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*プロローグ
*プロローグ
夢を見た…
私に似た、女の人が何か囁いている。 「……ずきを…みずきを…守って…」
その時、ふっと目の前が暗くなった… また同じ夢を見た…
この頃は毎日のように、同じ夢を見る。
疲れているんだろうか…
そう思って布団から体を起こすと、誰かが襖を開けて入って来た。
「あぁ…なんだ緋劉かあ…」とあたしが言うと、
「なんだってひでえなあ…せっかくうなされてたみたいだから来てやったのによ」とブツブツいっている。
紹介が遅れたが、彼の名前は、緋劉と言う。ちなみに彼は人外のものだ…
そしてあたしの名前は劉、眞苅木 劉 という。
公立神代高校の二年生だ
部活は剣道部で、一年生の時に、先輩相手に、五十人抜きをしたら部長になってしまった。
まあ、ぶっちゃけ先輩達弱かったんだけど、っていうのはここだけのはなしだけどね!
あっ、話し方が変わったのは、あたしが低血圧だからだよ!