表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/32

隠したくない気持ち

本作は仮想で作られたフィクションの物語です。 実在する人物、事件などとは無関係です。

「あなた、シンユル本部長がお前のスポンサーだって?」


「...」


さっき部屋でごめんって言ってたホストが

何事か1階に下りていた。


彼は「Adam's apple」売り場の中で

初めて見た時とは違う雰囲気を漂わせた。


「君が着た服と時計、

それシン本部長があなたに買ってくれたんだって?

じゃあ、シン本部長が君のスポンサーじゃないの? 」


「はぁ…最近、株式市場で 人気のある種目が何か知っていますか?

書店のベストセラーは? その本の内容は?

せめて、最新の上映映画のあらすじはご存知ですか?」


「何だって…何言ってんだ!?」


「VIPにお酒を飲ませたり、密かに触ったり、

そんなに汚く遊ばないでください。

洪社長はそんなに教えなかったと思いますが···

焦っていたようですね。」


ヨンウはわざと自分の気持ちをかき乱すホストの 目をまっすぐに見て言った。


「あ、また.. 外見······ 自信がなければ、

ここ、ここ.. ほくろでもつけなさいよ。」


ヨンウは自分の右頬を指して

自分の心をかき分けているホストをにらんだ。


初キス、初関係, 初恋、

シンユルに会いたくて足が速まった。

自分の心を、嫉妬心であふれだす、

先を行く欲望をこれ以上隠すことができなかった。


「あ、あの··· お釣りは結構です。

どうも、 お気をつけてお帰りください。」


急いでタクシーに乗ってきたヨンウ。

結局、シンユルが住んでいる高級ビラの前に到着し、

カードキーで玄関まで入ってきたが、

いざ5階のエレベーターの前では震え始めた。


がたがた震える手で

手動キーを回し、

カードキーを取り出した。


「パシャッ、ティ、ティローリ」


広い玄関、温かいにおい。5階の居間の全面窓、

カーテンの間から見える散策路は

光に染まってゆらゆら光の波ができた。


ヨンウは静かに背負っていたカバンを脱ぎ、 居間のソファーに置いた。

廊下の突き当たりにあるトイレに行き、手を洗い、顔を洗った。


「ヨンウさん、ヨンウさん来ましたか」


「えっと…本部長」


シンユルはトイレから出てくるヨンウをぎゅっと抱きしめた。

軽いロングスリップと薄いローブ姿のシンユル。

ヨンウはやや厚めのTシャツ姿だったが、シンユルの胸が触れると、

心臓の鼓動が速かった。 ヨンウもシンユルを抱きしめた。


「ところでヨンウさん、どこで洗ってきましたか」


シンユルが目を丸くしてヨンウを見上げた。


「あ、VIPの方が私の服に吐いたせいで···」


「う~ん、気分が悪かったでしょうね」


シンユルはヨンウの手首をつかんで居間のソファーに座らせ、

まだ少し濡れたヨンウの髪の毛を愛らしく撫でた。


「本部長…」


「はい、ヨンウさん」


「あの、私に本部長のものだとおっしゃったじゃないですか」


ヨンウは口の中に溜まった唾をごくりと飲み込んだ。

シンユルはヨンウが何を言おうとしているのだろうか

首をかしげてヨンウを眺めた。


「本部長、だから私…私、責任を負ってください。」


ヨンウはシンユルの手をあげてシンユルが 署名した自分の胸板にのせた。

そして自分の胸の下を撫でて下りながらウエスト部で止まった。


「本部長、私は今日からここで泊まります、

そしてもう隠しません、私の心。」


シンユルの手首を握っていたヨンウは、シンユルの手を離し、

着ていたTシャツを脱ぎながら体を傾けてシンユルの耳にささやいた。


ヨンウが翌朝目を覚ました時。

ベッドの隣の席は空いていた。


布団の端を持ち上げたら、

自分が 裸であることに気づいた。

ヨンウの枕元のベッドテーブルには ヨンウの下着が畳んであった。


寝室の中の浴室に行きながら下着を着ることにして

下着を持ってベッドを抜け出した。

体がなんだか少し凝っている気がした。


「うん?」


ヨンウは浴室の鏡に映っている自分の全身(身)を眺めた。


鏡に映ったヨンウという体の地図は

完全にシンユルに征服された姿だった。


ヨンウの全身はシンユルが残した、

征服者の赤い跡がヨンウの全身に鮮明だった。


「アハハ!、シンユル、

シンユル本部長、あぁ、私の女王様!」


ヨンウは鏡に映った自分を見て愉快に笑って首を短く横に振った。


チョンソンに感じた微妙な緊張感、

その汚い気持ちは確かな嫉妬心だった。

しばらくヨンウの心には積もっていたそのざらざらした感情は、

もうその嫉妬心は一粒もヨンウの心に残らなかった。


*****


「ユンス兄さん、今日は出勤する日じゃないでしょう」


「ふむ~あなた見に来たよ。

兄さんがあなた退勤する前にプレゼントをあげるから 期待して」


ユンスが営業用の笑顔をヨンウに見せながら話した。


「何言ってるの、どうしたの?」


「怒りが解けたよね?」


「僕は大丈夫だよ、兄さん。 兄さんのおかげで出会ったんだから。」


ヨンウの顔が赤くなった。


「ヨンウ、あなたパスポートないよね? 復学する前に作っておいて」


「うん、そうするよ」


「あなた見たから行く、プレゼント、本当に楽しみにしてね!」


シンユルがヨンウをどこまで連れて行ってくれるか、

ミンジェは分からなかった。


しかし、今はそこがどこであれ、

シンユルがヨンウを守ってくれることを願うしかない。

表に出るように働けない自分は、ただ今を見守るしかなかった。

にっこり笑っていたミンジェの顔がゆっくりと無表情に戻った。



「ヨンウの雄デビュー本当におめでとうございます、

使ったら満たしてあげます。 -パク·ユンス- 」


退勤を準備するヨンウが5階の更衣室、

個人ロッカーのドアを開けよう

こういうポストイットのついたリボンのフタの

大きな紙箱が見えた。


計4マスに分けられた箱の中は

コンドームボックスが入っていた。

左から右まで 一番大きいサイズから一番小さいサイズで


ヨンウは一番左の箱の品物をかばんに入れた。


「あ… この人が本当に.. どうして分かったの?!」


ヨンウはにやりと笑いが出た。

ミンジェがこの仕事を辞めて占いをしてくれるって、

とある歩道橋の下で曜日ごとに違う名品サングラスをかけて座っていても今ほど稼げるのではないかという合理的な疑いがあった。

最近、予約機能を発見されました!

私は大馬鹿ですね。(^^)

私が書いた話を読んでくださって心から感謝申し上げます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ