シンユルのブラウス
本作は仮想で作られたフィクションの物語です。 実在する人物、事件などとは無関係です。
「私はもう実家に帰らない。」
「そんなこと言わないでください。」
シンユルの実家で久しぶりに夕食を食べて行けと言われて行った日。
まだ夕食の準備が不十分で、
シンユルはヨンウと実家の自分の部屋でしっかりと抱いていた。
夕食を食べに来なさいというシンヒョクのノックの音は、
ヨンウも聞こえなかった。
「私のせいではない。
ノックの音も聞こえなかった2人の過ちではないか。」
その後、シンユルはシンヒョクに出て行けと声を張り上げ、
久しぶりに家族が集まった 夕食の席はとてもぎこちなくなった。
その後、本当に忙しくなったシンユル。
地方のLFデパートのリモデリングや再オープンイベントで
2日間席を外した。
その間、ヨンウがシン会長の家に一人で行って夕食を食べてきた。
最初はぎこちなかったシン会長も翌日もヨンウが訪ねてくると
自然に「うちの婿」と呼び寝て行けと言って周りを驚かせた。
ヨンウはまた今度シンユルと一緒に来て
泊まっていくと言うと、シン会長の口が耳にかかった。
「その日は誰もシンユルさんの部屋に来てはいけません。」
みんなが楽しい夜だった。 ずうずうしくなったと笑うスジョンも
初めてヨンウを見た時より警戒心がかなり減ったように見えた。
「ヨンウさん、わたし、帰って来ました!」
シンユルは飛んでくるようにヨンウの胸に飛び込んだ。
ヨンウはシンユルが怪我をするのではないかと、
シンユルを抱いて席にそのまま座り込んだ。
「この唇は私のものよ、ヨンウさん。」
「唇だけですか?全…全部、全部持って行ってください。」
ヨンウの胸に抱かれてそのままキスしていたシンユルは
ヨンウの答えが気に入ったのかそのまま
ヨンウの腰に自分の足を巻きつけ、果てしなくキスを浴びせた。
「お父さんが、ヨンウさんを たくさん褒めてたよ?」
「私はただ一人で夕食を食べたくなかったです。」
出張中にかかってきた気分がよさそうなシン会長の電話にシンユルは
最初は会社の持分の話をしようと思った。
しかし、早すぎるような気もした。
シンユルの最初の計画より 本社にもう少し早く入って
本格的な経営授業を終えて、
ヨンウが本社に入ってきて、シンユルの力になってくれるまで、
自分がヨンウに道を作ってあげなければならないと思った。
それでゆっくりヨンウが自分の位置を取ると、
その次は誰もヨンウを簡単に見られないようにしたかった。
ヨンウは完全にシンユル、自分のもの。 どんな傷もつくのが嫌だった。
着ていたジャケットを無造作に玄関の床に投げ捨てたシンユル。
「あ…まだだめです。」
ヨンウは自分の腰に巻いていたシンユルの足を注意深くほぐし、
しばらく這って玄関を出て、居間に開いていた窓のカーテンを急いで閉めた。
ヨンウが玄関に戻ると、
シンユルはいつのまにか寝室に入ってヨンウを呼んだ。
左の首に大きなリボンが結ばれているシンユルのブラウス。
シンユルはギリギリの長さのそのブラウスだけを着たまま
ヨンウに抱きしめてって両手を広げて寝室に立っていた。
寝室のスタンドの光で、
シンユルが着ているブラウスの中が丸見えだった。
「どこで洗ってきましたか?」
ヨンウはシンユルを抱いて首に大きなリボンをほどきながらシンユルに聞いた。
リボンをほどけばブラウスがすべてオープンする構造のシルクブラウスだった。
「ホテルにヨンウさん、呼ぼうとして······ 初出勤の時
私が乗せてあげたら、ヨンウさんが負担に思うかもしれないから。」
シンユルが新しく洗った顔に塗った冷たいクリームが
ヨンウの熱くなった顔に届いた。
ある瞬間から、ヨンウはシンユルの
「愛している」という言葉に喉の渇きを感じながらあえいだ。
毎朝と夕方、その言葉をシンユルに聞かなければ、
息が詰まるような気もした。
抱いて、抱いて、抱いて、ヨンウの体のどこか
シンユルの痕跡残ってこそ、ようやく安心できた。
時々、自分の強圧的な執着のような気がした。
しかし、シンユルがそのようなヨンウを拒否したことは一度もなかった。
むしろシンユルが慰め、ヨンウを抱きしめた日がもっと多かった。
シンユルは過去、自分が夫に片思いしていた気持ちが分かった。
ヨンウには正直に言えなかったけど、
その代わり、ヨンウにその気持ちを隠すなと言った。
インターンシップに行く初出勤の朝。
ヨンウとシンユルは オ女史とアン代理に二人はそれぞれ出勤すると伝え
久しぶりに二人だけの時間を持つことにした。
遊歩道がきれいな家のドレスルーム。
ヨンウは鏡に映った自分とシンユルの
姿を見失わないように、むしろ全身の力を抜いた。
そして崩れないように必死になった。
その結果得られたシンユルの確実かつ密かな痕跡に
満足しながらヨンウは汗で濡れたシャツを着替えてネクタイを締め直した。
私が書いた話を読んでくださって心から感謝申し上げます。




