夢世界にて
新キャラがシーンを独占します。
アリアの夢世界には、アリアが使役する存在が沢山いました。
魔力を封じたタロット。ステッキ。
成仏せずにアリアに仕える霊魂。精霊。
水晶でできた、強大な力と刀匠の魂の宿った魔剣。
陰陽師の資格を持つアリアの式神。神器。
エトセトラ エトセトラ ……
そんな中の式神は、夢世界の出入り口にもなっている湖に立ちました。
滝つぼから、絶えず水が流れてきます。
湖の中には、ガラスの棺がありました。
中には、ほとんど再生したアリアの身体があります。
目覚めの時はもうすぐのようです。
その式神の日課は、日が昇る頃と沈む頃に棺を眺めることでした。
式神は見ていました。
そろそろ日が沈みます。
さて、居城に帰ろうと目をそらしかけたとき、アリアの目が開きました。
でもすぐに閉じてしまいました。
今のは幻覚か?と式神が疑った時、せっかく再生したばかりの一部が消えました。
光の粒子になって消えました。
そして、また光の粒子は集まり出し、ゆっくりと身体を創っていきます。
式神はアリアの力を感じました。
「月夜様。まさか、“夢うつつ”になりんしたか」
“現実世界”では、愛美が布団にもぐりこんだ時でした。
愛美の両目は、一瞬だけ青色に変わりました。
アリアと同じ色でした。
現世にアリア姫が復活じゃァァァァァァァァァァァァァァ!!!