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舞姫

どっかにあったよな。こんなタイトル。

そう思いつつ、私はレッツパーリーします。

白狐の化けた棒が、空気を斬って風の音を奏でます。


てこの原理を応用して、マナミは一座の人の首を上からたたきました。

着地すると、すぐに棒を滑らせて握り直します。

上段に構え、援軍の一名をすぐさまノックアウトし、跳ね返った力を利用して、しゃがみながら後ろの人のお腹辺りに一撃くらわします。

やられた方は反射的に頭をマナミの方に持ってきましたので、マナミはその頭を棒の下部分の方で殴りました。

あと二人。

ぴょんと相手のふところに飛び込み、自分の身長より長い棒で打ち込みました。

しゃがんでくれたので、後ろにいた一人の顔が見えました。

マナミは軽々と一人の背中に足を掛け、背中を足場に高くジャンプしました。

棒を床と垂直にしたまま、もう一人の頭上に落下します。

一撃で昏倒しました。

あと一人。

ふらふらな最後の一人の膝裏をコンと押し、仰け反らせます。

下から上に棒を素早く振り上げ、後頭部を強打してやりました。


マナミ、完全勝利。

この間、約15秒ほど。


「アリアの状態なら3秒くらいか?」

「そうだよ。まったく、人間の身体は楽じゃないね。好きだけど」


汗もかかず、息切れ一つしていないマナミは、ベルと再び歩き出しました。






「竜、離れるなよ」

「言われなくても離れない」

雷が言って、雷の腕にひっついている竜王が返しました。


ふたりは今、夜の一座の面々に囲まれています。


「ヤベーよ。コイツら、超メンチきってるよ」

「メンチ?これが?」

「いや、実は目からビーム出そうとしてるんじゃないのか?」

「…うん」






竜王と雷がそんな会話を交わしている頃、マナミ&ベルは。


百眼ひゃくめ 召喚」

大きな目は顔の真ん中に一個ある、鷲のように大きな大烏が現れました。


「お久しぶりです、月夜つくよ様。お会いしとう御座いました」

百眼は目に涙を溜めながら、丁寧な口調で言いました。

「百眼、竜王と雷(お兄さん)を探してきて」

「御意」


百眼

情報と探索の式神。

その巨大な目の玉に映した物を主に見せることのできる能力を持つ。

伸び縮み可能。


百眼はすぐに竜王を発見し、鍵穴から侵入しました。

「竜王」

「百眼?」

「月夜様がお見えです」

「!」

竜王は小さく息を飲み、(雷を除く)誰にも見られていないことを確認してから話ました。

「アリアが?」

「や、記憶と霊力だけの目覚め、“夢うつつ”で」

竜王は百眼に向かって言いました。

「マナ、人がたくさんいる」


竜王の声と姿は、百眼を通してマナミに伝えられました。


「俺はここだよ。アリア」


「見つけた」

「じゃあ急ごう。待ってろ、竜王」

マナミとベルは軽やかに走って、百眼が見つけた場所へ向かいました。

初のバトルシーン細かく描写スペシャルでした。

式神たちの活躍にこうご期待?

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