次の目標
「配信するわよーー。」
「いいよーー。」
今、真由に返事をしたのが棚村勇
俺と同い年で俺らのパーティ、「最強への足跡」のタンクである。故郷に婚約者がいるらしい。え、俺?いない!...グスン
「「うう...」」
そしてソファでダウンしているのがそれぞれ
棚村朝日と棚村夕日、
2人とも結界師で、さっきの試合の結界を張ってくれた子たち。
俺、真由、勇、朝日、夕日で1つのパーティーだ。
:日本一おめでとーー!
:朝日ちゃんと夕日ちゃん寝てる...?
「誠一が結界を破ったからよ。」
「うぐ....ごめん。ただ朝日と夕日は回復してあげてほしいんだが...」
「...別にいいのよ
(二人が誠一から与えられたダメージってことで興奮して回復を拒否られたなんて言えるわけないでしょ!)」
:おまえええ!あさひちゃんにいい!
:ゆうひちゃんにダメージ与えやがってえ!
:そんなやつよりおじさんと結婚しようね!
:なんか湧いてて草
:二人とも可愛いからね、しょうがないね
:二人とも高校生なんだよなぁ
:確かに、結界が破られると、張った結界師にダメージいくもんな
:二人とも世界トップレベルの結界師なんですが
:さすがです!ご主人様ぁ!!
「はい!じゃあ、新しく日本一になった誠一君、コメントをどうぞ!」
「師匠に勝てるかなと心配ではあったんですけど...無事勝ててよかったです!」
:このパターンでノーダメなことある?
:なんで無事なんですかねぇ
:死闘が予想されてたはずなんですが
:会話含めて10秒くらいで終わったぞ
「お兄ちゃん、おめでとう...!」
:あ、あさひちゃんが起きた
:やっぱかわいいんだよなぁ
:かわいいねチュッチュ
:うわキモ
「にいに、おめでとう!」
:ゆうひちゃんも起きた
:さっきまでダウンしてたのに元気だなぁ
:っぱ俺はゆうひちゃん派だわ
「...二人とも?前から言ってるけどお兄ちゃんは僕だよ?誠一君じゃないよ?え、なんでそっぽむくの?え、僕、なんかs「あ、よかったじゃない!誠一!
Dで誠一がトレンドになってるわよ!」....」
ダンジョンについてつぶやいたり、掲示板を見たりできるアプリ、Dを開いてみると
<日本一ワンパン><化け物>
などのワードがかなりあるが<誠一>というワードはない
..え、化け物ってこと?と落ち込んでいると
「お兄ちゃん、ステータス伸びた?」
そう聞かれるが、すぐに首を横に振る。
成長限界
この世界は魔力量から攻撃力、素早さ、スキルの数まで、全てのステータスにおいて個人が伸ばせる限界がある。俺はかなり前から全てのステータスがMAXとなっている。何かしらの条件をクリアすることで限界を伸ばせるらしいのだが成功した前例はないのだ。
「そっか...まあ、気楽にやろうね!
あ、それとねそれとね!」
「あーちゃんはにいににくっつきすぎ!私のにいになんだから!」
部屋の隅で三角座りして泣いてる勇。二人とも、お兄ちゃん泣いてるよ?
ほら、俺から離れ....「「いや」」...ハイ、ゴメンナサイ
:はなれろぉぉ...(呪詛)
:あさひちゃんの初めては渡さん!!
:ドブカスがぁ!!
「「ぐえっ、何するの!真由ちゃん!」」
「ほら、誠一から離れなさい。」
「...グスッ、誠一君、改めて日本一おめでとう。
と言いたいところだけど、君なら多分その上を目指してるんだろう?」
そうだと頷く。「最強」となるのであれば日本だけでなく世界でだ。理由は、かっこいいから!
「そこで、誠一君に、WETUNESの探索用の個別チャンネルを作ったんだ。」
WETUNESとは世界最大の動画配信サービスだ。基本、探索者はパーティーで一つの探索用チャンネルを持つことが多い。ソロでダンジョンに潜る人がいないからだ。
完全にソロでやっているのは俺の師匠くらいだろう。
「なるほど、これで実力を証明しろってことか。」
「そうゆうこと。誠一君の本気を知ってるのは僕たちくらいだろうしさ。」
:ご主人様のチャンネルっっ!!?
:絶対登録しますぅう!
:貢がせてくださいっ!!
:ヒエッ
:コメントの勢いやばくて草なんだ
:...あれが本気じゃないんですか?
:そういや、刀も魔法も使ってない..
「新人の育成もかねて、ね? 頼んだよ、誠一君。
とりあえず2日後にダンジョン攻略配信してもらうからね。
ダンジョン選びをするのも君の仕事だよ!」
「わ、わかった。」
:二日後...仕事や......
:仕事バックレます!
:上司殴ってでも見ます!
:<部長>....仕事辞めます




