ブルーベリーヨーグルト
本作は仮想で作られたフィクションの物語です。 実在する人物、事件などとは無関係です。
午前6時半。
シンユルは時間を確認するために振り向かおうとした。
「6時半です。 土曜日。」
こう言った声は優しく
シンユルが動かないように肩を包んだ。
「あ…今日出勤、やめようか。」
「え?どこか具合が悪いんですか?」
ヨンウがあたふたとシンユルの額を見て、
また、両手で顔を包み込みながら聞いた。
心配いっぱいだった深いの瞳は 不安に揺れていた。
「ヨンウさん、僕はブルーマーブル
長くやりすぎたようです。」
「じゃ、今日は私の顔だけ見てください。」
「ヨンウさん、英語塾は?」
「私も今日は塾に行かないつもりです、
今日は終講で、みんな終わってからどこに
寄ろうと言っていたんですが、僕はそういう場所
毎回抜けるのが大変だし、
もう平日のクラスに移ろうかと思っているので」
何日間もずっとヨンウが家に帰ってきたら
系列会社を確認しているシンユル。
ヨンウはそんなシンユルが気にするだろうか
いっしょに書斎で静かに本を読んだ。
たまには隣のミンジェが来て
シンユルと一緒にあれこれ話をした。
シンユルは慎重に集中し、うなずく姿を見せた。
今まで計80の系列会社のうち、早くも半分程度を検討したので
いくらシンユルでも疲れるしかなさそうだった。
「急ぎすぎじゃないですか?
体調を崩さないか心配です。」
「洪社長がそう言ったそうですね、
うちの兄さん、経営能力が信じられないて..
実はそれは大部分の株主たち 考えかも知れないから..」
シンユルはヨンウが握っている手を
そっと降りながら寝室のバスルームに入った。
浴室に向かうシンユルの目つきは
鋭く真剣に輝いていた。
ゆっくりダイニングルームに出たシンユルは
冷蔵庫からすくって食べるヨーグルトを一つ取り出した。
つい最近まではこのヨーグルトを 二度と食べられないと思った。
パチンと。
プラスチックのコップをはがして。
スプーンは前もって出しておいた。
プットジー、
本体を覆っていたビニールをはがした。
右手でビニールを剥がす時、シンユルの
左手の甲にヨーグルトがあちこちに飛び散った。
いつのまにか食卓の端に座っていたヨンウが
シンユルの手の甲のヨーグルトをなめた。
「シンユルさん、私の唇も舐めてください。」
ヨンウに左手を握られたまま
ヨーグルトのビニールを舐めていたシンユルに
ヨンウが照れくさそうに笑いながら言った。
スプーンでブルーベリーとヨーグルトを
よく混ぜたシンユルは右手の指で
ヨーグルトを少しつけて
ヨンウの唇の縁に塗った。
「ヨンウさんが先に始めました。」
ヨンウを見つめるシンユルの目は
どの本も書類を見る時より真剣だった。
*****
ヨンウは最後のインターンシップを終えて
会食の場所に来ていた。
にぎやかな会食場所は
シンユルとたまに来たことのあるあの日本料理店だった。
ヨンウはシンユルに初めて会った時より
心と体がいっそう楽になったせいか
オ女史が毎日よく気遣ってくれるからか
体重が2キロ増えた。
それでも服を着るのに、全く不便がなかった。
朝はシンユルの呼吸に合わせて走り、
夕方には一人で散歩道を走りながら地道に運動していた。
ミンジェの個人パーソナルトレーニングを受ける所に一緒に行って
一週間に一度訪問して運動をしているので、
体に筋肉がついたのだとヨンウは思った。
シンユルが好きな食堂だからなのかもし偶然に
シンユルと出会うのではないかという妙な期待感があった。
ヨンウが手を洗ってトイレから出る、
時最後のインターンシップをした会社のチョン理事がヨンウを静かに呼んだ。
「どうしたんですか。」
「Adam’s apple」 blacklist 。
ヨンウはそこで今目の前に立っているチョン理事ファイルを見た。
理由はホスト暴行と財物損壊。
チョン理事はヨンウが望めば自分の娘を紹介してあげるから
「Adam's apple」の客としてもう一度受け取ってくれと頼んでくれと言った。
「それは私が決めることではありません。」
チョン理事は、「あなた」もすでに私のことを知っていたかのように冷ややかに笑った。
「4階でVIPだけを担当したそうですが、 本当みたい。」
チョン理事はすぐにタメ口でヨンウに距離を縮めてきた。
ヨンウは避けなかったけど、
適正距離を保とうと足元を測っていた。
「私の娘を紹介してくれるって。
その子がシンユルより 若いからきれい、
しかもたまに何も考えずに暮らすがだからね、
ヨンウさんが見るには 扱いやすいと思うよ。
どうか、ヨンウさん、私が「Adam's apple」で
帰れるように助けてくれ。」
これは頼みではなく、明らかな外圧だった。
「私はもう『Adam's apple』の オープニングガードではありません。
この会社のインターンシップも 今日で終わりで、娘さんに会う理由はありません。」
表情は暗かったがヨンウは最大限
丁寧かつ断固として言おうと努めた。
私が書いた話を読んでくださって心から感謝申し上げます。




