心が 激しく降り注ぐ気がした
本作は仮想で作られたフィクションの物語です。 実在する人物、事件などとは無関係です。
「ヨンウさん、最近昼間は忙しいですか？」
この間ヨンウがデパート内の本屋に寄って
シンユル、アン代理と昼食を食べた日。
アン代理がヨンウを「Adam's apple」に連れて行きながら聞いた。
「週末には英語塾に登録するつもりだから
平日だけ時間がありそうなのにどうしてですか。」
「じゃあモデルの仕事、 バイトしませんか？」
「私がですか？」
「あ…メインやサーブじゃなくて
横顔や後ろ姿だけ撮られるものですから。」
「では, 考えてみます。」
アン代理が提案したことをミンジェに相談したら 一度やってみろと言って、
ヨンウはそのモデルのバイト 仕事をすることにした。
今回急に追加された冬、
春の新作画報だったんですが アン代理の言う通り ヨンウはメインやサーブとは違って
他のモデルと後ろで身長を合わせたり ヨンウが着た服がよく出るように 顔より横顔や後ろ姿だけ撮られた。
画報撮影は最初思ったより難しくなくて良かった。
無事に撮影を終えて戻ってきたんですが
スタジオ内が突然騒がしくなった。
「どうしたんですか？」
「チョンソンさんのマネージャーが来たんですよ、
今回、チョンソンさんの撮影をここでする予定で…」
‘あ…そう’
ヨンウがどういうことなのかアン代理に聞くと、
チョンソンは撮影するスタジオの雰囲気やスタッフ、
天気まで細かくチェックする方なので
韓国に来たらスタジオを回りながらチェックしており、
後でマネージャーがスタジオを最終的に見に来たと伝えた。
「本部長とよく似ています。 チョンソンさん。」
アン代理の言葉にヨンウはなぜか
不快な気持ちが一段と濃くなった。
自分に全く悪意のない
言葉であることをよく知っていたのでなおさらだった。
チョンソンが韓国に来る日が近づくと、
ヨンウは妙に機嫌が悪かった。
いや、正直気分が汚かった。
ヨンウが初めて感じるこの気持ちが
最近、嫉妬というものを知った。
「Adam's apple」でも
チョンソンの語り草は話題となった。
大枚をはらって 体面は下して、
話しているうちに時には刺激的な
話がぱらぱらと出た。
「兄さん、兄さんが思うに僕と
チョンソンさん、どっちがかっこいい？」
「うわぁ、ヨンウ..それをどうして 私に聞くの？
あなたの本部長に聞いてみ」
「あ…正直それはちょっと…」
「なぜ本部長がチョンソンと言うのか、怖いのか」
「ヨンウ、自信を持って、 兄さんが正直に言ってくれるかな？」
「うん！」
「本部長がチョンソンのような子をそばに置いてあなたを選んだ理由は何だろう？
それは君がもっと楽で好きだからじゃないかな？」
「楽でいい？」
「ヨンウ、旦那、彼氏と仲が いい女たちはここにあまり来ない、
なんで？面白くないんだよ。 私たちによく見える必要もないし。
楽で面白い人がそばにいるのに、
あえて 私たちを探したりはしないよ..
何を言っているのか分かるだろう？」
「じゃあ、兄さんは何が残るの？」
「兄さん？兄さんは、
足りないお姉さんたちの愛と心、
世の中は退屈ではない。 ヨンウ！」
ヨンウの耳には世の中すべて退屈な 天才の世の嘆きに聞こえたが、
ミンジェをもっと憂鬱に 作りたくなくてつい口をつぐんだ。
「これ、この家の鍵、 ヨンウさんが持っていて
いつでも来たいときに来てください。」
シンユルはヨンウと一緒に夜を過ごした翌日、
ヨンウに自分の高級ビラの鍵を渡した。
シンユルからもらった高級ビラのスペアキー。
ヨンウは鍵をもらってすぐ
毎日走りたい衝動を抑えた。
チョンソンは自分の存在も知らないはずだが
ヨンウは最近、チョンソンに妙なライバル意識ができた。
そして、汚くてもやもやする嫉妬心は
ずっとヨンウの心の片隅に積もっていった。
「あ~ヨンウさん、ごめんなさい。
私が担当したVIPを、 ちゃんと管理できなくて…」
「いいえ、そういうこともあります。
もうこの方、ちゃんと面倒を見てくれますか？」
退勤しようと振り向くと、
4階の廊下のある部屋から、あるVIPが飛び出してきた。
彼女は酒に酔って体を支えられなかったし、
ヨンウの腕にさっと抱かれた。
「大丈夫ですか?またお部屋にご案内いたしましょうか?」
酒に酔った女が首を横に振り、
ヨンウがヤン秘書を呼ぼうとしたその時。
そのVIP客はヨンウの服についオバイトをした。
シンユルが買ってくれた服にオバイト。
ヨンウの憂鬱な気分は完全にピークに達した。
その時、ヤン秘書がガード1人と一緒に走ってきた。
「ヨンウさんはもう5階に行ってちょっと洗って行ってください、
社長に申し上げたら 507号のカードを差し上げるようにとのことですね、
鍵は返さずにまた、こんなことあるかもしれないので持っていてくださいって。」
4人は5階に上がって、 ヤン秘書が酒に酔った VIPを連れて502号に入った。
一緒に来たガードは念のために 502号の前を守っていた。
洗ってきたヨンウはずっと我慢していた心が 激しく降り注ぐ気がした。
シンユルにとても会いたくなった。 いや、今から見に行こうと思った。
最近、予約機能を発見されました！
私は大馬鹿ですね。（^^）
私が書いた話を読んでくださって心から感謝申し上げます。
