無の月姫
テストという呪縛から解放されました。アニメイトで銀魂のキャラグッズと前売り券買おうと思います。
きょうで二月のやつが過ぎ去ります。寂しいです。
大木の下で、白く長い髪に、不思議な服を着た大人の姿の竜王が寝ています。
羽ばたく音が近づいてきて、すぐそこに何かが降り立ちました。
竜王が目を開けるとそこには、銀に輝く黒髪に、瞳孔の存在の分からない青い瞳の少女が立っていました。
竜王がはっきりと目を開けたのを確認した少女は、大きな白い翼を上下に動かします。
少女は竜王に近づくと、その雪のように白い頭を優しく撫でてあげました。
何度みた夢だろう、と竜は思いました。
夢が覚めるまで、竜はアリアに会えて幸せでした。
竜は夢から覚めました。
そこはいつもの部屋で、隣の窓の向こうには、アリアの夢の姿の愛美がいます。
そういえば今日から夏服です。
竜は半袖の上着を着け、長ズボンを装備します。靴下も忘れません。
既に愛美には魔力の存在を教えているので、容赦なく魔法でマナ部屋に侵入します。
何だか銀魂グッズが増えています。
なんと、高杉晋助がいらっしゃいました。ストラップです。
竜は気にする事無く愛美を起こしにかかります。
あらかじめ録音しておいた石田彰さん(桂小太郎の声優)の声で起こします。
『ヅラじゃない桂だァァ!!』(桂さまの名台詞)
愛美はどガバッと起きました。
「あ、おはよう竜。あら?眼鏡は?」
「ん?ん」
「そうだよ。ちゃんと掛けないと」
会話ができています。凄い。
「おはよう竜王。魔法具を忘れていったの?」
「別に大したことない」
ロジャーに言われた竜は、素っ気なく返します。
「あれ、夏服?似合うよ」
「見えてるのか?」
両目眼帯男に言ってやると
「ううん。多分似合うよ」
そう返されました。
「竜~、学校行こ~」
「あぁ!マナ、バカ兄…雷は?」
「いない。あっ、ヤバイ来た」
「走るぞ!」
「おう!」
竜と愛美のペアは走って登校しました。
「ホントにお似合いだって~。竜く~ん」
ロジャーが見送りながら言いました。
お兄さんらしき人が慌てて出てきたけど、間に合わないね。
授業とか面倒くさいし楽しくないしつまらないしメンドくさいんで書きません。
もし書いてほしくばちゃんと感想送って来にゃ!
下校です。
愛美がまた桂小太郎の夢を見たと語り出したので、竜も見た夢の話をしました。
「アリアさんの夢か。良かったね」
「うん」
楽しそうな愛美と嬉しそうな竜の二人は、まるで恋人同士のようです。違うけど。
「そういえば、アリアさんってどんな人?」
「人じゃないんだ」
あや?と愛美が言ったので、性格変えてる竜王は、すらすらしゃべります。
「アリアの両親は天使とエルフ」
「マジでか!」
「で、悪魔とドラゴンと死神の血も流れ、力も持っているので人じゃない」
「ほえ~」
「“無”という、全生物のどれでもない存在なんだ」
「無?それはアリアさんだけ?」
「無はアリアだけだ」
愛美が何とも言えない表情をしたので、竜は付け足しました。
「確かに、アリアは無で種族の仲間はいない。でも、アリアには想い想われるのが沢山いる」
愛美は安心したように言いました。
「竜もその中のひとりだね」
「そうだ」
竜は答えて言いました。
「アリアは、俺を『大切な存在』と言ってくれた」
そして、なぜか。本当になぜかそこから普通の話しになりました。
「高杉ってカッコいいよね」
「マナは桂派じゃなかったか?」
「勿論!アイラブ小太郎さま♡」
「俺は高杉より銀時がいいな。坂本も捨てがたい」
「いや、『銀魂攘夷ストパー美形コンビ』だ」
「まて、『銀魂攘夷天パコンビ』はどうなる?」
「私は『長髪で美人な天然ボケ』がいい。すなわち小太郎くんだ」
「最終地点はヅラじゃねえか。それに、奴は天然バカだ」
「違う、小太郎くんは天然おバカだ。響きがいい。あとカワイイ」
「違う、バカだ」
「それは坂本さんだ」
「だったら高杉もだろ」
「ふぁ?何故に?」
「ボケなさ過ぎだろあの野郎。やればできると信じてるぞ俺は」
「ボケない事がボケなんだよ。空知先生がおっしゃっていたではないか」
「何ソレ、新しいボケの形?あと何で桂口調?」
「こたは・・・」 「高杉はやはり・・・」 「銀さんってマヨネーズ好きかね?」 「知らね」
帰宅。デカい夕日が沈みゆきます。
竜と愛美は窓越しに、まだ語っていました。
勿論、銀魂ネタを。
「・・・・・」 「・・・・・・」 「ヅラは」 「白夜叉は」 「鬼兵隊は」 「夜兎は」
「だ~か~ら・・・」
「「最終地点は攘夷ぃぃぃぃぃ!!」」
「……。何の話してんだ?」
ロジャーが頭に白い猫を乗せて呟いていました。
最終地点は石田彰ァァァァァァ!!!!!
ひかりも断然桂派ですね。
だって彼、可愛くて仕方ない。
頭はイイのに、行動が何かおバカ♡
顔もイイのに、行動こそ理解不能なこと多し♡
でもやっぱり貴公子♡
なんかもう、二次元に飛び出して小太郎くんをテイクアウトして来たい。
なんかもう、二次元にダイブして小太郎くんを捕まえたい。
ぎゅ~ってしたい!!
ってアレ?俺・・・キモくね?みんな・・・引いてね?
でもさ、こんな感じだとおもうよ。桂のファンも他のファンの人も。多分。
いや・・・多分。きっと・・・。
私は・・・大丈夫・・なんですか?
アレ・・・そういや最近、友達に
「とって来たろか?」
と言いそうになって、
「とって小太郎か?」
と言ったな。
逝った。 言った。 行った。
誰か助けてください。
いや、やっぱりいいや。