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成長限界を迎えた男の「最強」防衛録  作者: 烈育
まずは「最強」へ
1/11

日本で「最強」になった日

  <コメント欄>

:アツすぎる!!!!!

たいら様ぁぁぁぁ! 勝ってくださいぃぃ!

:ジャイアントキリング頼むぞ誠一!!


俺、野村誠一のむらせいいちは日本のダンジョン探索者の強さランキングの中で2位。

一方で、目の前にいる平恭介たいらきょうすけさんはランキング1位であり、

俺が小さいころに、師匠をしてもらっていた。


「10年前に僕が教えた子が今、順位交換の試合を申し込んでくるとはね!

僕が街から離れるとなったときに泣きじゃくってた君がねぇ~」


「あのときはまだ俺、10才とかでしたからね!?

ってか、なんでそんなこと覚えてるんですかっ!!

...ああもう!いいからやりますよ!」


:泣きじゃくってたwwww

:かわいいwwwww

:かわいいですぅぅぅ!ご主人様ぁ!


俺はモンスター討伐とは別に、探検者の救助もタダでかなりの数をこなしていた。助けた探検者たちからご主人様と呼ばれている。....もうちょっと何か呼び方なかったの.....?と思ってるし、言ってるんだが、全然やめてくれない。なんで?



「はいはい..あれ?君の戦い方は刀と魔法じゃなかったっけ?刀、抜かないの?」


「いやぁ、師匠の戦い方って拳で殴るやり方じゃないですか。

だから、最初は拳でやることでこの10年間での成長を感じてほしかったんですよ。」


なるほど、と頷いた師匠。

そして俺が構えると、準備ができたと思った審判が


「それでは、只今より!ダンジョン探索者の強さランキング1位の平恭介様と2位の野村誠一様の順位交換の試合を始めます!フゥ.....っ、始めっっっ!!」


「行きますよ!師匠!!」


「ああ!本気で来い!!!」


勢いよく飛び出した俺を待ち構えている師匠。

そして俺と師匠の拳がぶつかり合う....!


「ぶばぁっ.....!」


こともなく、普通に顔面にパンチが入り、ピンボールのように吹っ飛んでいく師匠。そのまま、このステージを囲っている透明な結界を突き破り

その後すぐ壁にめり込んでしまった。


「..............ぇ、ぁ..?

しっ....ししょおおおおおおおおおおおお!!??」



  <平恭介視点>

「行きますよ!師匠!!」


「ああ!本気で来い!!!」


自分の愛弟子がこうして強くなってくれていることに激しい喜びと興奮を感じてしまう。しかも、最初は拳でやり合いたいと言ってくれている。そこまでされて嬉しくない師匠がいようか!

あぁ、楽しみだ。その拳の強さを見せてくれ!!!

なんて思っていると、目の前にいたあの子が消え、いつの間にか顔を殴られていた。


「ぶばぁっ.....!」


なぜ近づいてきていたことに気づかなかったのか。

なぜ一発で吹き飛ばされたのか。

そんな疑問の答えすら探す暇なく、背中で何かが割れる感覚を味わった後すぐに壁にめり込んでしまった。


意識が無くなっていく中で聞こえた、


「しっ....ししょおおおおおおおおおおおお!!??」


焦った愛弟子の声を聞き、ゆっくりと笑う。

強くなったな...と。


......でも、でも、強すぎない?

意識が無くなる直前にそんなことを思った。



  <野村誠一視点>

慌てて師匠のところへ向かうと、この日本に1人しかいない聖女である

結川真由ゆいかわまゆが走ってきて回復魔法を師匠の顔に使っている。

身長はだいたい165cmくらいで髪型はロングな美少女、そして俺のパーティメンバーでもある。


「誠一!試合前にやりすぎないでねって何度も言ったでしょ!」


「ご、ごめん。師匠が本気でっていうから....」


はぁ、とため息をつきながら立ち上がる真由。

治療はもう終わったみたいだ。流石聖女。


師匠が担架で運ばれて行くらしいのでついていこうとすると


「ぐえっ」


「誠一はまだ仕事が残ってるでしょ!」

 

と真由にステージ中央まで引っ張られる。

すると審判が、


「し、勝者!野村誠一様~~~~!」


と告げた直後

割れんばかりの歓声と拍手が会場に響く


:強!!!?

:日本一をワンパンwwwww

:聖女に引きずられる新日本一とはwww

:ご主人様ぁぁ! 流石ですぅ~!!!


こうして俺は日本で「最強」(にほんいち)となった。


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