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成長限界を迎えた男の「最強」防衛録  作者: 烈育
まずは「最強」へ
7/11

リベンジマッチ!

  <あの説教から1週間後>

無事(?)に刑務所へ行くことになったわけなんだが、まだまだ猶予があるため、もう一度千歳に行こうと思う。..聖剣を折ったわけだし...何より、それで泣いていたからだ。靴くらいなら喜んで舐めよう。


「いってきま~す(小声)」


普通に外出しようとすることを伝えるとついてくる子たちがいるため、朝早くパーティーハウスをゆっくりと抜け出す。


そのまま陸路を全力で走って向かうのだが時間がかかるため、ニュースを見ながら行こう。決してながらスマホじゃない!しっかりと止まってから見て、走りながら考えるのだ!


「大企業の権田プロデュースのダンジョンアイドル<明の星(みょうのほし)>がAランク昇格ね~。」


ダンジョンは現在大企業や、名のある家、銀行などが管理、運営している。モンスターから稀に取れる魔石を用いることで発電ができる。それも一個でかなりの量をだ。だから管理している所は儲かる。

ただ、スタンピードが起こった時の責任を取る必要があるが、それを差し引いても魅力的なくらい儲かる。


「って!千歳ダンジョンSランクになってる!?これで世界のダンジョンの半分がBランク以上!?」


最近、ダンジョンの成長速度が速い。高ランクのダンジョンが多いほど、それに対応できる人が少なくなるためまさに悪循環。しかもランクを下げる方法が今のところないのだ。...いや、可能性がないことはない。ダンジョンを攻略すると奥に...っと、電話?


----------------------------------------------------------------


『姫川です...突然ではありますが...謝罪はもう..大丈夫です..もう顔も見たくありませんので...。』


----------------------------------------------------------------


  <千歳ダンジョン前>

はぁ...。もちろんこうなることを考えなかったわけではない。家宝を壊したのだ。嫌われて当然だろうが...これは効くなぁ....。電話の後、トボトボとここに来てしまった。切り替えるために配信しようか..はぁ...。


「あ、映ってます?今日はここ、千歳ダンジョンのリベンジマッチです。」


:きたーー!!!

:Sランクダンジョンになったんよな

:...ご主人様大丈夫ですか?

:確かに、声に元気がないというか

:まぶたが1mm程普段より閉じており、目線も1度下を向いてます!

:ごめんそこまでは無理

:草


皆...優しいなぁ


「まぁ、色々あったんですが、もう大丈夫です!ありがとうございます!」


頑張らないとな....!


:<勇>今日の縛りは地下1階層から最深の地下5階層までを1分で攻略!各階層で攻略の仕方は分けてね!出来るでしょ!

:流石に...

:....やばくない?

:ギネス更新どころじゃないって....


「それぐらいなら!」


:そ れ く ら い

:早速Dで騒がれてて草

:同接50万いったーー!!!


「それじゃあ行きましょう!」


  <地下一階層>

「まずはスキルなし!」


全速力で駆け出して、目の前のモンスターに穴をあけ、その中をくぐる!それを繰り返すのが、今のところ一番速いやり方だと思っているが...っと地下2階層への階段に着いたぞ...


:残り50秒!

:10秒で1つの階層クリアwww


10秒もかかってしまった...これ...まずい?


  <地下2階層>

「ここは~、強破ぁ!!」


:はい、この階層2秒で突破w

:残り48秒!

:はぁぁ♡かっこいいですぅぅ♡

:参考になります!

:絶対に参考にするなよ!?

:こんなことできるの....人じゃない...


  <地下3階層>

「うーん、雷龍で壁をっ!...雷龍!」


この階層は迷路だ。かなり入り組んでいるため壁をぶち抜くと一番速いだろう。

実は雷龍は同時発動ができるため、俺に雷龍を纏わせて、ぶち抜いた所を高速移動する!会心の出来だ!タイムは!?


:.....残り46秒

:...1.97秒らしい

:0秒台の壁は高かったか!

:違う!そうじゃない!1秒台での階層突破に驚け!

:パーティーで挑んで1時間くらいが普通なんだよなぁ

:ギネス云々じゃないだろ.....

:あ~あ、ついにテレビも速報始めたぞ


...0秒台の自信があっただけに悔しい。コメントの言う通り、0秒台の壁は高いのだ。


  <地下4階層>

「もうレパートリーが...使うかぁ。雷龍王らいりゅうおう!」


雷龍王は俺が使えるもう1つの魔法で、俺の最大魔力の三分の一程度の魔力を使う、雷龍の強化版だ。威力だけでなく、龍の大きさも凄まじいので、臨時の結界にも使える。


:....ダンジョンの中が更地に?

:これで世界28位は嘘だろwww

:これは日本のご主人様

:分かればいいんです!

:ご主人様ぁ♡

:残り43秒....

:ここも3秒w


  <地下5階層>

さて...ボス戦..。はぁ......


:ダ...ダイヤモンドロックだ.....

:終わった...倒したやついないんだろ?

:ご主人様ならできますっ!!!


ダイヤモンドロック。Sランクのモンスターなんだが、癖が強いのだ。

一応生きてはいるらしいのだが、攻撃をしてこない。その代わり、とてつもなく硬いのだ。それなのに自己回復を頻繁に繰り返すのだ。


....体力が多いのに1ダメージしか与えられず、おまけに頻繁に回復してくるみたいな感じだ。正直めんどくさい。


:さっきからダイヤモンドロックの前で止まってるけど?

:おいおい!残り11秒だぞ!

:やっぱ無理なのか....

:ご主人様ぁ....


冥断めいだん!!!!!」


冥断、約30秒間動けなくなるが、その拘束解除直後の一振りが当たれば必ずどんな相手も両断出来るという俺の固有スキルだ。見事にダイヤモンドロックが真っ二つになる


俺の持つスキルは、強破、冥断、雷龍、雷龍王、魔力回復速度上昇

の5つだけ。これで成長限界だ。辛い。


:いっ、いったぁぁぁぁ!!!

:これ世界初だろ!!!!

:ご主人様ぁ♡お慕いしてますぅ♡

:震えた

:世界一位いけるって!

:魔石でっか!?

:ダンジョン攻略キターーーー!!!!

:<勇>え。本当に成功したの?!えぇ~、キモっ


勇..こいつっ!!

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