表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/40

Adam’s apple.1

本作は仮想で作られたフィクションの物語です。 実在する人物、事件などとは無関係です。

「ところで私たちは本当にどこに行くんだろう?」


シンユルが義理の姉スジョンにまた聞いた。


「え…え…私たち?」


今日に限って言葉を濁す。

義理の姉のスジョンの姿が何なのか気になる。

そういえば、数日前から兄のシンヒョクの反応もそうだった。


なぜ家を出て苦労するのか、ご飯はちゃんと食べているのかなどの

些細な質問を普段と違って、最近随時確認した。


二人が何か企んでいるようだった。


そしていよいよ今日。

シンヒョクは突然、義理の姉スジョンと一緒にどこかに寄って来いと言って、

こんな遅い時間に静かに車まで送ってくれた。


二人の本音が分かるような気もしたが 'どこ'と

正確に話さなかったので全然気が進まなかった。


「どこに行ってこいというの?」


車まで送った兄の意図が気になった。


「うーん···バイキング?おいしいお店···?」


お兄さんのシンヒョクの返事も

義理の姉のスジョンと同じようにすっきりしない。


「え?何それ? こんな夜にいきなり?」


「うん、行ってみればわかる」


夜遅くバイキングは何で美味しい店は何なのか.. それでも二人が

自分のために準備したので、シンユルは一応ついて行くことにした。


「黄代理、送ってくれてありがとう。 もう帰ってもいいですよ。 」


「お姉さん、黄代理を先に送ったら私たちはどうやって帰るの?」


ぴくぴくしながら何か言おうとしていた黄代理まで

顔を赤らめ、後部座席に座ったシンユルを振り返りながら言った。


「よい時間をお過ごしください。」


「ホホホ、ありがとうございます。 ミスター黄」



艶やかなスジョンの声に

シンユルは鳥肌が立つ感じだった。


二人が到着した所。

この都市で一番華やかで賑やかな区域だったが

目の前にそびえる5階建ての建物は、まるで闇の中に

うずくまっている獣のように静かに感じられた。


きっと生きているよ。 黄色い目を出してるのに

まるで闇の一部のように息を殺している動物。


1階には有名チェーン店のコンビニと

洗練された24時間コーヒーショップが全てだった。


この建物の奥深く長い廊下の先に隠れているエレベーター。


シンユルは最初は変な気持ちを感じなかったけど

エレベーターに乗らなければこの建物の雰囲気、

その違和感が何かを悟った。

わざとすべての光を隠そうとしているようだ。


この5階建ての建物全体にはネオンサインの看板が

ただの一つもなかったという事実を。


エレベーターの中も同じだ。


何階に何があるのか、階ごとに存在を知らせる

小さな通知は一つも存在しなかった。


静かなエレベーターの機械音だけ。

このエレベーターが作動していることを一定に聞かせる。


いつの間にかスジョンはシンユルを捕縛するように腕を組んでいる。

その圧力が思ったより強く腕を握った神律は

ここがどこであれ、もう半分諦めることにした。


飛行機に乗ってきたわけでもないじゃん。

ここは韓国だよ。 私の区域だって。

シンユルはそれなりに気を引き締めることにし、腰に力を入れた。


「チン!」


静かに2階に到着したエレベーター。

到着音が特にシンユルに大きく聞こえた。


「いらっしゃいませ. 「お姉さんたち」」


太い中低音でごつい男が

はちきれそうな黒いスーツ姿でぺこりとあいさつをしてきた。


小さすぎて見えなかったこの男のイニアに、

男は短くて太い指を右耳に当てて

「お客様2名がいらっしゃいます」と述べた。


‘あここがそこなんだ’


シンユルは不器用さを感じた。

荒い男に問題が生じたのはまさにその時だった。


確かにイニアの向こうで何か言ってたような気がするけど..

目の前の大きな男はその大きな男で

ただ行ったり来たりして答えられないでいる。


「うん…」


「鷹、鷹, と伝えてくれ」


この状況を一言で要約する冷笑混じりの男の声。


「あら、ユンス! あなた今日出勤する日なの?」


いつのまにかスジョンはシンユルの腕組みを解いてしまい

この男、ユンスという人にほとんど抱かれるようにぶら下がっている。 スジョンの目の周りは潤んでいた。


‘おい、この男は何だ?’


背の高いほっそりした男。 真夜中の名品サングラス。

ブランド スニーカー デニムパンツ ベーシックな ホワイト ラウンド Tシャツ。

しかもダークグレーブランドのカーディガン..

男の身なりは地味だったが シンユルが見るには服のフィットは全部生きていた。


それに彼はこの男の左手首をぎゅっと締めている

太革ストラップブランドのアナログ腕時計。


ユンスという男は自分を知っているふりをして目を輝かせる。

スジョンに全然親切でもないし、親しくもない。

その態度が生意気というより無関心に感じられる。


「スジョンさんの隣のきれいなお姉さんは誰?」


‘あなた私の義理の妹を知っていた? !’


しかし、スジョンの答えはさらに見ものだ。


「うん、こっちはうちの旦那、妹だよ」


シンユルは自分を男に紹介するスジョンを見て

この建物の前で感じた粗悪さをもう一度味わわなければならなかった。


「うーん…シンヒョクさんの妹ならシンユル本部長?」


男の返事にシンユルはぎこちなく笑った。

この状況をもう少し前向きに考えてみることにした。


シンヒョクさん.. 「義兄」と言わなかったのが幸いだと1


シンユルとスジョンは今や自然にユンスに沿って動いていた。

2階のトイレ前のドアを開けると、また別の小さな廊下と階段が出てきた。


そこには2階に上がるために初めて乗ったエレベーターより

もう少し小さいエレベーターが見えた。


このエレベーターに移ろうとユンスという男は

スジョンとシンユルを交互に見ながら聞いた。


「遊んで帰るの?」

私はアルバイトをしながら文を書いています、仕事がある日は夕方に、アルバイトがない日は午前に掲示するようにします。 日曜日は個人的な都合で休載します。 私が書いた話を読んでくださって本当にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ