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ヨンウ、雄の香り

本作は仮想で作られたフィクションの物語です。 実在する人物、事件などとは無関係です。

アン代理が見たシンユルの結婚生活2年間、

一度も ソ代表が食事の席でヨンウのようにこうやって

気持ちよく、リラックスして笑顔を見ることができなかった。


アン代理はソ代表に、「もし、結婚の特別な時間、

嫌な気持ちなら、朝食の席に出席しません」と述べたが、

ソ代表は「大丈夫です」と言った。


ソ代表の表情はいつも変わらないので

アン代理は時にはぎこちなさを越えて不安を感じた。


今見ている目の前のヨンウはサンドイッチとオレンジをくれた

オ女史に挨拶し、楽で気持ちよさそうに見えた。


年の問題じゃなくて別の人間の問題だと思うって···

アン代理はヨンウを見ながら考えた。


「どうして助手席に乗るんですか?

後部座席に乗ってください、ヨンウさん」


アン代理怪訝そうに助手席で

シートベルトを締めるヨンウに聞いた。


「そのまま…行きましょう...お願いします…」


ヨンウが静かに助手席に座ると言った。

朝、シンユルが「壁叩き」をしながらヨンウの胸に

サインしに近づいてきたことを思い出すだろう。

では、ヨンウはまだ自分をコントロールするのが難しかった。


ヨンウが近くの電車の駅に降りた、

シンユルのマセラティの方に手を振った。

シンユルもヨンウが地下鉄の階段を降りるのを見て動いた。


「あ~スジョン姉ちゃん、私、ユル。」


しばらく携帯電話の通話目録を

見ていたシンユルが起き上がって通話ボタンを押した..


「あ~ユルちゃん、どうしたの?」


「お姉さんが紹介してくれた 子、かっこいい。」


「....」


「お姉さんとお兄さんが大騒ぎしたのに 私が知らないと思ったの?」


「....」


「ねえ、聞いてるよね? 切ったんじゃないよね?」


「うん、うん、ユル。」


「来週、チョンソンが韓国に帰ってくるんだって。

お姉さんがパパラッチを片付けて。

お姉さんが紹介してくれた人だからアフターサービスも最後までしてくれるんだよね?」


「え?え!そう… 分かったよ、ユルちゃん。」


電話を切ったスジョンは苦笑いした。

夫のシンヒョクより能力を認められたが、

シンユルは自分が やりたいことをやると言って、

系列会社を切り離してしまった。


そしてデパートをさらに高級に変化させ、様々なイベントを開いた。

そばでぐっすり眠っている夫を見てスジョンは「ふぅ…」と小さなため息が出た。


遅くまで働き、今は寝ている洪社長にメッセージを残すことにした。


「アン代理、今私の電話聞きましたか?」


「はい、本部長。

今日、本部長は直接運転してデパートに来られました。」


「はい、そういうことです。」


シンユルは物静かで冷徹に話した。


チョンソンと初めてスキャンダルが起きた時、

シンユルは恐ろしくて怖かった。

これまで以上に多くの人が

自分を見ていると思って眠れなかった。


チョンソンのインタビューはもちろん、

シンユルに先に許可を求めたものだった。

ところが、シンユルの予想より波紋があまりにも大きかった。

夫と別れた理由がチョンソンのせいだというとんでもないうわさまで流れた。


見せる職業ではないヨンウは、

そのようなことに耐えさせてはならなかった。

「Adam's apple」でオープニングガードをしているので、

ヨンウはヨンウそのままに見えず

もっと刺激的なうわさが広まるだろう。

ヨンウが傷つく理由は一つもなかった。


スキャンダルが起きた時、その当時のことは、

チョンソンも驚きながら申し訳なく思っていた。

皆がそんなに波紋が大きいとは思わなかった。

シンユルはしばらくよく眠れず、敏感になっていた。


数日間眠れなかったシンユルは、ある日、

考えをもっと肯定的にしてみることにした。

自分に関心を持って人々がデパートのSNSを探してフォロワーし、

その数が増えると、このようなパパラッチに関心が逆にお金になるのではないかと思った。


その後、パパラッチが撮ったというチョンソンと

自分の写真を注意深く見た。

その中でやはりシンユルが探す写真があった。


その人間がシンユルとチョンソンを一緒に撮った写真は

イベント会場だけだったが、 チョンソン単独で撮られた写真には被写体が光った。 チョンソンを近くで見てきたシンユルさえ欲しい写真が何枚かあった。

精製され補正された写真では見られない生の生動感が感じられる写真。


シンユルはもしかしたら話が通じる人かもしれないという考えでそのパパラッチを訪ねた。でも期待が大きすぎたのかいざ会ってみるとお金の前ではただただ弱虫すり減った人間だった。 むしろ、うまくいったのだろうかとも思った。


‘芸術をするわけでもないのに’


シンユルは一定の金額を払って彼を雇った。

写真に生まれつきの才能がある人だった。

パパラッチカットで撮られた彼女の写真は、

すぐにデパートの宣伝用に シンユルの個人SNSに掲載された。

もちろん、デパートの広報室が運営するアカウントだった。


シンユルのSNSには広報用に製作された精製された

写真とパパラッチカットが交互に上がった。

SNSはすぐに口コミで広がり、デパートの売り上げは上昇した。


フォロワー数が増えるにつれ、デパートを通じた様々なイベントを

企画·広報できるようになった。 お金がお金を貯めてきた。


普段そのパパラッチが原本を渡したと言っても。 それはうそだろう。

歩く者の上に飛ぶ者をつけて、飛ぶ者の上に人工衛星を飛ばせばいい。

シンユルにはそれだけできる能力とお金があった。


シンユルはパパラッチを監視した。

今、ヨンウを公開したくなかった。

もっと大切に愛らしくいつまでも一人で見たかった。


*****


「パク·ユンス、ユン·ス兄さん!! ひどいよ。

兄さん!更衣室って言うべきだった!」


ヨンウは、自分に会いに来たユンスを見ると、

口を尖らせながらぺたぺたした。


ユンスはヨンウが心配で出勤日でもないのにヨンウを見に来た。

ところが、ヨンウの雰囲気が普段とは違っていた。

ヨンウが服を着替えるんだけど 5階の更衣室の中は、

まさにヨンウの雄の香りでいっぱいだった。


ヨンウは普段お酒とタバコをしないから、肌が悪くなかったけど

今日に限って肌はもっとつやがあるように見え、

瞳もはるかに生き生きとしていた。

普段のほのぼのとしたイメージの裏に若干の涼しさが宿った。

自分のものを守りたいと思う雄の本能。


「ヨンウが······

本当にオスになったな、誰のおかげだろう。」


ユンスが一人でつぶやく声がヨンウの耳にも聞こえた。

最近、予約機能を発見されました!

私は大馬鹿ですね。(^^)

私が書いた話を読んでくださって心から感謝申し上げます。

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