番外編:「Adam's apple」の始まり
本作は仮想で作られたフィクションの物語です。 実在する人物、事件などとは無関係です。
「社長、明日お会いしましょう。」
「そうですね。
ヨンジェさん、気をつけて帰ってください。」
夕方まで働いてくれれば良いのにキム社長は惜しい顔で
店の入り口まで三人を見送った。
一緒に行く二人とヨンジェを見ていると、
少しでも世の中の憂いを忘れるような気がした。
午前11時~午後6時。
休憩時間1時間を除く6時間。
ヤンヒョンはヨンジェという仮名で大学街近くのブランチカフェで
正社員の給料をもらってアルバイトをした。 中学校を卒業した後
高校は進学せず、検定試験を受けて早めに学業を終えた。
何とかして一日も早く妹ヤンヒと施設を出たかった。
「ちょっと手伝って?」
洪氏一家から出る口実を探していたスアは、
ヤンヒョン兄妹と一緒に住むならば
父が許してくれると思って家を見に行った。
スア、ミンジェ、ヤンヒョンはそのため、
暇さえあれば一緒にいた。
しかし、終盤に洪会長がスアの出家に反対し、
計画は霧散するように見えた。
長男のスジンが末っ子を殴るということを知りながらも
何も言わない洪会長。
傍観する次男のスミン、
唯一スアの側に立ってスジンを阻むスジョンまで…..
最初は喜んで家を探していたスアは、
父親の反対に口をぎゅっと閉じてしまった。
「はぁ…どうして何のために 睡眠は
その家で寝ないといけないの?」
スアとミンジェはそれぞれの家に帰っていた。
スアはとぼとぼ歩きながら長いため息をついた。
「スジョンさんのこともあったし···
その家にはヤンヒもいるから。
ところで、さっき私が来る前に二人何の話をしたの?」
「あ...スジンにどうやって復讐するか...」 まあ、そんな話。
ヤンヒョンも面白そうだから手伝ってくれるんだって。
「どうやって復讐するつもり? 計画はあるの?」
グレーシャツの上に黒のシャトランドオーバーサイズセーター、
ルーズなジーンズのチェルスブーツ姿のスアはくすくすと体を揺らした。
ネックレスにかかっていた縁取り眼鏡が目まぐるしく揺れた。
グレースプライトシャツにメランジ色のショールカラーセーター、
ルーズなジーンズ、白いスニーカー姿のミンジェ。
角縁メガネをかけ、灰色の使い捨てマスクを顎まで下て話している。
「ああ、ちょっとおっちょこちょいになって、
またこの前みたいに眼鏡を落として壊して食べないで。」
「久しぶりにあなたと二人で歩くと、気持ちが良くて。」
「気持ち悪い。兄さんはそんなことよく言うよ。」
言葉ではそう言うが、ミンジェは笑っていた。
3人でよく会ったが、ミンジェは弟のミンジュンの帰宅前に
必ず家に入った。ついに父が母と離婚し、男三人で暮らす生活。
会社の仕事で毎日遅れる父親に代わって、
ミンジュンの食事と勉強を手伝っているミンジェ。
3人に会って遊ぶ時間は1日にわずか3、4時間がすべてだったが、
ミンジェはスアとヤンヒョンを会うこの時間が好きだった。
一日の息ができそうだった。
今日はミンジュンが友達の家で泊まってくると言って
時間的な余裕が少しできた。ミンジェもよく知っている友達だった。
夕方の冷たい空気に当たりながらスアと二人で歩いていた。
母親の薬物中毒と自害事件。
ミンジェはどうやって中学校を卒業して、
科学高校に進学したのか、しばらく夢を見ているようだった。
出張の準備を急いでいた父親が家にしばらく立ち寄って、
母親の自害現場を目撃し。
学校で勉強をしていたミンジェと
ミンジュンにも母親が病院にいるという連絡をした。
ミンジェが小学5年生。
これまでハンサムで頭までいい秀才だと言われていたミンジェは
母の知らせに熱い風が吹いてくる地獄の入口に立っているような気がした。
長男のミンジェがご飯も食べず、よく寝ないで一日中
机に座って勉強ばかりすると、父親は息子たちと精神科相談をした。
精神科医の紹介で薬物中毒とアルコール中毒、
その家族の回復会を紹介されたミンジェ。
そこで先に出ているスアに会った。
ミンジェが中1、スアが中2の時のことだった。
時々スアはブランドサングラスをかけてきたが。
兄のスジンに殴られていると淡々と話した。
母親の薬物中毒で、今は仕方なく腹違いの兄妹と一緒に暮らしているという。
以前は一緒に住んでいなかったので、全く存在を知らなかった兄妹だという話も。
洪会長は中華料理店や洋食レストランはもちろん、
値段が安いフランチャイズカフェに至るまで飲食業界の大手だった。
今はフランチャイズ料理学院まで運営する巨大企業になった。
「私、もう本当の神の息子になったのよ。 ミンジェ。」
しばらく連絡がなかったスアから連絡が来たのは
ミンジェが中2、スアが中3だった冬休みだった。
これはどういうことかと思って来てという所に行ってみたら
病院の中の ホテルのような個室だった。
先に来た客がいたが、かわいい少女だった。
「大丈夫?先に来たお客さんは誰?」
「うん…私の彼女。 1年休んで高校生、そして兵役免除。 ハハハ。」
「笑いが出るの?」
スアのハンサムな顔が一瞬冷たくなった。
「笑わなくちゃ、そしたら泣くのか、もう毎日お見舞いに来て、
退屈だから勉強もちょっと教えてあげてよ。」
「殴られておかしくなった?、
学習誌みたいに宿題をたくさん出すよ。」
その後、洪会長が送ってくれた
名門大学生という家庭教師は、
ミンジェの質問にどもった。
最初は口をつぐんでいたミンジェは、
2回目はいらいらした。 スアはお腹を抱えて笑った、
顔が真っ赤になったその家庭教師は次からは見られなかった。
その次に来た家庭教師は年配のおじいさんの先生だった。
孫にあたるスアとミンジェに熱情的に教えてあげた。
ミンジェは喜んで色々な質問をし、先生は滞りなく答えてくれた。
スアは父親の笑みを浮かべながら、
浮かれているミンジェを見ていた。
ミンジェは勉強に翼をつけ、
無事に望んでいた科学高校に進学した。
これがすべて自分のおかげだとスアは自分のことのように
暇さえあればミンジェに感謝しなさいと自慢した。
スア、ミンジェは引き続き回復教室の集まりに出た。
その集まりは、主に同年代がたくさん集まって時間が経つにつれて、
ある意味、2人の立場は人の見物、世の中の見物をしに行ったと言える。
25年11月までにミンジェ(サファイア)とチョンソン(オパール)の物語で番外編を締めくくる予定です。 「ゆっくり両目を閉じれば」がうまくまとまるようお待ちください。 いつも私のウェブ小説を待って読んでくださって本当にありがとうございます。 読者の皆さん、お元気で。




