暗闇の中で起こる事
本作は仮想で作られたフィクションの物語です。 実在する人物、事件などとは無関係です。
アン代理がヨンウの引越しを手伝った日。
このビラの住民たちは みんな分かると思うんですが、
何て言うのかという質問にシンユルは、
「何を知っていながらそんなことを聞くのか」というようにシンプルに答えた。
「ヨンウさん、私の彼氏。」
「...」
「どうして、なに?私、離婚したの。 問題ありますか?
ヨンウさん、私、誰?」
「彼女です。」
ただにっこりと笑う助手席のヨンウを眺めていたアン代理。
何が問題なのかという上司の肩を肩をすくめているのを見て、
アン代理は口をつぐんだ。
ヨンウはその後、
チェ弁護士の視線が遠くからも感じられたりもした。
最初のように露骨に触れることはなかったが、
依然として不快なのは同じだった。
「夜に···仕事してるんですか?」
「え!?」
「いや、私はまたシンユルさんが変な人にこじれたか心配で···」
確かに左手にはめた指輪を見たはずだが、
チェ弁護士は何気なくヨンウの胸を掻いてきた。
その人のその言葉がヨンウを見る周りの平凡な視線だろうと。
ユンスがその家に入って 生きればとにかく申告式を行うと言った言葉を思い出した。
チェ弁護士のその「心配」という言葉からにじみ出るいやらしさ。
ヨンウは一人で首を横に振った。
「ああ、人が本当にハンサムだね。
周りがとても明るくなるような気がする。」
たまに出会う他の住民たちは、
好奇心を示しながらも気さくに近づいてきた。
「そう、シンユル本部長とはいつ結婚するの?」
たまにはヨンウの顔が赤くなる質問を躊躇なく受けたりもした。
そんな時は、シンユルにそれとなく喜び、自慢もした。
ヨンウが他の住民に好感を持っていることを知ったチェ弁護士。
チェ弁護士がヨンウを見る視線に刃が立ち、執拗になったことが感じられた。
ヨンウはチェ弁護士の視線を初めて感じた日。
シンユルが心配でお互いに位置追跡アプリをインストールしようとシンユルに言い、
黙ってヨンウの言うことを聞いていたシンユルも分かると言ってヨンウが出勤する前に、
お互いの携帯電話に位置追跡アプリをインストールした。
その後、ヨンウは洪社長にチェ弁護士の裏調査を頼んだ。
「それで、何か出たら、その次は?」
久しぶりに楽しいことを見つけた人のきらめく瞳。
洪社長はヨンウの頼みにひときわ目を輝かせた。
「まずは私ができることとできないことを
区別しなければなりません。」
希望する答えではなかったのか、
洪社長は堂々と失望した様子を見せた。
口をとがらせてヨンウに質問した。
「ところで、これユンスは知ってる? チェ弁依頼の件。」
「いいえ、ユンス兄よりは 社長に先にお願いした方がいいと思って。」
「そう?!」
ユンス兄に内緒で静かに調べてほしいとヨンウが洪社長に頼むと、
洪社長はさらに目を輝かせながら、ある熱意を見せた。
今は鼻歌まで歌ってどこかに電話をかけている。
ヨンウは事務室を抜けながらドアを閉め、
洪社長の忙しい手を見守った。
更衣室で着替えをしている時、
にっこりと笑みがこぼれた。
ユンスの言葉に間違いはなかった。
「Adam's apple」のVIPとVVIPにはお姉さんたちだけではなかった。
かなり多くの弁護士や検事も含まれていた。
政治家や経済人も多かった。
あえて比重を言えば、弁護士や検事が多かった。
偽証を作って その偽証をどこまで見せて真実にするかが
彼らの主な業務だった。
そんな人たちが訪ねてくると、普段の遅い表情の洪社長は
もっとけだるい表情で早く席を外してほしかった。
彼らはお姉さんたちよりお金も少しずつ出して、
口数は多いと言いながら。
しかし、噂を作って広めることは緻密であればあるほど良いとし
その人間たちを追い出さなかった。
洪社長特有ののろのろとした態度は
彼らの話に興味がないように見えたので、彼らは油断した。
そうすればするほど「Adam's apple」には世の中に出せない
真実と偽りが積み重なっていった。
「悪魔は堕落した天使。
だから悪魔は天使の顔をすることができる。」
ミンジェが初めて自分が今していることを紹介する時。
「Adam's apple」売り場を紹介したとき。
ミンジェがヨンウに言った言葉だった。
「ヨンウ、世の中に完璧にきれいな人はいないよ。
赤ちゃんが生まれて汚い空気を吸うじゃん。
じゃあ、それで終わりだよ。 おしまい。
どうして死なないと本当に天国に行けないと思う?
それはここがとても汚くて完全に浄化される方法がそれだけだから。」
ミンジェは時々、とてもたまにヨンウに自分の持つ人生の哲学を聞かせたが、
その度に世の中に完璧にきれいな人はいないと言った。
それはまるで自分自身にかける魔法の呪文のようだとも
ヨンウは思った。
「ヨンウ、あなた兄貴が前に言ったこと覚えてる?
ここで働くことになったら、誰でも簡単に信じるな。」
ヨンウはシンユルに初めて会った時。
ユンスの頼みを忘れてタブーを破った。
シンユルが近づき、キスをし、恋に目覚めた瞬間。
ただ目の前の人がもっとほしいと思うようになった。
ファーストキスは恍惚としていて、
この人との次のキスがずっと楽しみだった。
体がしきりに前に行った。 この人に届けたい欲情と欲望。
ヨンウの心に芽生えた何かが、
あっという間に這い登て伸びていった。
欲望のそのつるがヨンウの目にも見え始めた時。
この心にそのまま自分が飲み込まれるのではないかと怖くもあり、
このまま放っておけばそのまま消えるのではないかと残念な気もした。
2回目のキス以降、ヨンウの携帯検索には
「ガールフレンドを楽しませる方法」が自然に追加されていた。
自分にこれ以上嘘をつくことはできないような気がした
私が書いた話を読んでくださって心から感謝申し上げます。




