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頼庵のエッセイ集

ようやく片付いた!! どうぞ安らかに――

作者: 藤谷 K介(武 頼庵)



 本日もK介エッセイにお越しいただきありがとうございます!!

 

 最近ですね、何かと忙しいと活動報告などでこぼしていたんですけど、その原因というか要因がこのほど無事に片付きまして、肩の荷が下りたというかほっと一安心したというか……。


 とりあえずは落ち着けるかな? という形になりましたので、その事についてのエッセイとなります。お時間などございましたらお付き合いの程を。



 さて、事の起こりはというと2月の頭――元の話はもっと前にあったんですけど――になります。それは一本の電話から始まりました。


『お墓作りたいと思ってるんだけど』

 

 唐突なその内容でしたね。というのもその電話の主は私の親戚であり従兄弟からだったんですよ。その従兄弟というのが私の父の妹の息子さんなんですけど、その従兄弟さんが言う『お墓』とは、私の父親が入る予定のお墓の事なんですよね。


 お墓が無かったの? という疑問が浮かぶと思います。もちろんですよね。

 しかしお墓が無かったというわけではないんですよ。いえ、しっかりとしたお墓はあったんです。我が家の先祖が入っているお墓は。


 我が家は祖父の代に本家から独立した家で、祖父が初代となるわけですけど、その祖父が亡くなった時にお墓は作られたと聞きました。


 順当に2代目が家を継ぐことが出来ていればですね、そのお墓を継承するのは2代目になるのですけど、私の父親が継ぐ事は『当初』想定になかったんですよ。


 祖父には私の父を含め数人の実子が居るわけですが(私の父が一応の長子らしい)、実は当初実子は父とその妹さんの二人だけだったんです。


 後に実祖母は父が小さい頃に亡くなり祖父が再婚しまして、その再婚相手の方との間に子が誕生し、父と父の妹さんは家を出たんですね。

 その時再婚したお相手には既にお子様がいらっしゃったようで、その上に生まれた子が男の子で(弟さんになりますけど)その子が家を継ぐという事になるはずだったと、後年になり父がお酒の席で語ってました。


 しかし、前述した通り祖父が亡くなった時に実際に継承したのは私の父で、しかも家を出て数十年経ってからだったのです。


 弟さんとそのお母さんはというと、弟さんは祖父が亡くなる前に関東へ移住してまして、お母さん(私からすると継祖母となりますけど)も祖父が亡くなると弟さんのいらっしゃる関東へと引っ越しして行きました。


 結構ややこしいですよね。(笑) 私もそう思います。

 


 ここまでならまぁ一昔前の事なのである話でしょうけど、ここからまたややこしい話になっちゃってまして……。


 で、父が継いだ家とお墓なのですが、継いだと言っても祖父から正式に言い渡されたものという事じゃなくて、当然お墓が無かった(分家という事になるので)ので祖父が亡くなって作ったわけなのですけど、当時すでに家には弟さんもそのお母さんもいらっしゃらなくなったので、父が代わりに入ったというだけなのです。


 それから数十年の時が経ち――。


 突然お墓が新しく建てられました。

 父には何も連絡もなしに。


 そうなんですよ。この『新しいお墓』は弟さんのお母様が(継祖母)が生前に祖父の元に埋葬して欲しいと仰られていたそうで、亡くなったという連絡が父に入った時には既に新たなお墓が建てられれていて、すでに埋葬も済んでいたのです。


 そうなると分かりますよね(笑)

 そう、父が大激怒ですよ。


 で、私がなろうをお休みする原因ともなった父の病気と病死まで話は進むのですけど、亡くなる少し前まで「俺はあの墓には入らん!!」とずっと言ってました。「遺言だからな!!」ともね。


 祖父が亡くなった時に建てられたお墓には、その時には既に『祖父』『継祖母』『私の兄』『私の実母』の四人が埋葬されてまして、父が亡くなったとしたら少し手狭だったという事もあり、遺言代わりの生前の軋轢(叔父たちとの)も考慮しまして、お墓に埋葬することを控えていたのですが、冒頭の通りに父の実妹の息子さんの要望も有り、新たにお墓を建てて一緒に埋葬しようという事になりまして、春彼岸の頃には――というお話しから、お墓の選定やお墓の相続の事、埋葬してある墓所の管理されているお寺様との話合いなどいろいろありまして、時間がかかりはしましたけど、先日ようやく父を新たなお墓に埋葬することが出来たというわけです。


 何故時間がかかったのかというと、現在あるお墓が手狭になっている(納骨されている人数分的に)という事で、新たなお墓の場所を見つけていたんですね。つまりは二つ目のお墓の場所ですね。そこに私や私の姉妹なども入る事になるかなと思っていたんですけど、そこに父なども埋葬しようと相談していた所に、元のお墓を拡張しようという話が新たになされまして、そのやり取りなどに時間がかかったという事が一点。

 新たにお墓を建てる場合、実質建っていたお墓は継祖母が建てたものなので、その子供達(義叔父・義叔母)などからの了承を得る事に時間がかかったという点があります。


 経緯はもっと細かいのですけど、簡単に説明するとこの2点が最も時間がかかった事ですね。


 当初お墓の完成は8月中というお話しだったのですが、お盆などの絡みや輸送の関係で、それが9月中にずれ込みまして一月ほど時間が更に経過したというわけです。


 

 ともあれようやく一段落ついたので、ここまでの経緯や経験をエッセイにでもしようかなと思いまして(需要は無いでしょうけどね)、今回のお話しはこのような内容となりました。


 

 人生は生きている一人一人に有りまして、その一人には多くの方が接したり関係しているわけで、決してポンといきなりそこに現れて存在出来る事じゃないんですよね。


 若い時にはあまり自分の存在の前(先祖)って気にしなかったのですけど、歳を経て今代を務めるようになった今、そういう関係性ってとても深いものだなって感じました。


 もっと色いろと聞いておけばよかったな……。なんて思ったりもします。

 既にこの世界には存在しない方々に言わせると『それもまた人生』なんでしょうかね……。


 突然隣にいつも居た方が――という事もあるかもしれません。

 少しでも悔いのない人生を皆様も。



 



 

御読み頂いた皆様に感謝を!!


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― 新着の感想 ―
[一言] お墓の問題は、そろそろリアリティのある話になってきた感じですね。 ただ、うちの場合は自分と嫁の墓を見てくれる人が近くにいないので、墓終いや永代供養への切り替えを考えにゃならんということなんで…
[良い点] お疲れさまでした。 亡くなられた方に想いを馳せるのが一番の供養だとも聞きますので、お墓というものも大切なんだなと、私もいい歳になってから感じます。
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