門番
そのときダンジョンが揺れ、奥に扉が現れる。
:い つ も の
:いつも思うけどなんの扉なんや.....?
:開けようとしてもびくともしないし..
ダンジョンを攻略すると扉が現れるのだが、一切開かないのだ。俺の強破でも壊せなかったため、未だ謎に包まれている。
..........!!!!!!!!!!
:なんだなんだ
:急に扉の方向いたけどどしたん
:ご主人様...?
「...いや、なんでもないですよ!それでは今日の配信はここまで!
しばらくの間配信はできませんが、皆さん!さようなら~~。」
:そんなぁ....
:ご主人様ぁ....
:乙
:お疲れ様でしたー!!
「配信は...切れてると.....。ふぅ、扉の向こうから、かなり強い魔力を感じたんだが....気のせいか..。俺の魔力は半分しか残ってないし...早く帰るか...雷龍!!」
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<魔石買取所・千歳店>
「それでは、おかけになってお待ちください。...ハァッ..ハァッ..♡」
「ありがとうございます。」
先ほどダイヤモンドロックから取れた魔石を売りに来たのだが..いくらくらいになるのだろう。っと、隣の席の二人組の方から話が聞こえる
「なぁなぁ、実は昨日の夜から、蠟燭の灯のパーティーハウスにやばい男がいるらしいんだよ。」
「え、護衛とか?」
「いや、それが、世界15位のマイケルホイルらしいんだ」
「金と女好きのやつがなんで..もしかして」
「あぁ、二人とも綺麗だからな...それ狙いじゃないかって言われてる。」
..大丈夫なのか?それ。そういえば、今日の朝の電話の声だって、どこか違和感が..
何かあったのか....?嫌な予感がする...
「鑑定が終わりました!すごい額ですよ!...って!どこ行くんですか!?」
「用事がっ..!お金は寄付でおねがいしまぁぁす!」
そう言い残して急いで雷龍を纏い、蠟燭の灯のパーティーハウスに向かう。
「.....さすがですぅぅ、ご主人様ぁ♡ちゅきっ!」
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パーティハウスにつくと門番らしき人物が立っていたので、雷龍が持続している間に!と門番を蹴って押し通る。死なない程度に加減したから大丈夫だろう。待っててくださいね!今行きます!
<姫川法子視点>
朝目覚めたら、聞き覚えのある、私の大嫌いな声が聞こえた。
「お、起きたか?かなり待ったんだが...ったく。」
目の前にいるのは私の元兄なのだが、その片手にはところどころにアザができている母の胸ぐらを掴んでいた。
「ご...めんね......負け..ちゃった.....」
元兄はSランク冒険者だ。病院で飲んだポーションで怪我は治っているが、Aランクの母だと敵わない。
「っ!!お母さ...!っ!」
動こうとするも両手両足が手錠によって拘束されていたため動けない。
「さぁて、聖剣の場所を吐いてもらおうか。嘘をついたら..分かるよな?」
そういうと、執事らしい人が隣の部屋から朔を抱えてきて、床に投げ捨てる。朔はアザだらけになってしまっている。
「ぅ....ぁ..」
「朔っ!!......分かったわ、言うから、言うからもうやめてっ...。」
「それでいいんだよ...っと、今日は日本一のあいつが来るらしいが..なんか剣を折ったからそのお詫び?にくるんだってな。断っておいたぜ!」
「....そう。」
この時点で彼は助けに来ない。
最近、全滅しかけたり、こういうことになったりと、どうしてこんなにも運が悪いのだろうと思う。悔しさや怒りなどが混じった感情が胸を締め付けて、泣きそうになってしまう。
「んじゃ、聖剣の場所を吐け。」
「..折られた剣が聖剣よ...。」
「....は?」
「そこに、柄の部分があるでしょ..救助されるときに折られたのよ....。」
聖剣はそもそも折れないのだ。硬すぎて。だから、剣が折られたと聞いて聖剣を思い浮かべる人はいない。
元兄がそれを確認すると急に様子がおかしくなる。
「くそっ!!...くそくそくそくそくそくそくそくそくそくそっ!!」
頭をかきむしる元兄。そしてその後爪を噛みながら、
「親父に何て言えばいいんだよっ!!くそっ、俺が殺されるっ...!......はは、どうせ殺されるなら..いいよな。どうせあいつが手を出すんだし。」
元兄はそういうと私の寝間着を破る。
「っいやぁぁぁぁぁ!」
「っ!法子ちゃんに..手を出すくらいならぁ..私にしなさ」
そういう母を蹴りとばす。
「お前もあとで相手してやるから黙ってろっ!...おっと、一応言うが、助けなんて来ないぞ。俺らには世界15位のマイケルホイルがいる。報酬として金と、お前らの身柄を渡すことになったんだが....まぁ、それは別にどうでもいい。」
そんな....もう......
「世界で15番目に強い男が!門番をしてるんだ!どうせ誰も来な」
その瞬間、外で大きな音が響き渡る。




