュリティには厳しいんだ。ねずみ1匹入れるのも大変だというのに……」


「うふふふ……」


「「……」」



「「出たあああああああああああああ!!!」」


――


「というわけで本日から事務員として働くことになった新田光奈君だ」


「新田光奈です! 好きなタイプは野球に一生懸命な古村君です!! もし古村君に近寄るようなまねをしたら、相手が誰であろうと真っ二つにしてあげます! うへへへへへへへ……」

 これが運命石(シュタインズゲート)の選択か……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ