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成長限界を迎えた男の「最強」防衛録  作者: 烈育
まずは「最強」へ
4/11

初配信!(中編)

:でもここから地下4階層まで遠くないか?

:前の日本一が使ってたやつ使えない?

:....え、あれできるん?


「あれ..?ああ、使えますよー。あれですよね。床をぶち抜くやつですよね!確かにそれをした方が速いですねー。教えてくれてありがとうございます!」


:...ダンジョンのレベルが上がったら、地面や壁は固くなるはず

:平さんはDランクダンジョンに全力でようやくだった気が

:...ご主人様については考えるな、感じろ

:ご主人様ならできますっ!!


「んじゃ、行きますよー!強破ごうは!」


強破は一秒弱体が動かせなくなるが、動けるようになってから一秒間、攻撃力を1.5倍にするスキルだ。魔力の消費がないので案外使いやすい。


  <姫川法子視点>

「姉さん!もう少しで食べ物が届くよ!!今回は肉も持ってきてもらうつもり!」


私の弟、姫川朔ひめかわさくがやや...かなり興奮気味だ。原因は三日間ずっとこのパーティーでダンジョンにこもっていたため、娯楽がなかったことだろう。


「もう、朔ちゃんったらー興奮しすぎよー。まぁでも、私もお肉、楽しみだわ~。」


私の母である姫川鏡花ひめかわきょうかさんが朔にそう言うが、久々に食べる贅沢な食事が本当に楽しみなのだろう、満面の笑みだ。


「お母さんだって!すっごい笑顔だよ!」


「っ!いらないことを言うのはこのお口かしら!ぎゅー!」


鏡花さんは実の母親ではなく、追い出された私たちを養子に迎えいれてくれた8歳上の養母さんなのだが、お母さんと呼ぶ度に感動(?)して私たちに抱き着いてくる。

今も、朔は抱き着きによって口どころか顔全体が鏡花さんの胸で塞がれている。いいなぁ。


..と、モンスターが複数いる気配がしたため急いで二人に告げる。


「っ!二人とも!モンスターがいるかもしれないわ!」


そういうと二人ともすぐに構えて、警戒を強める。Aランクのパーティーメンバーだけあって、切り替えが速い。流石だ。


「..姉さん、あの影ってキメラだよね。あれって確か群れないはずでしょ...。」


「確かに。朔の言う通り、教科書の内容と違うわね...。とりあえず、不意打ちで真ん中のリーダーらしいのを倒して、あの集団を混乱させるわ!」


「法子ちゃん、朔ちゃん、ケガだけはしちゃだめよー?」


私たちは全員魔法剣士として活動している。魔法剣士は、剣士と一つの属性の魔法が使える魔法使いが合体したジョブである。私たち3人全員の属性は回復魔法だ。


「姉さん、不意打ちなら任せて!」


そう言って飛び出す朔。


「ちょっ!危ないわよ!朔!」


「朔ちゃん!?」


「大丈夫だって!強破!」


朔はスキルの使い方が上手い。あらかじめ前に飛ぶことでわずかの間、体が動かせない強破のデメリットを消している。


パキッッッ


「ぇ....っ、剣が折れ..っ!姉さん!これただのキメラじゃない!アイアンキメ」


言い切る事すらできず、アイアンキメラに床に叩きつけられ気絶する朔。

アイアンキメラはSランクのモンスターであり、Aランクの3人が適う相手ではない。そもそも、AランクダンジョンにSランクのモンスターがいてはならないのだ。


「朔!!っ、...お母さん!!朔をっ...ぇ」


振り向くと既にアイアンキメラが母を襲っており、母も抵抗はしているものの明らかに一方的な戦いとなっている。


「一体じゃない...?そ、そんなっ....」


「法子ちゃん!いいから逃げてっ!さっき協会に救難信号を送ったわ!それまで持ちこたえてみせるから!貴女は逃げてっ!」


そう言っている母だが、見てわかる。救助は絶対間に合わない。回復魔法を使っている今でさえケガだらけなのだ。このペースで回復していたらすぐに魔力が切れてしまう。嫌だ。今逃げることは家族を見殺しにすることと同じだ。大好きな二人を失ってもいいのかと自問する。


「嫌っ!!嫌よっ!!嫌ぁぁぁぁ!!!」


母を襲っているアイアンキメラに突撃をするがその攻撃が届くことはなく、新たに出てきたアイアンキメラに防がれてしまう。


「ぁ.....嘘....さっきの気配は全部アイアンキメラだったの....?」


そしてなすすべなく吹き飛ばされ、壁に打ち付けられる。動こうとするも、体が動かない...足が折れている。朔はもうアイアンキメラに食べられる寸前で、母は全身から血を流して膝をついている。魔力切れだ。

このままモンスターに食われるくらいなら、私が自分で...と剣を首にあて、深呼吸し、覚悟を決めると


「馬鹿野郎!何やってんだお前っ!」


さきほどまで持っていた剣が割られていた。


「いいか!命を簡単に「ぁ..おばあ様の形見の剣がっ...」.....えっ。」

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