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オパール(チョンソ)

本作は仮想で作られたフィクションの物語です。 実在する人物、事件などとは無関係です。

「おい,この野郎, 何だい、何者?」


「...」


「どこで一回限りの消費財があえてシンユルに触れるの?」


「...」


「あ…一回限りの消費財でなければ、

お姉さんたちに笑いを売る公共財と呼んであげようか?」


ヨンウを見つめるチョンソンの目には

火花が散った。 確かに身長差が

そんなに大きくないと思ったのに···


今、ヨンウの目の前に現れたチョンソンは

比率が良くてヨンウの思ったより

はるかに大きく見えた。


モデルの仕事をうまくするために、

モデルの超長期から

演技を学んだというチョンソンのインタビュー。

ヨンウは「圧倒的な力」

誇張のないカリスマを感じられた。


後ろで静かにチョンソンの言葉を

聞いていたヨンジェは ただ肩をすくめた。


「ソン、やめてよ。

人々の視線がここに集まる前に。

そして、本当に私たちの公共財に

傷でもついて値段が下がったら

洪社長がそれをじっと見ていると思う?」


チョンソンがヨンジェのその言葉にびくっとしては

レーザーを吹き出すような目で

ヨンウの左腕をひったくって

左手の薬指の指輪を確認したら。


トンー


震える手で握っていたヨンウの腕がほぐれた。

鄭敾の体から噴出した 圧倒的な雰囲気は

あっという間に蒸発したように見えた。


ヨンウが直前にちらっと見たチョンソの

両目は悲しみに満ちていた。


とぼとぼ会場の外に出る チョンソの後を

ヨンジェが 後を追う姿が見えた。


チャリティーファッションショーが終わって

打ち上げが行われるホテル。


ヨンウは最初は知り合い一人なしで

ひとりぽかんと立っていた。

遅ればせながら ヨンウを気づいた「Adam's apple」の

VIPの何人かが近づいてきて、ヨンウに声をかけてくれた。


「Adam's apple」店舗の明るくない

間接照明の下で見たヨンウ。

今日は明るい所に明るくいるから

一見別人に見えるかもしれなかった。


普段暗い系のスリーピーススーツに ブートニアで

ネクタイの代わりの飾りを していたヨンウだったから、

大した関心がなければ一目で分かりにくい姿,

今のように明るい姿を一度に ヨンウだと分かりにくかっただろう。


続いて、ヨンウのそばにゆったりと現れた

ヨンジェがヨンウを知ってるふりをした。


ダークグレーのスーツに

黄金色のネクタイがまぶしいヨンジェ。

ヨンジェが知っている人たちと挨拶した後

ゆっくりと体を向けよう、ヨンウの目に

黄金色に輝いたネクタイは

鮮やかでほんのりとした薄緑色だった。


ヨンウは初めてこのイベント会場で自分に

知ってるふりをするヨンジェが

誰なのかすぐにはわからなかった。


普段ヨンジェはいつも過度ではない名品トレーニングウェア、

ブランドの運動靴姿。 右の小指に

かわいいミッキーマウスの指輪。

自然に前髪を下ろした名品縁の眼鏡姿だった。


ヨンウの目にユンスがクラシックで

優雅な服装を好むならば、

ヨンジェは無邪気ないたずらっ子のイメージだった。


この会場のヨンジェは、普段からヨンウが

知っているヨンジェの姿ではなかった。


今、見たヨンジェは 頭をきれいに整理して上げて

この行事にふさわしい身なりをしていた。


会場の中のヨンジェは普通の男、

そこに物がついている男だったら

目を合わせたくないほど

扇情的な雰囲気をほのかに漂わせた。


行ってすぐ抱きしめたいくらい

優しいヨンジェのネクタイの色みたいに。


久しぶりに明るい所で会うと、

ヨンジェの右頬の涙点が

ひときわヨンウの目によく見えた。


「このファッションショーを導いてくださった、

お二人様が入場されます。 会場内の貴賓

皆さんはお二人を拍手で迎えてください。」


司会者のコメントが出て、

入口の扉が開き チョンソの腕を組んだシンユルが

会場の中に入ってきた。


花婿の披露宴を連想させるような

口が耳にかかったチョンソ。

イベント会場を一度ざっと見ていたチョンソの

視線がしばらくヨンウに留まるようだったが、

刹那の瞬間収められた。


「ヨンウさん、僕がもし

ユンス兄さんだったらね···

こう言ってくれたかもしれないね。

挑発するな。 我慢して。まだその時じゃない。って···

チョンソン、こっちにヨンウさんに会いに5分以内に来るだろうね。」


ヨンジェのその言葉の後、本当にチョンソが

ヨンウに先に近づいてきた。


チョンソとヨンジェは、昔のファッションショーの

サブステージに一緒に立ったことが

何度かあったので人々は

チョンソが今、ヨンジェと一緒にいる

全く誰だか分からないヨンウより

ヨンジェに挨拶しに来たように見えた。


最初は笑顔で近づいてきたチョンソは

ヨンウに近づくほど険悪な印象になった。

ヨんウもヨンジェも近くにいなかったら到底

険しい顔で見えないほど目だけは笑っていた。


挑発するなというヨンジェの言葉。

我慢しろという言葉。 今はその時ではないという言葉。


ヨンウは自分を刺激するチョンソンの言葉にどんな言葉でも答えなかった。

世界的トップ男子モデルの悲しみに変わる顔から泣きそうな素顔を見てしまったから。

日曜日を個人的な都合で休載します。私が書いた話を読んでくださって心から感謝申し上げます。

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